@s_ayum
・GARNET CROWとは?
1999年に結成、2000年にメジャーデビュー。
編曲・リーダー担当の古井弘人、作曲・ボーカル担当の中村由利、作詞担当のAZUKI七、ギター担当の岡本仁志の四人から成る。
立体的な音楽と深い歌詞が独特な、少々毛色の独特な「音楽クリエイター集団」。
A面、アルバム曲も素晴らしいものばかりだがB面がとりわけ秀でているというのがファンの間での共通認識。B面は滅多にアルバムに収録されないので嘆き悲しむファンも多かったが、その声を反映してかB面のみを集めたアルバムを発売してくれた。勿論ファンは踊り狂って喜んだ。しかしうっかり収録されてないB面も存在するので気をつけよう。
ちなみにB面を集めた珠玉のアルバムのアマゾンさんはhttp://www.amazon.co.jp/GOODBYE-LONELY%EF%BD%9EBside-collection%EF%BD%9E-GARNET-CROW/dp/B006UJR6HU/ref=ntt_mus_dp_dpt_12です。
オフィシャルサイトはこちら→http://garnetcrow.com/
「夢みたあとで」
大人気アニメ・名探偵コナンのEDテーマ。「夏の幻」「Mysterious Eyes」と並んで「これなら知っている!」という方も多いのでは。
ゆったりとしたピアノソロのイントロから始まるメロディは美しく、歌詞中に登場する「花の雨が降る道」を想像させる。たぶん桜だと思う。
別れ行く恋人に向かって歌った曲であり、「君」は既に(先に)行ってしまったことが窺える。
「二度と戻れない?無邪気なふたり/ただ傍にいれば幸せだった」
「舞い上がって旅立って/遠くまできたな/寂しい夜に思い出すのは/愛した人より愛された日々」
という歌詞が意味深長でまたおすすめ。遠くに居る愛しい人を思って、不器用に笑って手を振る、そんな人によく似合う一曲。あなたの嫁にいませんか、そんな不器用な嫁。私にはいます。
とりあえず聴いて。
「夕立の庭」
シングル「スパイラル」のc/wだがB面アルバムにも収録されている。
名前の通り夕立の庭が舞台となっている曲である。とにかくメロディライン・歌詞全てから夕立の庭が想像できる素晴らしい一曲。夕立のあとの少し湿った緑が香り立つ庭が瞼を閉じていても想像できる。空の色や浮かぶ雲さえ鮮やかに思い描ける。最早素晴らしいの一言に尽きる。B面にしておくの勿体ないよ!!と何人が叫んだかわからない。
「心に決めた事がある/もう二度と君のせいで傷つかない」
「あの日夕立の庭で/気付いてしまった事がある/変えること出来ない結末(ミライ)も/この世にはあること」
など、傷ついた主人公が取り返しの付かない将来に気付き、しかしそれを粛々と飲み込んでいく様が見事。
とりあえず聴いて。
「未完成な音色」
初期も初期、というかサードシングルのc/w。評判が良すぎたため2005年に発売された初のベストアルバムに収録されるという快進撃っぷり。巨人もびっくり。
「未完成な音色」というタイトルの通り、和音よりは不協和音寄り。だがそこがいい。不安を煽るようなメロディラインがたまらない。イメージ的には水色。
歌詞は「決してその手を放さずに振り返らないでいて」と、イザナギまたはオルフェウスを彷彿とさせる歌詞。イザナギとかオルフェウスが分からない人はググれ。創作者として知っておいて損はないネタだからググれ。
「信じ合うには幼く/強く望むには足りない/ひそやかに勤めを果たす様に/この世界を去りました」
「もう二度と歌わないで/他の誰に愛されても/その体 朽ち果ててゆくのを/ただ待ち続けてる私のもとへ…」
と、そこはかとなくヤンデレのかほりがする。だがそこがいい。
とりあえず聴いて。
「Please, forgive me」
タイトルからしてやばくないですか!!!!!!!っていうのはカラオケで歌ってダイレクトマーケティングする度に口にしている。
アルバム「SPARKLE」に収録。割とよく見かけるアルバムなので見つけるのは難しくないかと。
ガネクロにしてはちょっと珍しめのロックな曲調。歌詞はAZUKI節がめちゃくちゃ効いてる、厭世した人という感じ。
「優しく触れる君の手に戸惑った」という入りの歌詞からもうやばい。
迷い迷って道を間違え斜に構えた人が、それでも「あなた」を諦めることができずに足掻くようなイメージだろうか。
「傷跡さえもあなたを守る為/在ると思うこともできるよ」
AZUKI節炸裂とか言ったけどAZUKI七にしては珍しく希望を抱けている歌詞。
とりあえず聴いて。
「pray」
「Please, forgive me」と同じくアルバム「SPARKLE」に収録。「SPARKLE」と「I'm waiting 4 you」はヤバイくらいの完成度なのでとりあえず聴いてほしい。
というのはまあ置いておいて、こちらもタイトルからやばい曲。ガネクロらしいしっとりとしたピアノのイントロから始まる。ちょっと重い感じがよい。
晩夏の夕暮れを思わせる曲。これは歌詞も素晴らしいけどメロディラインがとにかく素晴らしいので聴いて、から始まるかなあ。
歌詞は安定のAZUKI節。無常観たっぷりてんこもり。
「夏祭りの音/蝉の叫び声/一降りの雨/遠くまで太陽は帰り」
「大切にしてきた出会いの数と/別れはいつの日にか肩をならべゆく」
といった、遠くまで見通すような歌詞がとにかくやばい。
とりあえず聴いて。
「君を飾る花を咲かそう」
2005年のベストアルバムに収録されている。「モンキーターン」のEDだった記憶があるけど確証持てないですごめんなさい 確かアルバム「I'm waiting 4 you」にも入ってた、はず。
曲は明るい。ガネクロの得意なピアノメインの美しいメロディ。しかし死別を歌った歌。余談だが作曲担当の中村が死別を想像し曲を作り、そのことは伝えず曲のみを作詞担当のAZUKIに渡したところ、AZUKIも死別の歌詞を出して来たという逸話がある。すげー!
