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2017年年賀300字ss「新春初くじパイの小さな幸い」

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2017-01-01 12:36:11

すこしふしぎなファンタジーシリーズ「魔法菓子職人」より/新年の美味しい運だめしパイのお話

「いただきます!」
 黄金色の焼き目がなんとも縁起の良いパイを切り分け、家族全員でほおばる。
 正月の朝は「初くじパイ」を一斉に食べることが数年前から流行っている。所謂「運試し」のような
ものだ。
 魔法石を当てた人には、小さな幸いが訪れる。皆それを期待してパイにかじりつくのだ。


「あ」
 フォークを入れたパイの断面から、キラリと光るものが見える。
 アタリだった。魔法石を洗い、手のひらで包む。
 手の中で発光した後、そわそわする気持ちを抑えて、ゆっくりと手のひらを開く。

「……今日は朝から喉が痛かったからかな」
 手のひらに乗っていたのは、レモン味ののど飴。
 小さな幸いの意味とは。複雑な気持ちのまま、のど飴を口にした。


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