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【十四一】寂しいとお腹が空く

くろひつじ@執行済
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2016-05-03 09:30:27

くろひつじさんは空腹な十 四 松×リーマンな一 松で、看病する十四一を妄想または書きましょう!!
#エブリディ十四一
https://t.co/wjERCSfJ25

ってことで、スパコミ待機中に書いたよ!

「兄さんおかえりー」
「ただいま、十四松」
僕と一松兄さんが家を出て二人で暮らし始めて1年くらい経つ。最初はすごく心配されたけど、なんだかんだで1年経った。
家賃4万の安いアパートで、ロフト付きの1K。値段の割に広いけど、駅からは結構遠い。歩くのは嫌いじゃないからまぁいっか、って言って決めちゃった。
「お洗濯とー、あとご飯は炊いた!」
「ん、上出来」
そう言ってニッと笑った一松兄さんがネクタイを外してスーツの上着を脱ぐので、僕はそれを受け取ってハンガーに掛ける。
一緒に暮らすようになって、一松兄さんはあっさり会社員になった。僕にはそれが難しくて、近くのスーパーでバイトをしている。
僕の方が時間あるから、色んな家事をしたいんだけど、料理は出来ないから、お洗濯とか掃除とか、出来ることを頑張るようにしてる。
「駅前のコロッケ買ってきたから、夕飯これでいい?」
「わーい!」
ご飯は買ってきたお惣菜が多い。兄さんは料理出来るけど、お仕事忙しくて作れないから。休みの日なんかは一緒に作る。お料理出来るようになりたいなぁ。


「今日は何してたの?」
コロッケとご飯と、残ってたお味噌汁で夕飯を済ませて、僕がガチャガチャとお皿を洗っていると、兄さんがそんな事を聞いてきた。
「今日は天気良かったから、お布団のシーツ洗って、アパートの周りの草むしりしてた」
そう答えながら兄さんの方を向くと、ちゃぶ台のそばでグデンと仰向けに寝転がっている。
「明日はバイト?」
「うん!午後から!」
「そっか」
洗い物を終わらせて、ぼけぇっと寝転がる兄さんのそばに行く。
会社員になって、毎日スーツ姿の兄さんを見ているけど、やっぱり、良いなぁ。
「……なに?」
草臥れたスーツ姿に見惚れながら見下ろしていたら、一松兄さんがそう言うので、
「……お腹空いたなぁって」
正直にそう言った。
「今さっき食べたじゃん」
「そうじゃなくて、」
ゆっくり兄さんの上に覆いかぶさるように四つん這いになって、
「そっちじゃなくて」
「十四松…」
さすがにこの状態だと、わかってくれたみたいで。
「……明日も仕事なんだけど」
「うん、知ってる」
そう言いながら兄さんの着ているワイシャツのボタンを外して、首すじにちゅっと口付ける。ピクンと小さく震えるのが可愛かったから、胸元にそっと手を入れて、まだフニャフニャの小さな突起を探り当てる。
「……ほどほどに、してね?」
少し困った赤い顔で、一松兄さんが僕を見ながらそう言った。
「んー……お腹空いてるからなぁ」
一緒に暮らしても、寂しく思う時間は長いから。寂しいとお腹が空いちゃう。どうしようか?
「いただきます」
そう言ってぺろりと舌を舐めると、兄さんがごくんと喉を鳴らして、
「どうぞ、召し上がれ」
なんて、嬉しそうに言うから。
明日は午前休でも取って貰おうかな、なんて思いながらゆっくり唇を重ねた。



「38.8℃!」
「え、うそ……」
一松兄さんが全然信用してくれないので、体温計を見せつけると、マジかーなんて言いながら起こした上体をパタリと布団に戻してしまう。
「今日はお休み!ちゃんと会社に電話して!」
「……はい」
二人で暮らし始めて、兄さんが熱を出すのは始めてだった。
朝起きてから、兄さんの顔が赤いし怠そうなので、熱を計ってみたらこの通りである。風邪ではなさそうだし、疲れからくる発熱のようだ。
「僕、バイト行かなきゃだから、ちゃんと寝てて!水分も取って!すぐ帰ってくるから!ね?!」
「……う、うん」
何度も念を押してバイトへ行く。
バイト先が近所で助かったー。お昼には一度様子見に行かなきゃ。


朝から荷出しの作業をひたすらやりながら、パートのおばさんに発熱には何が良いのかを聞いたらみんな親切に教えてくれた。
桃缶とかりんごとかあと水分も忘れずに、お昼に家に戻ると、携帯を握りしめたまま一松兄さんは寝落ちていた。
ぬるくなった冷えピタを貼り替えて、近くにポカリのペットボトルを置いておく。
まだ少し赤い顔をしてて、辛そうで、でも代わってあげられなくて。
せめて、とほっぺにチューしてからバイトに戻った。


「……おかえり」
夕方までのバイトを終えて帰宅すると、一松兄さんが台所に立っていた。
「ただいまーって兄さん大丈夫なの?!」
「うん。熱下がった」
「よかったー」
心底ホッとする。兄さんが辛そうな顔って、やっぱり見たくないや。
「カレー作ったよ」
「やったー!」
「……ねぇ」
「ん?」
カレーにウキウキしながら手を洗って、夕飯の支度を手伝っていると、兄さんがちょっと伏し目がちにこちらを見て
「……待つのって、寂しいね」
そう言う姿が思いの外寂しそうで可愛くて、僕はぎゅっと兄さんを抱き締める。
「うん。でも、兄さんはちゃんと帰ってきてくれるし、僕だって帰ってきたでしょ?」
「……うん」
兄さんは僕の腕の中で満足そうに言う。
「あと、」
「ん?」
「……お前がよく腹空かしてる理由も、分かった気がする」
少し恥ずかしそうに、照れたように兄さんが僕を見た。
そんな顔しないでよ。もっとお腹が空くじゃないか。
「……じゃあ、カレー食べたら、かな?」
そう言うと、兄さんがニヤリと笑った。


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