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春の備中城めぐりレポ

全体公開 5167文字
2017-03-27 18:47:21

旅自慢は積極的にして行けってばっちゃが言ってた

Posted by @smbrfubuki

 こんにちは。いつもお世話になっております、島原ふぶきです。
 国外退去も迫る今日この頃、クソほど忙しい(言葉を選ばない)んですが、日曜日くらい遊ばせやがれオラアと駄々を捏ねて親友と一緒に城めぐりしてきました。
 かねてから島原をご存知のお方は重々ご承知かと存じますが、島原の趣味といえば旅行、城、寺社仏閣(サンシャイン池崎調で読んでほしい)。少しでも金が溜まればフラフラ出歩く始末なので、今回もその一端というか完全に需要と供給が一致した形なんですが、もうすぐ日本からいなくなるし遊びに行こうぜ! お前車な! と親友をせっついたわけです。

 親友というのがまあ何度かTLで話題に出してるんですがとことん趣味の合うやつで、というより布教がうまい&染まりやすいという典型的な間口の広いオタクなもので、これまでにもアイマス、ガルパン、まどマギにサッカー、フィギュアスケートと数々の沼を分かち合ってきた仲なのですが、ここ数年なぜか城めぐりにはまっているらしく、しかし車を出すとなるとレンタカーが必要となることから備中地方の城は未踏であるとのこと。
 一緒に行こうという話になるのは時間の問題でございました。

 3月26日朝。かねてから予約していたレンタカーに乗り込み、我々は備中・高梁市を目指しました。車内BGMはGLAY「REVIEW」。500万枚売れたベスト盤です。名の通り「DRIVE」でも良かったんですが、2枚組って持ち運びに不便だよねという理由でREVIEWに。「Great Vacation」でも良かったんですが、3枚組って(ry
 ロックチューンとバラードが交互にくる感じ、眠くなりにくくて大変良いとのこと。
 GLAYは先日「XYZ」と言う新曲を配信しましたので、ぜひ。疾走感があってこちらもドライブ向きです。あんまり飛ばすのも危険なんだけどな!ハハッ!
 岡山駅前で車を借りたのですが、高梁までは山陽道・岡山道を乗り継いでおよそ一時間のドライブです。
 途中岡山道に入って間も無く、山の斜面に佇む鬼ノ城を目撃。

島原「午後あれに登るんやで」
親友「高ない?」
島原「大丈夫、あそこまで車で行けるから。お前の目の前の人間、2年前に歩いて登ったんやで」
親友「バカじゃねえか」

 豆粒大の標高400メートル、今はひとまずしばしの別れだと言わんばかりに車を走らせました。

 ループ橋を抜けて高梁市内に入ると高梁川の川沿いにかつての城下町が広がります。岡山県内にいくつかある市政をとっている川沿いの町、という印象を受けました。赤磐や津山に雰囲気似てた。
 備中松山城はそうした市内を抜けて、臥牛山という小高い山の上にあります。こちらは標高480メートル、そこそこ高いです。
 中腹までは車で行ける、8合目地点から徒歩と書いてあったため素直に軽自動車で路地へ入っていく。怖がるドライバー、煽る助手席。善良な助手席は真似してはいけません。
 少しひらけたところに駐車場があり、そこで駐車を促されました。日曜日だったため、駐車場から8合目まではシャトルバスが運行しているとのことです。
 さすがに山道だからシャトルバスもマイクロバスみたいな感じかな〜と思っていたら普通の路線バスサイズのバスが来てビビる島原と親友。対向車を許さないギリギリ1台の道幅を巧みなドライビングテクニックで登っていく大型バス。あの瞬間、シャトルバスはアトラクションでした。下手にリフトとか設置して足ぶらぶらさせながら登るよりエキサイティングでした(念のために言っておきますけど、伊予松山城と比較するわけじゃないですよ! 私あそこ大好きですし、親友は伊予松山城で城に開眼してます!)
 要約するとクソ怖かったですが、同じくらいドライバーさんのテクニックにビビりました。どんな訓練を積んだら1台分の道幅の山道カーブを大型バスでキメられるようになるんだろう。

