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パンツ事件

豆腐屋ふうか
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2017-12-10 17:08:50

パンツを見た/見られたの関係が受理されてしまった結果がこれだよ!!!!

 にわか雨とはなんとも非情な物であろうか。買い出しの帰り道に突然バケツをひっくり返したような雨に降られ、ニールはずぶ濡れで帰宅した。
「さ、寒い……」
 頭から足の先まで水を吸っていない布地が無い程に濡れてしまい、髪の毛からはぽたぽたと雫がたれていた。
「メルヴィさーん、アコモさーん?」
 試しに同居人の名前を呼んでみるが誰かが出てくるどころか声も帰ってこない。
 そういえば、二人とも今日は用事があるといって朝に出かけて行ったっけ、とそんなことを思い出した。
「……濡れたままの服で家に上がるのはよくないか」
 そう呟いて、ニールは濡れた服をできるだけ脱いでから水を含んで重くなった衣服を丸めて脱衣所に向かった。
「昼ご飯は自分で何とかしないとか……忘れてた……」
 そうひとりごちながら脱衣所に置いてあるタオルでわしゃわしゃと髪を拭く。
「シャワー……あー、服持ってこないと……」
 はあ、と溜息を吐き、腰にタオルを巻いて自室に向かう。

──この時点で、玄関に鍵をかけ忘れた事をニールは気付いていない。

 温かいシャワーを浴び終え、濡れた体を拭いていると、玄関の方からガチャン、ペタペタペタ、と誰かが入ってくる音が聞こえてきた。
 恐らくルームメイトのどちらかだろうと思いながら気持ち急いで着替えていると、突然脱衣所のドアが乱暴に開く。
「アーコモ! タオル貸し……て?」
 ドアを開けたのはぐっしょりと濡れた桃色の髪の女性だった。
 少なくともニールには女性にしか見えない風貌の人物であった、と言った方が正しいだろうか。
「アレ……? キミ……、アコモ、の」

 あまりのショックからか双方ともしばらく金縛りに遭ったように動かなくなる。

「え……? 男……? え……?」
「つつつ通報だけは勘弁して下さい!!!」
 混乱した様子の女?の声にハッと我に返ったニールは地面に頭を擦り付けんばかりに頭を下げる
「いや今の状況考えて!? 通報したら捕まるの俺!! キミは不幸にも下着姿を見られてしまった被害者!」
「アコモさん達に迷惑かけたくないんです……どうかご内密に……」
「落ち着いて、取り敢えず落ち着いて? ドア閉めるから」
「は、はいぃ……」
 ニールは半泣きで着替えを済ませると、女?に気付かれないように鳥に姿を変え、曇りガラスの窓からそっと逃げ出した。

「そろそろお着替え終わったかな?」
 女?がドアを開けると脱衣所はもぬけの殻だった。
「えっウソ!? ちょ、ちょっと待ってよ、逃げられたら弁解しようにも出来ないじゃないか……困ったな……」
 女?は頭を掻くと、さてどうしたものかと少し考え、それから自分が雨に打たれた事を思い出して脱衣所の棚からタオルを引っ張り出した。
 

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BC財団 調査員 ロゼール・レッドフォードさん
お借りいたしました!不都合があればパラレルとして扱って下さい。


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豆腐屋ふうか @fuka_tofu
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