ジャンル:文豪とアルケミスト お題:複雑な反逆
(だざいはぴば。特務司書も加護者も居るよ)
即興二次で一回目をぎりぎりで書いたらサーバーが飛んだことで
途中保存から。大筋は変わってない1分前には書いた
@akirenge
ジャンル:文豪とアルケミスト お題:複雑な反逆
(だざいはぴば。特務司書も加護者も居るよ)
【はっぴーばーすでぃ】
帝國図書館分館というのは術式制御がされているため、たまに隠し部屋なんかもあったりする。
太宰治は部屋の一つで膝を抱えていた。この部屋は加護者の趣味で作った下手でアンティークのものやら、
図鑑などがおさめられている。加護者は帝國図書館分館の管理者だ。
「しにたい」
『誕生日に死亡したいのね』
声だけがする。加護者だ。
徳田秋声当たりは幽霊に話しかけられているみたいでと姿を出して欲しいとは言っているが、
太宰としては声だけでも良かった。
今日は、六月十九日は太宰治の誕生日だ。生前の誕生日である。
太宰の場合はそれの六日前ぐらいには命日があったのだ。
「アンタ、俺の居所は」
『教えてないかわ。ほとぼりがさめたら短編小説一本』
「……超短編で」
言いながら太宰は部屋にあるシンプルな書き物机に座る。上から原稿用紙が降ってきた。
書けと言うことなのだろう。条件を守れば加護者はある程度は味方になってくれる。
『落ち込んでいるわね』
「中原と志賀がお前の誕生日なんて誰も祝わないって言ってた」
『そう』
「安吾とオダサクと井伏先生は祝って欲しかったのに。……佐藤先生と芥川先生も司書も」
『最後の三人はとってつけた感じなんだけど』
加護者は言う。太宰はタイトルだけ書いた原稿用紙の手を止め、
「あの三人が祝ってくれたら俺は死ぬ! 嬉しすぎて死ぬ! 司書とか俺の扱いが存在だし。佐藤先生と芥川先生は、
俺の尊敬するべき存在。勿論井伏先生も尊敬しているぜ! あの三人は比べることはしない!!」
『アンタのそれって、オタクのアレよね……』
呆れているような声がする。実際呆れているのだろう。
「誕生日、祝ってくれないかなー」
『たんじょうびおめでとう』
「棒読みじゃねえか」
太宰は言いながらも短編小説を書き始めた。
『って感じよ』
「よーし。太宰さんを屠るんだよ」
「屠るな屠るな」
「太宰君、そんなことを言っているんだ」
加護者は居場所は教えていないが会話内容は教えてくれていた。特務司書の少女が明るく言っているが佐藤春夫が止めている。
芥川龍之介が面白そうな反応をしていた。
誕生日パーティ準備はしていたのにサプライズにしようとしていたら中原と志賀の言葉を真に受けた
太宰がいじけたのだ。
「加護者、超短編一本、俺も書くから補佐してくれ」
『はいはい』
「手間のかかる弟子だが……今日は仕方が無いか」
坂口安吾と井伏鱒二は言う。
浄化の仕事をしつつも、本日の問題を彼等は片付けようとしていた。
【Fin】