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"ドレス"コード

豆腐屋ふうか
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2017-12-24 15:10:57

女装させたかったし恋人に見られて欲しかった
反省しかない

「どうですか?」
「どうじゃないヨ、なんでスーツ着るより楽しそうなのカナ?」
 ウルムは目の前の幼馴染の姿を見て呆れたような顔をする。クリスマスパーティー用の正装を選ぶ予定だったはずが、スーツの試着を2,3着した幼馴染は「何か違う」と言い出し、ウルムの(冗談交じりの)提案で水色のドレスに身を包んでいた。財団の『粋な』計らいにより男性陣にもいくつかドレスが用意されていたのだ。
「スーツはなんか……服に着られてる感じがしちゃって」
「そうだろうと思って面白半分でソレにしたらって言ったのはボクだケド……ずいぶんとノリノリじゃナイ?」
「こんな時ぐらいしか着る機会ないんですし、楽しまないと」
「キミ最近誰かサンに似てきたネ?」
 誰の事とは言わないが、刹那的な奴に。
「ところでウルムは何着るんですか? スーツ?」
「ウーン、それも悪くないケド」
 そう返し、ウルムは掛けてあるドレスを手に取る。
「ボクも着てみようカナ。もしかしたらニールより可愛くなっちゃうかもネ」
 これも冗談のつもりだったのだが。
「ボク、ウルムには赤とか青とか、濃い色が似合うと思うんです!」
「ワオ、すっごい乗り気」
 目を輝かせてこちらを見つめるニール。たまにはこういうノリも悪くない。
 
「サテ、着てみたワケだけれど」
 ニールと並んで鏡を見る。ふんわりとしたニールのドレスに対し、ウルムはどちらかというと体のラインが出る紫のドレスを選んでいた。
「すごく似合ってますよ、本当に女の子みたいです」
「……褒め言葉ととっておくヨ」
 褒めてるんだか煽ってるんだかよくわからない言葉を受け取って、改めて鏡を見直す。確かに遠目から見たら男には見えなそうだ。

 ドレスが決まって、さあ化粧はどうするかだの、ヒールを低くしろだのしないだのと話していると、衣装部屋のドアが開く。
「「「「あ」」」」
 4人分の声が重なる。
「……や、やア、ボクらに何か用事?」
 扉の外からウルム達を見ていたのはエドマンドとローマンだった。
 珍しい組み合わせだなとかそんなことを思ってしまうのは変な所を見られてしまったという現実から逃避したいからなのだろうか。
「俺はニールの衣装合わせが終わった頃だと思って見に来てさ。ローマンさんとはさっきそこで会った」
「ドアをノックするぐらいしてほしい所だネ」
「どーせ男しか居ないしいいと思って」
 正論といえば正論だ。まさか男2人で衣装合わせをしてこんなことになっているとは思うまい。
「ロマンクンは?」
「お菓子を貰ったから一緒に食べるか聞きに来たんだ」
「そりゃありがたい事だネ、後でゆっくり頂くヨ」
 ウルムはやれやれと溜息を吐き、部屋に入ってきた2人を追い出してドアを閉める。

「……せめてもう少し準備が整ってから見られたかったものだネ。化粧とかサ」

 全く困ったものだとニールに笑いかけると、彼も同じように苦笑した。

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BC財団 研究員 ウルム=フォーダムさん
BC財団 調査員 ローマン・アディントンさん
BC財団 調査員 エドマンド・キャンベルさん

お借りいたしました!不都合があればパラレルとして扱って下さい。


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豆腐屋ふうか @fuka_tofu
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