GRPの🖤❤️です。湿度高めです
🖤が凄い攻めなので「こんなことしないだろ!」となったらすみません
@wiz_library
(なんか、思ったよりも時間かかっちゃったな…。)
スタジオにて、お昼頃から続いていた収録がようやく終わり、御莉姫は帰路に就こうとしていた。夜も更けてきたし流石にもう誰も残っていないか、なんて思いながら出口に向かっていると、お手洗いの先でちょうど硝子宮とばったり会った。
「あれ、みゃー?」
「あ、姫だ!今日のやること終わったの?」
「うん。ちょうど帰るところ。っていうか、あなた夕方には色々終わってなかった…?もしかして待ってたの?」
「えへへ、一緒に帰ろ?」
御莉姫を見つけて硝子宮はパッと笑顔になった。そしてパタパタと歩いて、御莉姫の隣に並ぶと同時に腕を組んだ。思ったよりもがっちり腕を組まれたので少しびっくりした御莉姫だったがまあたくさん待ったんだろうな、ということにし、深く考えないことにした。
二人で話しているとスタジオの出口に着いた。外に出ようとした御莉姫だったが、ぐっと腕を引っ張られた。後ろを見ると硝子宮が御莉姫の腕を引いてその場に止まっていた。
「みゃー?」
「えっとね、帰ろうって言ったんだけど…。その、ここ最近ずっと会えてなかったでしょ…?だから帰る前に、ね?」
もじもじとしながら硝子宮は言った。メッセージのやりとりはお互いにちょこちょこしていたが、確かに最近収録の時間が被らなかったので直接合う機会は少なかった。硝子宮は言葉にこそしなかったが、「もっと一緒にいたい」と表情と話し方から御莉姫に訴えていた。
「も~、しょうがない子だな~。どこか空いてそうな部屋探すわよ!」
「やった~!」
こんなことを言いながら御莉姫も硝子宮との時間が取れず、ずっと残念に思っていたのだった。そのことが部屋を探す足取りの早さから漏れていたのだが…硝子宮も御莉姫自身も気づいていないようだった。
さて、ようやく使われてなさそうな部屋(というかさっきまで御莉姫がいた休憩室)を見つけた2人はお互いに胸の高鳴りを抑えつつ部屋に入った。
「誰も使ってなさそうかな?」
「うん。まあ誰かが入ってきたら忘れ物取りに来たってことにすればいい─っと。」
御莉姫が言い終わる前に、硝子宮が我慢できなかったようで後ろから抱きついた。…よっぽど我慢していたのか、硝子宮は抱きつくだけでなく御莉姫へ頭をスリスリとしている。
「えへ、姫〜♪姫だ〜♪久しぶりの姫〜♪」
「え〜、みゃーだけ私を堪能するの?私にはみゃーを抱きしめさせてくれないの?」
「あ、ごめんね。我慢できなかったや。」
そう言われて硝子宮が御莉姫のことを離すと、御莉姫はすぐに振り向いて硝子宮を思いっきり抱きしめた。
「はい、ぎゅ〜!」
「あは!くすぐったい!」
「あ~、私も久しぶりにみゃーを充電出来てるわ~…。」
しばらく硝子宮にうずまっていた御莉姫は硝子宮の顔も見たくなって、そっと顔を上げた。同じタイミングで硝子宮も御莉姫を見ていたのか、お互いに目が合った。しばらく見つめ合って、御莉姫はつま先で立って硝子宮の唇へ近づこうとした。
近づこうとしたのだが…。
「…ねぇ、みゃー?わざとやってる?」
「え~?なんのこと~?」
御莉姫がつま先で立つと、硝子宮もまたつま先で立っていた。硝子宮の身長の方が高いせいで、御莉姫は硝子宮にキスができない。肩に手をかけたり、プルプルと震えるほどに足を伸ばしてみるがどうしても硝子宮には届かない。こうも目の前でお預けをくらうと、さしもの御莉姫もじれったくなってくる。
「…させなさいよキスを~!」
「えへへ、御莉姫かわいい~。」
硝子宮は自分へと近づこうとして届かない御莉姫の表情を楽しんでいた。どうあがいてもキスができないし、自身の必死なところを楽しまれているのが少しムッと来たので、御莉姫はお返しにいじけたフリをしてみた。
「あーもー、そういうことするんだ〜。そういうことするならもうみゃーとキスしてあげな〜い。」
「えっ?!ねえ、それは嫌だ!ごめん姫!」
押してダメなら引いてみる。御莉姫がそんな態度を取ると、硝子宮が少し涙目になるくらいに必死な顔で謝ってきた。そんな姿もかわいいと思ったが、あんまりイジメてもかわいそうなので御莉姫は両手を広げて硝子宮へ言った。
「ほら、じゃあおいで?」
「やったー!」
普段は一歩下がりがちな硝子宮だが、甘えられる相手にはとことん甘えるところがある。御莉姫からキスの許可をもらった硝子宮は遠慮無くキスをした。
「ん〜♡」
(…ん、あれ?思ったよりも長い…。)
御莉姫は思ったよりも長いキスに困惑が勝ってくる。少し呼吸が苦しくなってきて、一旦硝子宮から離れようとした。
が、身長の差と言うものは覆し難く、御莉姫は硝子宮のキスから離れることができなかった。自身の口を硝子宮に塞がれて、鼻だけでする呼吸は必然的に硝子宮の匂いと共にすることになる。視界もグルグルしてきて、足の力も抜けてくるけど硝子宮がしっかりと支えているのでキスの時間はずっと続いた。
そうしてしばらく、硝子宮はようやく満足したのか、御莉姫の口と体を解放した。その際、お互いの口からの繋がりが1本、名残惜しそうに切れて御莉姫の口元へ垂れた。それをふき取りながら御莉姫は荒れる呼吸を整える。
「…っ!─!」
「あはっ♡とろってしてて可愛いよ、姫。」
「ア、アンタね…。」
「あのね姫。私、姫が良いって言うまで色んなこと我慢するよ?でも姫が良いって言ってくれたら…私が満足するまで姫としたいこと、全部するから。良い…よね?」
キスを仕掛けた側だったからだろうか。あまり息の乱れていない硝子宮はいつも通りの無邪気な笑顔でそう言った。…しかしその目は、御莉姫のことを逃がさないとばかりに独占欲で燃えているように見えた。
「…もう、最初はあんなに純粋だったのに、誰がこんなケダモノにしたのやら。」
「多分姫のせいかな?でも、姫が嫌だって言うならやらないからね?」
「─あ~も~~!!好きにしたらいいでしょ!」
「えへへ、姫だ~い好き!」
そう言ってガラスミヤは御莉姫にまた抱き着いた。硝子宮に抱きしめられて、先ほどのキスとケモノみたいな目をした硝子宮を思い出して、御莉姫は背中がゾクっとした。それは多分、恐いとかじゃなくて期待感だった。