Twitterに投稿した『長谷部の転パロ小話』をまとめたものです。設定は本文冒頭に記載しております。
タイトル通り、恋愛ゲーム風ですが、書き手が若干遊んでいます(笑)
名前変換機能が使えます(*´∀`*)
呼ばれたいお名前を本文左上の名前変換ボタンを押して入力して下さい。無しだとお名前表記★。
@TEN_Writer_H
Twitter小話
【転パロ長谷部☆恋愛ゲーム風】 Aタイプ1話
貴女のお名前→★★
※お名前変換は左上の青い名前変換ボタンから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【〜はじまり〜】
貴女は社会人数年目の女性です。
とある会社に勤務する貴女の所属部署は何かと忙しく、人手も足りない為貴女も即戦力として様々な事を任されています。
そんな貴女の会社に、とあるひとりの男性が本社から赴任してきます。その男性は支社である貴女の会社の、別の部署の主任として着任しました。
どうやら赴任期間中に支社の実績向上に貢献する為、本社から出向して来たようです。
その男性の名前は『長谷部』主任。
社内の女性社員や従業員の中で密かに人気のようですが、割とストイックで硬めの性格な人物の為か、全く浮いた話がありません。
ーー…一方貴女は、入社後黙々と仕事を熟し気が付けば早数年。
若手の中では上司の方々から割合充てにされる存在です。
その分、仕事に追われる事も多くなり、中々自分の時間を取り難くはなりましたが、それなりに充実した日々を送っています。
赴任して来た長谷部主任の事は当然知っていますが、部署が違うと社内フロアが違う為関わる機会が殆ど無く、所用で文書を届けたり訪ねる以外には、姿を見る事もあまりありませんでした。
近頃、頻繁に長谷部主任が貴女の部署を訪ねて来るようになりました。部署間で同一案件を扱い始めたようです。貴女の部署の上司と打ち合わせなどする姿をよく見かけます。
その度に、貴女の部署の女性社員達がコソコソとハートマークが飛ぶような声を上げていますが……やはり長谷部主任は全く気付かない様子です。
それを横目に見ながら、貴女も長谷部主任を『素敵な人だな』と内心想ったりしています。
*******************
ーー…これは、そんな長谷部主任が赴任して来て数ヶ月が経過した頃。
とある出来事をきっかけに始まるお話です。
*******************
【他の部署のフォローの為に荷物を運ぶように頼まれた貴女。台車に相当な重さの荷物を載せて運んでいます】
数十㎏はありそうな荷物で、台車がぎしぎしと金属音を立てる中、貴女は懸命に目的地まで運んで来ました。
社の裏手にある業者用入り口はほぼ屋外で、薄着のまま荷を運んで来た貴女は身震いします。肌寒い外気が入り口から吹き込み、思わず肩を竦めました。
あとは、少し高低差のあるスロープの先に荷を上げるだけ。手早く済ませて部署に戻りたいところです。
……しかしこのスロープ、荷物の重さによっては女性ひとりでは中々大変そうに見えました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《選択して下さい》
①頼まれた以上は頑張る。
②面倒臭いからやめとく。
↓
《選択して下さい》
①頼まれた以上は頑張る。◀︎
②面倒臭いからやめとく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【頼まれた以上は頑張る】
折角、自分を頼りにして貰ったのだから…と貴女は自分を奮い立たせて、台車の把手を掴みました。
万一荷が上げ切れなくても、スロープは緩やかなので避けさえすれば戻って来た台車に轢かれる事はなさそうです。
恐らくは100㎏近くはありそうな台車ではありますが、貴女は渾身の力を込めて押していきました。
ーー…しかし、もう少しでスロープを上がり切るというところで、あまりの重さに腕が持ち堪えきれなくなりそうです。
これ以上は無理かも……そう判断した貴女は、台車を押して支えながらゆっくりと重力に任せて下がり始めました。
もう少しでスロープの下まで着く頃、後ろ向きで降りていた貴女は荷の重みに耐え兼ねてふらりとよろけてしまいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《選択して下さい》
①負けるか!と台車を押す。
②危険な為、咄嗟にスロープの下に降りて避ける。
↓
《選択して下さい》
①負けるか!と台車を押す。
②危険な為、咄嗟にスロープの下に降りて避ける。◀︎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【危険な為、咄嗟にスロープの下に降りて避ける】
ーー…危ない!
