ヌヴィレットに甘えたいリオセスリのお話。※短めです※
久しぶりに会って、歯止めがきかなくなりそうなリオセスリと、我慢するヌヴィレットです。
@otroom0v0
つるりとした白い肌に、長いまつ毛が印象的な目。豊かな銀髪も相まって、ため息をつきたくなる程の美貌だ。
リオセスリは書類を確認しているヌヴィレットを見つめながら、ふっと密かに笑みを浮かべた。
――こんなに綺麗なひとが、俺の恋人なんだよな。
長く生きれば、それだけ多くのことを経験できる。これはリオセスリの持論だが、ヌヴィレットとの関係だけは、奇跡のような巡り合わせだと感じていた。
荒波のような人生だったが、得たものも多い。その幸運を噛みしめていると、ヌヴィレットが書類を机に置き、サインを記入する。
「相変わらず丁寧な仕事だ。何の不備もなく、とても助かっている」
そう言ってヌヴィレットが顔を上げ、穏やかに微笑んだ。
「確かに受理した。後はこちらで処理しておく」
「ああ。任せたよ」
仕事がひとつ片付き、パレ・メルモニアに留まる理由がなくなった途端、物足りなさを感じてしまう。そんな自分に気付いてしまって、そっとうなじを撫でた。
「……なぁ、ヌヴィレットさん」
机に手をついて、身を寄せる。じっと見上げてくる彼は、警戒した素振りもなく。そんな彼に思わず笑った後、静かに顔を寄せて――……ついばむように口づけた。少し離れて様子をうかがえば、驚いた様子で目を瞬かせている。それが可愛くてつい、もう一度唇を重ねた。こうして触れ合うのはいつぶりだろう? 心地よさに身を委ねて、しっとりと唇を食む。
「リ、リオセスリ」
軽く肩を押されて、至近距離で見つめあった。困惑した眼差しに、失敗したかな、とわずかに身を引いた時。ヌヴィレットの手が頬に添えられる。
「……君の気持ちは嬉しいが、ここで応えるのは難しい」
彼の指がリオセスリの唇を撫で、首筋へと滑っていく。言葉とは対照的に、正直な手だ。ふっと笑った後、その手を捕まえて口づける。
「ここじゃなきゃ、いいんだな?」
そう囁いて見つめれば、コホンと咳払いをされて。けれど熱を帯びた瞳が、答えを教えてくれていた。