 8合目には簡易な休憩所と、自販機と、竹の杖がありました。脇から遊歩道を歩いて山頂へ至る模様。距離は700メートル、大したことないように見えますが結構ガチな山道です。竹の杖マジ有能。
 次第に視界は開けてくるんですが、山道ウォーキングにだんだん会話が消えます(電波も消えます。3Gでツイッターは重すぎた)
 山頂に着くと眼下に城下、高梁川が広がりました。天気の良さも相まってテンションの上がる我々。


 かつてBernkastel-Kuesというドイツのモーゼル川沿いの街で、廃城となった山上の古城に登ったことがあるんですが、市街を見下ろせる川沿いの高台に城を作るっていう発想は割と東西の違いがないのかなーなどと感慨に耽りました。
 持参した昼食をここで貪る我々。荷物はね、早く無くしちゃった方が楽なんですよ!(効率重視)
 浮かれつつ城内へ。入場料は大人300円、実に姫路城の3分の1以下です(地元なのでなんとなく辛辣になっちゃう。いや、大改修前は確かこんなもんでしたよ、お値段も)
 入場前に日本の城百選スタンプを押す親友。就活で疲れ果てて今週城ばっかり巡ってたそうで、今週だけで4つ行ったと言ってました。疲れすぎだろう。
 入ってみるとこんな感じ。


 ここの城の見どころなんですが、岩山の上に石垣積んでドーンって感じなので、どこまでが自然の岩でどこからが石垣なの???ってくらい、自然と人工物が調和しています。
 峻険にして合理的。こういう発想は大好きです。あるものを最大限利用するというか、完成された美だけを重視しないというか。
 さっきのは天守なんですが、これが裏側から望んだ二重櫓(中は見られない)。


 備中松山城は日本に12箇所しかない現存天守で、その中でも一番標高が高いところにある山城なのです。
 眺め抜群、現存天守、石垣が特殊という要因からか、2015年のトリップアドバイザー日本の城ランキングで5位に入ったり、真田丸のオープニングに登場したりと今結構旬な城ですね。
 藩主の政治は麓の御根小屋というところで行われたそうで(現在は高梁高校という学校になってる)、山全域が城です! と主張してありました。確かに。
 山が城やで! という考え方は結構好きです。私の心の憧れこと滋賀の佐和山城(かつての石田三成の居城、彦根城から山がよく見えるよ!)もそんな感じですし、地元の竹田城(こっちも最近アツいらしいですね! 死ぬほど行きにくいので注意)もそういうノリだと思います。なんにせよ城と山が非分離っていうのは歴史オタク的には大変興味深いところで、現存天守もいいけど13世紀の城の礎や石垣の痕跡も結構興奮するし性癖に刺さるよ、という話をして親友にドン引きされながら下山したのでした。

 高梁から総社までは地道でこれまた一時間ほど。2枚目のBGM「OH! スケトラ」が仕事しました。これは説明不要かと思うんですが、昨年末一世を風靡したユーリ!!! on ICEの劇中スケート曲集です。いろんなジャンルの曲が入っていて全然眠くならない。そしてクオリティ高い。なぜかそこに引きずられて延々ランビエールとジュベールの話ししてました。親友はランビオタだからね、仕方ないね。

 続いて総社市の鬼ノ城です。鬼ノ城というところはさらに時代を遡り、現代では7世紀ごろの建築であったと一応定められているんですが、歴史書に記録がないことから謎の城と長年言われ続けていました。
 これも典型的な山そのまんま城!!! という山城です。当然のことながら天守なんぞありませんし、どうやら出土品から想定するに8世紀には廃城になったらしい。ただ建築の礎石や城門の痕跡がかなり良い保存状態で出てきたので、東西南北のうち西門を復元し、城壁跡に沿って遊歩道を整備して見学できるようにしたというところです。
 こちら西門の前から岡山市街方面を撮ったもの。