そう感じた貴女は、咄嗟にスロープの下に降りて下ってくる台車を避けました。
……すると。
長谷部主任
『間に合って良かった』
社内から出て来たらしい、スーツ姿の長谷部主任が颯爽と現れて貴女を片腕に支えながら空いた手で台車を止めてくれました。
長谷部主任
『…★★さん、大丈夫ですか?』
頭ひとつ分貴女より背の高い長谷部主任が、ふわりと優しく微笑んでいます。
遠目にはスレンダーに見えた長谷部主任ですが、背に触れるスーツ越しの身体は意外と胸板が厚く、腕もがっしりと筋肉質のようでした。
丁重にお礼を言いながら慌てて身を離した貴女に、長谷部主任は屈託無く笑っています。
長谷部主任
『女性の貴女にこんな重い荷物を運ばせるのは…あまりに可哀想ですね』
そう言って貴女の目の前でスーツのジャケットを脱いだ長谷部主任は、そのジャケットを貴女に預けて、シャツを腕まくりにして軽々と荷を台車から抱え上げます。
貴女が見守る中、大した手間でも無さそうに2、3往復で荷をスロープの上に運び終わりました。
終わった後、貴女の元に戻って来た長谷部主任は、貴女に向き合いこんな言葉を掛けてくれます。
長谷部主任
『ご苦労様でした。大変だったでしょう?担当者には俺から終了したと伝えておきますから、もう戻られて構いませんよ』
そう言われた貴女は、まだもう少しその場に居たいような気がしながらも、アタフタと長谷部主任にジャケットを差し出します。
……その時。
ジャケットを受け取りながら、長谷部主任は僅かに声を潜めてこんな言葉を口にしました。
長谷部主任
『…ところで…その…良かったら今夜食事でもどうですか?』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《選択して下さい》
①喜んで…と、にっこり笑う。
②家帰って『花丸』観るのですみません、と断る。
↓
《選択して下さい》
①喜んで…と、にっこり笑う。◀︎
②家帰って『花丸』観るのですみません、と断る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【喜んで…と、にっこり笑う】
ーー…貴女がジャケットを長谷部主任に手渡し、にっこり笑ってそう答えると、
長谷部主任
『…そうですか、良かった』
と、少しホッとしたように彼ははにかんでいます。
嬉しそうにも見えるそんな長谷部主任の様子に、貴女も仄かに胸が高鳴っていきました。
不意に、ほぼ屋外の入り口からまた冷たい風が吹き込んできて、貴女の髪を巻き上げます。先程より一層風が冷たく、思わず貴女は自らの肩を抱きました。
長谷部主任
『………………』
それを見ていた長谷部主任が、受け取ったジャケット着ようとしてふと動きを止めます。
一旦袖を通し掛けていたジャケットを再び脱いだ彼は、貴女の前に立つとそのままジャケットをふわりと肩に羽織らせてくれました。
長谷部主任
『…それ預かって下さい。後で直接返して貰います…ですから、予定空けておいて下さいね…』
そう言い残して、長谷部主任はシャツにベスト姿のままで社内に戻って行ったのでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【そろそろ夕方。貴女のデスクのPCにどなたかから社内メールが届きました】
ーー…昼休みを過ぎ、そろそろ日が暮れて来る頃。
貴女がデスクで仕事をしていると、PCに『新着メールあり』のポップアップメッセージが表示されました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《選択して下さい》
①急ぎの要件だったらいけないので、すぐに開封して確認する。
②今はそれどころではない。
↓
《選択して下さい》
①急ぎの要件だったらいけないので、すぐに開封して確認する。◀︎
②今はそれどころではない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【急ぎの要件だったらいけないので、すぐに開封して確認する】
時折、上司や同僚からヘルプ要請の為に急な仕事が回って来る事もある貴女。
いつも通りにPC画面をクリックして、届いた新着メールを確認しました。
どうやらやはり、届いたのは社内メールのようで、しかし…貴女の知らないアドレスから届いています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《選択して下さい》
①知らない人のアドレスは即ゴミ箱。
