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「バニ耳を付けるとお捜しの刀が落ちると言う都市伝説」

@ktbkch1tosh1
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2018-01-21 01:17:00

2016年5月に友人に送り付けたメールより。まだ不動君がいなかった時分の髭切と膝丸に審神者が絡まれるお話。

「バニ耳を付けるとお捜しの刀が落ちると言う都市伝説」

 審神者界で真しやかに囁かれる都市伝説がある。
 『推し刀にバニーコスをさせることにより、そちらに注意を向け、物欲センサーを断ち切りお目当てのドロップを促す』
 物欲センサーは頷けるが、何故バニーなのか。審神者は大いに疑問だ。
まあ、都市伝説だし、成人男性の(姿をしている)刀剣男士たちのバニーちゃん姿なんて見たくはなかったので、特に伝えてもいなかったのだが。

 「主!この耳?を付けると不動行光が見付かると言うのは本当か!?」
 「!?」
 源氏の重宝の片割れ、膝丸こと膝くんが、審神者の仕事部屋に現れると端末の一部を指差しながら真剣かつ怖いほどの勢いで尋ねてきた。
 端末の中のそれはどう見てもバニ耳だ。
 「え、な、それ?」
 混乱して該当部分を指差し、言葉にならない審神者に向けて、膝くんは頷く。
 「兄者が教えてくれたのだ!」
 後ろからゆっくり歩いてきていたらしい兄者こと源氏の重宝の片割れ、髭切がその様子を見て首を傾げた。
 「ありゃ?主も知らなかったのかい?」
 知らないとは言ってない。
 「主が教えてくれた、他の本丸の僕ら……と言うか、弟が、よく付けるみたいなんだよね」
 よく付けるかは知らないが、よく付けられそうになって全力で嫌がっているのは知っている。
 「また……変なものを……見付けてきて……」
 「色んな弟がいて面白いよね」
 にこにこと笑った髭切さんは長卓の一角に座る。最近の定位置となりつつある。
 「いや、膝くん、これはですね……」
 何だ、どれから説明すればいいんだ。
 都市伝説ってことか?迷信だってことか?バニ耳だけでなく、バニーちゃんであるということか?
 「君がこれを付けることになるんですが?」
 取り敢えずそこの確認はするべきか、と根本を問えば、至極真面目な顔で頷かれる。
 「それで不動行光が見付けられるのなら望むところだろう」
 「マジか」
 思わず素でツッコんだ。
 「何故君はそれを望まないんだ?」
 そう来たか。
 「――――成人男性のバニーちゃんを喜ぶ趣味はないからかな」
 「?」
 そうだろうな、理解してないからやろうとしてるんだろうな。
 「大体、何で髭切さん、こんなもの教えちゃいますかね?」
 「面白いことをするなあ、と思ってね」
 へろりと答える。
 「これ、やることになったら、第一部隊全員やりますよ!?髭切さんもですよ!?」
 「僕は構わないよ?」
 「知ってた!!」
 髭切さんはこう言うことには面白がるばかりで頓着しない。審神者知ってた!
 「―――く、国広、何とかしてください!君も付けるんですよ!?」
 「!?」
 突然の流れ弾に、その場で黙ってやり取りを見守っていた近侍の山姥切国広がぎょっとする。
 「膝くんも!髭切さんも!国広も!堀川くんも!薬研くんも!何となく似合いそうですけど!太郎さんもですからね!大変なことになりますよ!」
 「何で太郎だけ事故扱いなんだ」
 サイズ感の問題だろう。
 そこで視界に入った国広の姿、主に頭を覆う布を見てハッとする。
 「き、……君も、そのフードに耳は邪魔そうですね……ロ、ロップイヤーとかでも良いのかな……」
 「落ち着け、主!対策を練る方向が違うからな!?」

 急速にバニ耳に毒されつつある本丸の明日はどっちだ!?


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ちぃ
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