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スタメガ短文

全体公開 TF 2 1906文字
2026-05-18 23:57:55

おねスタメガ突発乱文。
おねデ軍は裏切りに対してトラウマ抱えてるといいよね。
精神科を呼べ。

ディセプティコンが空を覆い尽くした戦場に、爆撃の音が轟きオートボットの悲鳴が木霊する。
拓けた地上ではシーカーズから逃げる術など無く、どうにか戦線から離れようにもメガトロン率いる地上部隊がそれを許さない。

粉塵の中に見えた影にカノン砲を打ち込み、残骸を巻き上げスパークを散らせていく。先程まではそれでも果敢に向かって来たオートボットも、今ではメガトロンの姿を見た瞬間に悲鳴を上げて逃げ出す始末。この分ではプライムはこの場所に来ていないのだろう。

降り注ぐ爆撃を気にも留めずに戦場の中を進むメガトロンの前に、また一人逃げ遅れたオートボットが転がり出た。反射的に銃を向け、弾丸を弾いた白銀に相手がメガトロンだと知ったのか悲鳴を上げて後ずさる。足を縺れさせ倒れ込んだ相手の無様さに構わずカノン砲を向けたのだが。

「ディー! お願いだ止めてくれ……! 降参する、降参するから……っ!」
…………

泣きながら命を乞うオートボットを相手に、メガトロンは無言で右腕を降ろす。所詮、元はコグ無しの炭鉱夫。コグを得たことによる万能感だけでオートボットに属し戦場に出てくる兵士は珍しくもない。
さっさと他のオートボットを殺しに行こうと背を向けて、足を一歩踏み出した途端に首筋に感じたそれは何だったのか。

──背後で聞こえた発砲音と、短い断末魔。

振り返れば丁度スタースクリームがビークルを解除し、残骸のすぐ横へと降り立ったところだった。

「お優しいですね、メガトロン様。それとも、甘いと言った方が正しかったですか?」
……もう戦意を失くしていた」
「へぇ……

怯える相手まで殺す趣味はないと言えば、スタースクリームは何か言いたげに笑みを浮かべ、残骸となったオートボットを足で転がした。

「まだ銃を握ったままだ」
…………
「命乞いをして油断させ、背を向けたところを撃ち殺す。小賢しい雑兵のよくやる手口です」

言われて視線を向ければ、彼の手には銃が握られたままだった。
とはいえ、ここは戦場のど真ん中。今ここでメガトロンに見逃されたところで、武器が無ければ生き延びることはできない。

「無暗に殺すのもどうかとは思いますが……らしくないですね。お知り合いでしたか」

スタースクリームの言う通り、知っている相手だった。炭鉱夫として共に働いていた頃は嘘のつき方も知らないような奴だった。明るくて、素直で、すぐに騙される性格に良く仲間内には揶揄われていた奴だ。同時に、銃を持つような奴でもなかった。
背中から撃つつもりだったのか、それともただの護身だったのか。既にスパークが消えた相手から答えを聞くことは叶わない。
無言を肯定と捉えたのか、スタースクリームは仕方ないとばかりに大袈裟に肩を竦めてみせる。

「見てくれなんてどうとでも繕えます。貴方はそれをよく知っているでしょう?」

暗にセンチネルのことを仄めかされ、メガトロンの視界が赤く染まる。奴をこの手で引き裂いた今でも、忘れたことなど片時もない。脳裏にこびりついた薄ら笑いは思い出すだけでもスパークを焼き焦がす。

相変わらずメガトロンの感情に敏いスタースクリームはいつもの様に皮肉を乗せた笑みを浮かべると、戦場のど真ん中にも関わらず諭すように唇を動かした。

「貴方はこの先、誰も信用すべきじゃない。敵は当然、俺達のことも」

真っ直ぐに見つめてくる赤いオプティックから、何故だかメガトロンは目を逸らすことができなかった。

「信頼してくれるのは構いませんが、信用はしないでください。いつ誰が裏切るかなんて、誰にも分からない。今ここにいる俺と、十秒後の俺は別人だと思ってくれていい」

まるでメガトロンが彼らを信じているような口ぶりに嗤いそうになった。何を言い出すかと思えば、そんなことかと拍子抜けすらしてしまう。

「元から誰も信用などしていない。それに値する相手も、もういない」
「ならよかった。それじゃ、殲滅にでも行きましょうか」

言い切ってやればスタースクリームはにこりと笑みを見せてメガトロンから離れていく。
先程は無暗に殺すなと言ったその口で、残りのオートボットを殺し尽くすべきだと宣う姿のどこが信用できると言うのか。自ら体現してみせるスタースクリームにメガトロンは鼻で笑ってやるとビークルに変形する。同じく空に飛びあがったスタースクリームと共に、オートボット狩りへと駆り出した。


背を向けた時に一瞬感じたアレは殺気だったのだろうか。
だとすれば、アレは誰が誰に向けたものだったのだろう。
今となっては確かめようもないことだ。


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