@smbrfubuki
ぽつねんとポツダム
こんにちは、いつもお世話になっております、島原ふぶきです。
わたくしこの4月から諸事情あってドイツに住んでるんですが(初耳の人いる? そう毎日変な時間に浮上してるのは別に引きニートしてるからではないのですよ時差が7時間くらいあるのです)、1週めはなんだかんだと手続きの週で結構気持ちが疲れたんですねー。
もちろん現地の学生も、現地で知り合った多国籍の人もみんな優しくて対人関係に悩むようなことはまだないんですけど、根が内向的なおたくなので疲れた時に何をしたいかってひとつしかないんですね。
ひとりになりたい。
ということでものすごくひとりになってきました。
個人的に最も質の良い孤独は、旅先で地図を広げて、自分にとって価値のあるところへ行くこと。
幸いにして私の住んでいる街ベルリンというところはドイツの首都なので、1年いても見切れないくらいの名所旧跡が勢揃いです。かつて友人(ベルリン生まれベルリン育ち28歳男性)は「まあベルリンに居たら他のところ行かなくてもいいから実はフランクフルトとかミュンヘンとか行ったことないんだよね」と事もなげに言い放ったことがある。東京だったら確実に世間知らず都会のもやしっ子という烙印を押されるでしょうが、ベルリンは何せひとつの市でありながら実に5カ国の統治を受けた街、景観から街の雰囲気から実に多種多様で、私も住んでみてからなるほど確かに内部の雰囲気が全然違うわと甚く納得した次第。
どこに行こうかな〜とウキウキしながら地元民に取材してたんですが、なんとなく決め手を欠くというか、異様に人が多そうなところを勧められるというか(まあ私自身この国の生活に関して言うと初心者だからね! 定番は欠かせないよね)、それじゃこの疲れた心は癒せないんだよなあと曖昧に頷く毎日でした。
そんなときなんかの話題で出たのがポツダム。おお、ポツダムって、あの(日本人の8割はポツダム宣言で覚えているはずの)ポツダム。地図見てみるとものすごーく近いし、日曜にベルリンの中心部行くよりは世界遺産色に染まってるであろうポツダムの方がゆっくりしてるかなーなどとイメージしたわけです。
そうと決まればまずは情報収集。ポツダムといえば何がある? とバディ(ベルリン在住5年目24歳女性)に質問。「ふぶきが好きそうなものなんでもあるよ」と返される。どんなイメージなのか。
「まずはサンスーシでしょ。古い街並みもあるし、ブランデンブルク門の小さいのがあるよ」
もちろん有名な方は壁崩壊とドイツ統一の象徴になったアレです。そっちまだ行けてないし、予習も兼ねて行くのは悪くないかも。
続いて具体的な行き方をググったわけですが、S-Bahn(都市鉄道 JRの在来的な)で中央駅まで行けるのはリサーチ済み。路線バスもあるらしいけど、ベルリンの区間チケットで使えるんだろうか? わからん。
(余談ですが私の通ってる大学は一定額払うとセメスターチケットという半期乗り放題チケットを発行してくれます。よって区間内は素敵な乗り放題)
とにかく行ってみたらわかるか、と深く考えず今度はサンスーシのサイトを見てみる。
予約制で内部見学ツアーやってるらしい。いや、ひとりになりに行ってるのに、始終話されるの窮屈だよな、どうせまた行く機会あるのに……却下。
大した下準備はせずに就寝。ここまで前日以前です。
当日、携帯の充電を終わらせてから出発。焦る必要ねーやと高をくくり、かなりうだうだする。
移動してるうちに天気も良くなってきて調子にのるわたし。浮かれながらバス→S-BahnでPotsdam Hbf(ポツダム中央駅)へ。
思えば今回、空港もベルリン市内、住むのもベルリン市内だったので移動に電車使ってなかった。Hbf久々だ〜やっぱり店とかホームとか沢山あって駅がでかい! と妙に興奮しました。感覚としては関西でいうなら新快速が停まるJRの駅ってかんじです。
バスの表示がある方へ歩き、一覧見てみたんですがやはり料金システムがイマイチよくわからない……どれくらい距離あるのか知らんけど歩いていくか、といつもの無謀な決断をします。
