@toasdm
「次郎さん、酔ってるんですか」
「んー?どうだと思う?」
離してください、と言われたところでまあ、離してあげるつもりなんて全然ないんだよねぇ。酔ってるかって?さあー、どうなんだろうねぇ。お酒は飲んだよ?こうやって、君の事後ろから抱きしめてさ、ぷはーってやったら、お酒くさいでしょ。飲んではいるけど、酔ってるかどうかっていうと、また話は別でしょ?
「酔ってますね」
「お酒飲んだからねぇ…」
もう一回、離してください、って言ってバタバタ始めちゃうけどそれ、全然力入ってなくてさ。なんかちょっと、可愛い気がするんだよねぇ。無駄な抵抗ってやつ?肩口に顎乗せて、耳元フッ、てしたらびっくりしちゃったのかな、動かなくなっちゃったみたいだけど。動けない?可愛いんだから。困るよ、そういうのさ。
「じっ、次郎さん、エッチです」
「そうだよー?男なんてみんなエッチなの」
またそういうさぁ、そそるような言い方するんだから、もー……。お酒の所為にして、イタズラしちゃおうか?
「おじさんも男だからさぁ……こうやって好きな子抱っこしてると、エッチな気分になっちゃうから」
あーあー、そんな可愛く黙っちゃって……。イタズラ程度じゃ済まなくなっちゃう?
「……ね、一緒にエッチな気分になっちゃおうか?」
真っ赤になった耳たぶが誘ってるみたいで可愛くってねぇ。甘噛みの端から漏れてきた可愛い声がさ、またうまいんだよ。俺に火つけるのが。
嫌がらないなら、まあ、いっか。
「こっち向いて?……シたくなっちゃったから」
察しの良い子で助かるなぁ。シたいのはキスだけじゃない、って、ちゃーんとわかってくれるんだから。お酒の香りはするけどさ、実はそんなに飲んでないんだよね。偉いでしょ?だから――…。
「ごめんね、実は全然、酔ってない」
俺の下でちっちゃく息をのんだ君の事、ちゃんと愛してあげられるくらいの余裕はあるから。