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セリス×ユリア「Marble」

全体公開 926文字
2017-07-15 19:09:03

聖戦の系譜より、セリユリ。
当然兄妹ネタなので苦手な人注意。
行為は無いですがそれを匂わせる描写あり?
文章力は今まで通り拙く、短くて薄味ですがそれでも宜しければどうぞ。

Posted by @alussfon

白は白。黒は黒。
それぞれに違った美しさがある。
でも、白と黒の混じり合ったそれは、白でも黒でもない。
どれだけ色を交えても、白にも黒にもなりはしない。


「ユリア」

優しく響く、セリスの声。
だが、名を呼ばれたユリアは、それに応じようとしない。

「・・・ユリア?」

不思議に思ったセリスが、銀髪のヴェールをかき分け、俯くユリアの素顔を覗き込む。
その表情は暗く、哀しげで、見る者の胸を締め付けるには十分だった。

「・・・セリス様・・・」

ようやく発せられたユリアの声は、今にも消えそうで。
セリスは、自分の指が震えるのを感じた。


もう、決めたはずなのに。
二人で乗り越えていこうと。決して諦めないと。
でも、それでも恐ろしい。
光の皇子と呼ばれた貴方を、穢してしまうような気がして。


「私は・・・セリス様を・・・」

恐る恐る、ユリアが言葉を紡ぐ。
きっとそれに対するセリスの返答は、1つしかない。
だが、ユリアは言葉にせずにはいられなかった。

「・・・セリス様を、愛してもいいのでしょうか・・・」

その問いに、セリスは何も言わずユリアを抱きしめる。
暖かく、力強い腕。
いつまでも身を委ねていたくなるその心地よさに、ユリアは抗うことはできなかった。

「ユリア・・・私は、ユリアを愛している」

何度も囁かれたその言葉。
でも、それを聞くたびに、ユリアの心は高鳴った。

「もしユリアを愛する事が罪だとしても、その罰は私一人が受ける。そして、そうなったとしても、けして後悔などしない」

長い銀の髪を、セリスの指が撫でる。
少年のようにしなやかで、戦士のように逞しい。
幾度となくユリアを愛した指。

「セリス様・・・私・・・」

ユリアの腕が、セリスの背に回される。
その力はとても弱い。
しかし、その腕を引き離すことは、誰にも出来はしない。
力ではない強さが秘められていた。

「私も・・・セリス様を、愛していたい・・・」


白でも黒でもない私は、白にも黒にもなれない。
それでも、あなたの白さに惹かれてしまう。あなたと一つになりたいと願ってしまう。
そして、変わっていきたい。
白と黒が交わる、世界で一つだけの色に。


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