聖戦の系譜より、セリユリ。
当然兄妹ネタなので苦手な人注意。
行為は無いですがそれを匂わせる描写あり?
文章力は今まで通り拙く、短くて薄味ですがそれでも宜しければどうぞ。
@alussfon
白は白。黒は黒。
それぞれに違った美しさがある。
でも、白と黒の混じり合ったそれは、白でも黒でもない。
どれだけ色を交えても、白にも黒にもなりはしない。
「ユリア」
優しく響く、セリスの声。
だが、名を呼ばれたユリアは、それに応じようとしない。
「・・・ユリア?」
不思議に思ったセリスが、銀髪のヴェールをかき分け、俯くユリアの素顔を覗き込む。
その表情は暗く、哀しげで、見る者の胸を締め付けるには十分だった。
「・・・セリス様・・・」
ようやく発せられたユリアの声は、今にも消えそうで。
セリスは、自分の指が震えるのを感じた。
もう、決めたはずなのに。
二人で乗り越えていこうと。決して諦めないと。
でも、それでも恐ろしい。
光の皇子と呼ばれた貴方を、穢してしまうような気がして。
「私は・・・セリス様を・・・」
恐る恐る、ユリアが言葉を紡ぐ。
きっとそれに対するセリスの返答は、1つしかない。
だが、ユリアは言葉にせずにはいられなかった。
「・・・セリス様を、愛してもいいのでしょうか・・・」
その問いに、セリスは何も言わずユリアを抱きしめる。
暖かく、力強い腕。
いつまでも身を委ねていたくなるその心地よさに、ユリアは抗うことはできなかった。
「ユリア・・・私は、ユリアを愛している」
何度も囁かれたその言葉。
でも、それを聞くたびに、ユリアの心は高鳴った。
「もしユリアを愛する事が罪だとしても、その罰は私一人が受ける。そして、そうなったとしても、けして後悔などしない」
長い銀の髪を、セリスの指が撫でる。
少年のようにしなやかで、戦士のように逞しい。
幾度となくユリアを愛した指。
「セリス様・・・私・・・」
ユリアの腕が、セリスの背に回される。
その力はとても弱い。
しかし、その腕を引き離すことは、誰にも出来はしない。
力ではない強さが秘められていた。
「私も・・・セリス様を、愛していたい・・・」
白でも黒でもない私は、白にも黒にもなれない。
それでも、あなたの白さに惹かれてしまう。あなたと一つになりたいと願ってしまう。
そして、変わっていきたい。
白と黒が交わる、世界で一つだけの色に。