観光センターがあったのでそこで1ユーロの観光マップを購入。ついでに親に送る絵葉書も購入。
地図見てると言うほど遠いようにも見えなかったので、自信を持って歩き始めました。これこれ、これが醍醐味なんですよ……! と言いながら地図に書いてあるアイコンの名所を順番に回るわたし。
詳しくは参考写真をご覧ください(埋め込むのがめんどくさかった。すみません)
目玉のサンスーシ公園までは散々寄り道しながら1時間くらい。広大な敷地は2kmほどあるらしいので、とりあえずいちばん有名なやつ行ってから流れで何行くか決ーめよ、とまた気楽に歩き始める。
やはりサンスーシ宮殿そのものは荘厳で立派で、来る価値はあるなあという感じでした。そして人が多い!w
ロココ主義の代表作としてよく語られますが、ほんとロココって悪趣味ですよね(好きな人いたらすんません……)
いやあ、行ってみたらわかりますというか、あのド派手でとりあえず盛っときゃいいだろみたいな装飾、イミテーション色が強くて最高にアホっぽい(本当にすまない……)
これまでのヨーロッパ文化の全部を一緒くたにしてガン盛りしてシロップかけたみたいな甘ったるさがあります。
いや、なんだろう私も全然嫌いなわけじゃないんだけど、なんでそうなった……っていう気持ちになるというか……
江戸の髪型で十二単着てる的な倒錯感を覚えるんですよ。圧倒的コレジャナイ感。しかしそれを貫き通して世界遺産にまでなってるところがすごいところで、まあとにかく行ってみてほしいです。ちょっとだけ美術史やってから行くとなんとなーく私の言ってるニュアンスがお分かりいただけるかと思います。もちろん主観はそれぞれなのであれがすごい好き! って方もおられると思います。島原はそういうのを否定しない人です。
再三書きますが全然嫌いなわけじゃないです。行ってよかったよ!
でもサンスーシそのものより隣の風車見てた時の方がテンション高かったです。あうう……
風車まで見終えてなんとなく新宮殿まで行く気になれず(既にロココに疲れている笑)、来た道帰るか〜とぼんやり歩き始めた私の視界にとんでもないものが写り込む。
?!??! なにあれ!!!!
地図を確認すると、Normannischer Turm(ノルマン人の塔)とある。俄然行く気になる。
山道をガンガン進み、サンスーシ行くのに結構登ったのにまだ登るんかいみたいな顔をしながらひたすらハイキング。
そして辿りついたわけです、この地へ!
(参考写真をご覧ください)
ポツダムきて良かった〜〜〜!
癒される〜〜〜!
ひとりで破顔の島原ふぶき。
余談ですがサンスーシ宮殿にいた人数の200分の1くらいしか人いなかったです。
いやあ、まさかノルマン人の痕跡をこんなところで見られるなんて……嬉しくて転げ回りそう……
石造りの廃墟ってなんでこんなに心揺さぶられるんでしょう。
ぜひこの記事をご覧になった方にはサンスーシ行ってからノルマン人の塔行ってほしいです。多少山は登りますが。
帰りは来た道を部分的に通って帰ったんですが、行きも通ったブランデンブルク門の前でEUのイベントやってました。私もEU国旗、青地に星の旗もらってきましたよ!
GEGEN NATIONALISMUS(ナショナリズムに対抗する)というプラカード持った人がいて、印象的でした。トリコロールも配ってましたねえ。やはりあの旗は自由主義の象徴なんでしょうか。
満足して帰路について、イマココ。
また疲れたらひとりでポツダム行って散歩がてら観光してこようと思います。
今回は美術館博物館の類に全然行けなかったので、次回行く時はそこに狙いを絞って行きたいですね。
クリムトやミュシャを展示してるらしくてテンション上がるー。ロココをボロクソに貶したくせにアールヌーボーは好きです。いや、ロココも嫌いじゃないんだけど、うん……なんと表現すれば良いのか……
とにかくポツダムオススメです! きっとそう遠くないうちに2回めキメると思います。
終わりです!