②知らないとはいえ社内の為、一応確認をしてみる。
↓
《選択して下さい》
①知らない人のアドレスは即ゴミ箱。
②知らないとはいえ社内の為、一応確認をしてみる。◀︎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【知らないとはいえ社内の為、一応確認をしてみる】
自分が登録していないだけで、相手は社内の誰か。何か用があるのは間違いなく、そのまま貴女はメールを開封しました。
◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎
差出人:不明
件名:【伝達事項】長谷部です。
本文:
お疲れ様です、★★さん。
◯◯課の長谷部です。
△△さんから貴女のアドレスを聞きました、突然失礼します。
先程の件で伝達があります。お手数ですが下記までご連絡下さい。
******@***.ne.jp
◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎
そのメールは、先程遭遇した長谷部主任からでした。最近頻繁に貴女の部署を訪れ、上司と懇意にしているようなので、貴女のアドレスを教えて貰ったようです。
何やらメール本文の最後に、別のアドレスが添えられています。社内メール用ではないようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《選択して下さい》
①面倒なので内線で電話して要件を聞く。
②社内アドレスではないが、気になるので私物のスマホからメールをしてみる。
↓
《選択して下さい》
①面倒なので内線で電話して要件を聞く。
②社内アドレスではないが、気になるので私物のスマホからメールをしてみる。◀︎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【社内アドレスではないが、気になるので私物のスマホからメールをしてみる】
ーー…あえて社内メールを使わないで連絡先を指定したのには、何か理由があるのかもしれない。
そう考えた貴女は、社内でスマホを扱うのに寛容な社風に感謝しつつ、指定のアドレスにスマホからメールしてみました。
すると、大した時間も置かずに直ぐに返信がありました。
◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎
差出人:長谷部主任
件名:長谷部です。
本文:
連絡ありがとうございます。
社内メールを私用に使えないので★★さんに連絡を貰えて助かりました。
お手数をおかけしました。
退勤後、また連絡をします。18時を目処にしております。
近くで、待ち合わせ…致しましょうか。場所はメールでご連絡頂ければ、何処へでも車でお迎えに上がります。
◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎
…ふと。
その返信の内容の中で、妙に言葉に硬さがあるような気がした貴女。古風と言うか、丁寧と言うか…何と無く先程のメールとは少し違う雰囲気を感じました。
しかし不思議と違和感がなく、むしろくだけた言葉よりも長谷部主任には馴染むように思えます。
また、それがしっくりと自分にも受け入れられて、それが当然のような気さえしました。
ーー…何故だろう?
その不思議な感覚に首を傾げる貴女の手の中で、返信途中だったスマホの画面上にまた『新着メール』が表示が現れました。
予想通り、また長谷部主任からでした。
◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎
差出人:長谷部主任(スマホ)
件名:追伸
本文:
重ねて失礼致します。俺です。
記載し忘れたので追伸です。
このアドレスは俺個人のスマホのアドレスですから遠慮なくご連絡を。
…恐らく今後は使用頻度が増加するでしょうから、ご登録をお勧め致します。
是非とも…。
ちなみに俺は…★★さんのアドレス、既に登録させて頂きました。
…では、後程お逢いましょう。
楽しみにしております。
◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎
ーー…貴女は、更に硬さを増した言葉が並ぶ本文を目にして、より長谷部主任らしいなどと表情を綻ばせながら、画面に表示された返信アドレスが既に登録済みである事に照れ笑いを浮かべたのでした。
ーつづくー