 さらに向こうには瀬戸内海があります。春霞でよく見えなかったけど! 瀬戸内海は現在の海岸線より結構内陸にあったらしく、たぶんここからだと船の往来も余裕で見えるんだと思います。
 黄土色の土はただの整備された道ではなくて、これが城壁の一部なんですね〜土を人力で圧縮して固めて、3メートルほどの高さに積み上げています。排水施設も石を積んで作った痕跡が残っていて、原始的ではあるんですがこれが1300年前に完成され運用されていた、という事実に打ち震える歴史オタク。親友は残念ながらまだその段階になかったようです。楽しんではいましたけどね、二人で山歩くの楽しかったね♡(一周4㎞)
 駐車場に帰りついた頃には満身創痍でした。ただ先述の通り眺めは最強によかったですし、山頂の風は爽やかで涼しく、鳥の囀りに耳をすませ、いろいろな話をして……落ち着いて誰かと話をするにはもってこいだったんじゃないかと思います。
 ついでに言うと所々断崖絶壁があるのでサスペンスの舞台にも使えそうです。誰かここを舞台にしてクトゥルフのシナリオ書いてくれ(ごめん)

 鬼ノ城はそんな感じで古代山城なんですが、桃太郎の鬼退治の原案となった鬼が住んでいた城、と言う地元の民間伝承があって(もちろん史実的な正当性はほとんどないですよ、文献史料がないのでなんとも)、この界隈にはその桃太郎と鬼のバトルに由来する様々な地名、寺社仏閣が残っています。なんせ最寄りの川が「血吸川」。鬼の血を吸ったんですって。物騒この上ないね!
 岡山にもし来ることがあれば、自転車を借りて吉備地方をのんびり巡るのが楽しいかもです。日本第4位の大きさの造山古墳や、日本三大稲荷に数えられることもある神仏習合の寺院・最上稲荷もあります。電車と自転車、どちらでも回れますが、体力に自信のある人には自転車を勧めるよ! 春の岡山は最高に楽しいからね。
(とうらぶの備州刀クラスタやフィギュアの岡山勢クラスタに向けたマーケティングなんだけど、果たして効果のほどは……

 最後に車を返すまで時間があるからどうするかなーってなって、最後は児島に行きました。
 児島は倉敷市及び岡山県の南端に当たるところで瀬戸大橋の開始点でもあるんですが、海沿いの夜景が見たいとわがまま言ったんですよ私が。あ、そうそう私の趣味に加えておくと夜景大好きです。旅、城、寺社仏閣と夜景。ぶれない。摩耶山とか何回登ったか覚えてないですからね。
 でも結局現地でお好み焼き食べてたら時間なくなりました。瀬戸中央道をドライブできただけでも楽しかったです。この時のBGMはCHEMISTRY「Second to none」でした。200万枚売れた最強R&Bアルバムですよ! この中に入ってる「マイウェイ」と言う曲がこの上なく夜のドライブソングです。雰囲気あるのでぜひ。あっCHEMISTRYはこないだ活動再開したので復帰シングル「ユメノツヅキ」もよろしくね!(ダイマ)

 そんなこんなで無事20時に車返却。帰りは余韻に浸りながら解散となりました。時間が結構ギリギリで、秒を争う有様だったのはここだけの内緒です。

 さていかがでしたでしょうか? 備中春の城めぐり!
 岡山県内には日本の城百選に選ばれている城が4つあるんですが、うち2つを1日のうちに回れるってそれ結構素敵なことじゃないかしら??? と思います。
 私は津山城と岡山城もかつて行ってるので、岡山の城百選コンプです。ふふ。
 と言うか気づいたら中四国は郡山城と福山城を残してコンプしてました。4分の1くらいは行ってんのかな?
 関東以北は全然なので開拓したいですね。五稜郭くらいしか行けてない。
 会津若松に行けてないのは誠に遺憾です。
 そんな話を親友にしてたら、「なぜ日本の城100選のガイドブックを買っていないのか」と指摘を受けました。スタンプ集めとけよと。いやほんとおっしゃる通り……でも私が城に行き始めた頃にはそんなもの売ってなかったんですよ(多分)。あったとして自分の財力では買えなかったりとかね。小学生の頃からやってますからね。
 その代わり御朱印は今5冊目で、次6冊目買ってますからね! まだまだ日本にも行かなければならないところが無数にあるようです。

 次もまたニワカ城愛好家の親友を連れ回したいと思います。終わりっ。


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