「数え切れない やさしい想い出を/包み込むほどの甘い香りに/見送られてゆけるように」
「旅立つ君へ僕が出来ること/何もないけど強く生きるよ/優しい君が 躊躇わずにゆけるように」
と、AZUKIにしては歌詞が優しい。優しいんです!
大切な人との別れのときに思い出したい一曲。
とりあえず聴いて。
「in little time」
メジャーデビュー一発目のシングルのc/wでこの完成度ですよ奥様。これは事件です。そんくらいすごい曲。案の定c/wなのに2005年発売のベストアルバムに収録された。
ピアノのイントロから入る美しい曲。イメージは蒼かな?もう前と同じ関係には戻れない二人を描いた歌詞。A面は「君の家に着くまでずっと走ってゆく」で爽やかな恋愛を歌い上げているのに対してB面では終わりを迎えた恋人たちを描く。ギャップがブラボー。
「迷わずに愛する為に/どれくらい ねえ 強くなればいい?」
「誰もいない街角に立ち/君を探してる夢を見てしまう/かけがえのない人を見付けた/生きてゆく十字架また一つ増えてゆく」
と、歌詞は重い。AZUKI七流石。
嫁に十字架を背負わせたい。そんなあなたに贈りたい一曲。
映画「髪結いの亭主」がテーマらしいけど、ごめんこれは見てないのでよくわからないです。すみません。
とりあえず聴いて。
「His voyage」
ガネクロにいくつかある物語調の曲の一つ。シングル「夢・花火」のc/wだがB面ベストアルバムにも収録されている。ご安心。
ちなみに「夢・花火」がテーマソングに使われた「メルヘヴン」が私のガネクロ沼の入り口でした。「メルヘヴン」のOPは(時にはEDも)全てガネクロが担当。作中に「ガーネットクロウ」なる武器が出てくるくらい作者とは仲良しだったそうで。
で、曲。ガネクロにしては珍しく、明るく華やかでかちゃかちゃした曲。
小さな島で外の世界を夢見て生きる愚かな若者の曲。ガネクロの曲に出てくる若者は大抵愚かです。
いつかこの島を出るぞ!と息巻いて働いたが舟が出来る前に死んでしまう曲。
と書くと悲しさ満載だが、「別れを惜しむ宴は何度目になるでしょう」などと決して暗くはない。
なにより結末が素敵。
「ある晴れた夏日/痩せたその体のせて/彼の小船は はじめての航海に出ました」
とりあえず聴いて。
「Hi-speed スペシャル oneday」
誤字じゃないよ!こういうタイトルなんだよ!シングル「夏の幻」のc/w。B面アルバムに収録。
ハイスピードという麻薬があったために一時期は麻薬の歌では?などと言われていたが公式に否定された一曲。
とにかくかわいい!優しい!あのAZUKI七なのに!
あまあまな日々を満喫するカップルの曲。似た歌詞・曲調のものに「幸福なペット」があるが、それよりはちょっとビター。
ダメ男に恋をして「仕方ないなあ」と笑う女性の曲?かな?
