@satomi8429
時間軸放棄2。これが言いたかっただけなのに、まあ長くなりました。手元に原作がないので二部の特に最後のほうを適当にしか読んでいない私は何か色々混ざってしまってる感じがしてすみません。と多方面に頭を下げておく。
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「忘れていいんだ、井宿」
振り返ると背の高い友人が半透明な目でこちらを見ていた。
仲間たちが別れのやりとりをするなか、彼は静かに立っていた。
「憶えていたいうちは憶えておくがいい。それがお前の生きる力になるなら。でも時がきたら、忘れていいんだ」
でも、と言いかけると彼は語気を強めた。
「お前が忘れても、俺たちはお前の中で生きている」
「……」
「ともに過ごした時間、互いに与え分け合ったもの。それは例え忘れたとしても、お前の血となり肉となってそこにある。」
もう触れられない右手が左の肩に触れる。
俺の腕の中で冷たくなったその手に、今体温はない。
「生きていくってそういうことだ」
心配そうな笑みはいつもと同じ暖かさで。
だからそんなに心配するな。
…そろそろその荷物をおろしてやれ。
そして彼らは空に消えていった。
生きている猫と友人と自分をこの世に残して。