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07.18. 第二回 彼女たちの歌会

全体公開 1674文字
2026-07-13 06:46:54

解題前の読みのまとめです

1 あなたにも会いたいひとがいたのかな翠色の目がひかってきれい

私が詠みました。
1.5部、「君に花を、空に魔法を」のビリジアンの歌です。
ステを観ていて、ビリジアンだけが苦痛を和らげる魔法もなく、寄る辺とする思い出もなかった最期がとても辛かったので、最後の最後にミチルの瞳を映していたら良いな……という希望を込めた歌でした。
なぜミチルが泣いているのか分からなくても、涙に濡れるミチルの瞳が、最後に見たきれいなものでありますように、という祈りです。


2 エプロンのリボンを凛と結ぶきみ南の国に住んじゃおうかな

歌の主体がきみ、と呼ぶ相手はチレッタかな、と思いながら読みました。
エプロンのリボンを“凛”と結ぶ、という表現が軽やかさのなかになんとなく覚悟のようなものを感じさせるからかもしれません。
“エプロンのリボン”、“ 南の国に住んじゃおうかな”という言葉が持つかわいらしさのなかでこの“凛”という言葉の質感がとても印象的です。
この言葉によって、歌の中に一陣の風のような芯が生まれているように感じます。
主体はフィガロでしょうか。モーリスとして読むとまた景が微妙に変わる気がします。
とても好きな歌でした。


3 折れながら内へ内へと破裂していた シンバルの音翔び上がる

鮮烈な歌だと感じました。スピード感があり、痛みを感じる美しさ。
上の句の緊迫感が印象的で、“折れる”“破裂”という言葉は外へ飛び散るイメージがありますが、そこに“内へ”がかかることで抑圧された衝動と解放について思いを馳せました。
“シンバル”という道具についても、内側でぶつかり合う葛藤や歌全体に漂う鮮烈さがより増す気がします。
そして結句の“翔び上がる”によって、歌の空気がガラリと変わると思いました。
“飛び”ではなく“翔び”という漢字から、抑圧からの解放、文字通り飛翔を連想させます。
痛切さをはらみながらもうつくしい終わり。
どのキャラか、は分からなかったので解題が楽しみです。


4 ずっとずっと探していたのこの胸のやまぬ火花を灯すカンテラ

“ずっとずっと”という言葉の重みと切実さが胸に迫ります。リフレインに焦がれるような渇望がにじんでいて。
“やまぬ火花”という言葉が持つ鮮やかな内なる衝動も印象的です。
そこに結句の​“カンテラ”という希望の言葉がきて、穏やかな終結を感じます。
火花が持つ鮮やかなイメージと、カンテラのあたたかなイメージの色彩のグラデーションの変化も好きです。
自分一人では持て余していた心を、包み込み灯してくれる誰かやなにかに巡り会えたのかなと思いながら読みました。
なんとなく、七夕イベントの『記憶の汀に踊る綺羅星 』の足の不自由な少女レイラを思い浮かべましたが、解題が楽しみです。


5 都道からマンションへゆく夜道さえmagiaめぐって満ちた私の

“都道”、“マンション”という単語は私たちの住む現実世界のもの。という点から、賢者の歌かなと思いました。
賢者として読むと、“magiaめぐって満ちた”ということは元の世界に帰った賢者なのでしょうか。
自分は魔法を使えないけれど、魔法の世界をめぐったことで、身体や心にmagiaが満ちている、と読みました。
また、“満ちた”という単語について、あの世界で満月は様々な“きっかけ”としても描かれているので、元の世界へ変えるという変化のきっかけという意味にもかけられるかなと。
“さえ”や“私の”という言葉の余韻がはらむものについて、想いを馳せます。さみしさとか、なつかしさとさ、いとしさとか。
“magia ”だけが外国語表記なのも、日常に戻ったひとのなかにある思い出、記憶、経験の異質感があって効果的だなと思いました。
読みながらマンションへいく夜道を歩くところからはじまるアニメ版の一話を思い出し、終わりと始まりのリンクを感じて素敵でした。







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