「嘘をついても知らんぷり/用意された言い訳/やけに強気なトコも/けっこう好きなんだけど」
「魔法がとける それまでに優しさみせて」
なんて歌詞がかわいい。かわいい。
「ケンカの数と同じ仲直りの数が/環になってキラキラしてる」
という歌詞がほっとさせてくる。
なにとは言わないけどAメロが某超大国。
とりあえず聴いて。
「スカイ・ブルー」
アルバム「SPARKLE」に収録。個人的にかなり好きだし人気も高いと思うんだけどなぜかベスト盤には収録されていない。
歌詞が構成する世界観はなんだか不思議でつかみ所がない。身近なのか壮大なのか、今ひとつわからない。だがそのわからなさがいい。これがベストマッチのCPを未だに発見できないでいるので、見付けたらだれか教えてください。
ピアノが主役の綺麗なメロディ。ころころ、からから、なんかそんな感じ。タイトル通りの青空に飲み込まれていきそうな、そんな感じもする。
「玩具の剣/振りかざしては/傷ついてた君は過去(とおいむかし)」
「振り返れば穴だらけの/僕らは迷うことなく/愚かに夢をみられたら/明日もまた/心地よさにつかまる」
という歌詞が希望が持てていい。素敵。
「追いかけていこう/無意味な未来/後付けの色彩(いろ)を/塗りにゆくよ」
という歌詞で締めくくられるところに前向きな展望が見える。
とりあえず聴いて。
「Elysium」
ガネクロはデビューらへんの曲が好きな人間の私がこれだけは…!これだけは…!と唸った一曲。アルバム「stay」に収録。
とにかく強烈な孤独感がやばい。AZUKI七の本領発揮。世界観の暴力とも言えるくらいの強烈な孤独感を叩き付けてくる。
「大好きと言われると泣きそうになる みつめないで/私に愛を求めないで/人は裏切るもの」
「そうね 明けない夜がないなら 闇は優しいものね」
昨今「明けない夜はない」とか歌われることが多い中、真逆の発想。
「永遠なる愛なんて信じてない/それでも心は何か欲しがる/何も持たないでいれたなら/少しは楽なのに」
という歌詞であまり希望めいたものはない。強いて言うなら闇が救い。そんな世界に生きる人もいるでしょう。私の嫁とか。
ちなみにタイトルの「Elysium」はギリシャ神話で、善人が死後に住む極楽のこと、延いては無情の幸福のことを指すらしい。
とりあえず聴いて。
「Jewel Fish」
シングル「Last love song」のc/w。TL上でめちゃくちゃ喧しくこのタイトルを繰り返してるから「もういいわ!」って人もいる気がするけどオススメなので許してください。B面アルバム収録。
明るい曲調とは裏腹に、恋人と死別する曲。(だと思う)
解釈は分かれるが「信号が変わる一瞬の間に/もう離れ離れ」という歌詞で交通事故に遭ったと解釈する人が多い(当社比)。
明るく駆け抜けるようなメロディラインがとても可愛い。可愛いのに。
しかし前述の「Elysium」とは打って変わって、どちらかというと希望の持てるエンディングが待っているのがこの曲の特徴。
「ありがちな絶望感に形を変えて/目隠ししたまま雨にうたれてる/誰も未来をまだ知らないで/此処にいるから希望抱いてゆける」
「君のいないこれからの日に/優しくなれるように」
希望っていいねー!
とりあえず聴いて。
「Holy ground」
あれ…SPARKLEの曲ばかり薦めてる…まあいいや…アルバム「SPARKLE」収録。人気が高いのか、ベスト盤にも収録されている。
初めて聴いたときにその素晴らしさにヘッドフォンをつけたまま涙したことが印象的で今でも忘れられない。素晴らしい。とにかく素晴らしいの一言に尽きる。
恋人に死なれた人の曲。絶望に浸っている。もうこの上なく絶望が充ち満ちている。
「通り過ぎた幸福な時が/今をただ無意味に変える」
など、恋人との日々が幸せだったことを匂わせるからもうつらい。好き。
「ただ焦がれるように求めてた/日々はするり/蜃気楼の向こうへ」
「守るべきもの持たないなら/何を祈ろうか」
といった絶望に満ちた歌詞が素晴らしいのだけど、
「世界が優しい光にいつか包まれますように…/なんて偽善者みたいな願い声にして/本当に変われば良い」
という歌詞が、絶望しても非情になりきれない、その切なさを鋭く描き出している。もうね、この歌詞に惚れたといっても過言じゃないね。
とにかく聴いて。
「ブルーの森で」
「I'm waiting 4 you」の曲を薦めたいのに!!と思いつつ。「I'm waiting 4 you」の曲です。お待たせしました。
明るい。ふわっふわしてる。かわいい。主人公は無垢で真っ白な、まだ自分さえない幼子のイメージがする。とても明るい。その分よくわからない。だがそこが(ry
「夜のない この空では/舟もない から泳いでく/漂って出合った君は/何処から来たんだろう」
「何もない 記憶もない/互いの名前つけよう」
そんな中で「僕ら今ここに並んでいる」ことだけが確か。いいね!そういうCP大好き!!
「君が今まで見てきたってものを/僕に話してきかせてよ/君の中で旅をするよ」
優しく語りかける「僕」がかわいい。
けれど「君」は次の季節が来たら行ってしまう。
「この体に羽があるのならば…/歩いてゆける足があれば…/何かに乗ってゆける機会があれば…/今度ばかりは考えてみた」
「君」に焦がれた「僕」が自我を持って動き出す。曲は続くが、物語はこれ以上は描かれない。
しかし「どこまでも続くブルーの森で/涙のようなもの溢れた/la-la-la……/これが哀しいってことかな」
きっと「君」は「僕」に幸せなことしか話さなかったのだろう。「僕」は世界には幸せなことが溢れていると思ったのだろう。だから世界を夢みて「君」を追いかけ飛び出してみた。ところがどうだ、世界に飛び出して初めて自分の力で知った感情は「哀しい」だった…もう物語として最強じゃないですか!!???!
とにかく聴いて。