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小さな嘘は大きな幸せ

ア メ
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2018-04-02 00:35:23

エイプリルフール 作品

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今日は一年に一回嘘をついていい日



今年も壮大に嘘をつきます
っていうのも去年も嘘をついて
健太君騙されてたからバレないか心配だけど
健太君騙すのチョロいから
大丈夫なんて思ってる私



ピコン



(( 健太君 : もう着いてるよ〜 ))


《はーい、私もすぐ着く》


《スタンプを送信しました》



健太君とお出かけデートで引っ掛けるつもり



待ち合わせしてるカフェに入れば
私を見てふにゃと笑って手を振った



「今日早かったね」


『いつも待たせるもんね』


「待つ時間嫌いじゃないけどね、むしろ名前のこと考えて待つの好きだし」



本当にこういうことを自然と言える
健太君ってすごいなあって思う



だからいつまで経ってもドキドキする



『恥ずかしいからやめてよ』


「顔赤いよ〜?(笑)」



ぷにぷにと私のほっぺたを指でつつく



『健太君がそんなこと言うから』


「ふふ、かわい」



それからカフェで少し話して
そろそろかななんて思ってると
携帯が鳴った



私の携帯だと思って画面を見るけど
真っ黒で代わりに健太君の携帯が鳴っていた



健太君の携帯はテーブルの上にぽんっと
置かれていて無防備な状態だったから
自然と表示画面が目に入った



【ユナヌナ】



画面にはそう載っていて心臓がうるさい


「あ、」



なに、なんで?、



私に見られないようにして慌てて
携帯を手に取る



ねえ、健太君、ユナヌナってだれ?、



「ごめん、ちょっと電話してくる」


『ん。はーい』



出来るだけ笑顔で言ったつもりだけど
多分ほぼ真顔だと思う


ユナヌナで頭がいっぱいな私に
電話がかかってきた



【 ドンハニ 】



ドンハニには悪いけど出る気もなくて
せっかくエイプリルの仕掛け
提案してくれたんだけど、もうそれ所じゃない



てか、健太君、長い…



もう10分は経ってるよね?、



そう思ってると健太君が戻ってきた



「ごめん、急に仕事呼び出された」



え、絶対嘘だ、



だって2年も付き合って1度も急に仕事で
呼び出されたことなんてなかったじゃん



『…ねえ、健太君、こんなこと言いたくないけど、本当にお仕事なの?、』



健太君の顔を見れば少し動揺してる



「え、仕事だよ?ミスした人がいたみたいで、」


『分かった。じゃあお仕事頑張ってね』



私はそう言ってカフェを出た



すぐに携帯を取り出してドンハニに電話をする



(( もしもし? ))



ワンコールで出るドンハニにホッとしてる



『デート中止、エイプリルも中止、飲み行こ』


(( は?まあいいけど、いつもの所でいいか?))


『うん、先行ってるね』


(( はいよ ))



電話を切ると私は足を反対向きに進めた



最悪なエイプリルだから飲んで忘れよう
と思ってたのに、



(( ドンハニ: ごめん、行けそうにない ))


『は?』



ドンハニからの連絡にイライラしてる私
なんなの、みんなして、
楽しい楽しいエイプリルフールなのに、
私だけ全然楽しくない



ピコン



(( ドンハニ : ここに来て ))



そう通知が入るとすぐに画像が送られてきた



『レストラン??』



そこにはオシャレなレストランの画像と
住所が載っていた



とりあえず行ってみようと思って駅に向かう



2本目の駅で降りて歩くこと5分



『わ〜、キレイな飾り』



もうとっくにイルミネーションの季節は
終わってるのにキレイなイルミネーションが
飾られていた



「いらっしゃいませ。ご案内致します」



イケメンな店員さんが案内してくれた
のはいいけど、店内は誰もいない



「ごゆっくりどうぞ」


『え、ちょ、きゃっ』



ちょっと待ってくださいって言おうとしたけど
急に真っ暗になった視界



怖くてバックを抱き締める



『あ、あの、だれか、』



よく耳を澄ますとバタバタとコツコツという
音が聞こえて誰かいるのが分かった



でも本当に怖くて



『健太君っ、怖い、助けてっ』



無意識に健太君を求めてた



「大丈夫、ここにいるから」



今私が1番聞きたい声が聞こえてきた



優しくてちょうどいい声質



『けんた、くん?』



その瞬間視界が明るくなって目の前には
スーツを着た健太君が片膝を立てて
私の隣に座っていた



『え、なんで?、』


「今日なんの日?」


『エイプリルフール、』


「ふふ、そう!でももう日付け変わるでしょ?」



腕時計を見ればあと1分で
エイプリルフールは終わる



『え、うん、終わるけど、』


「仕事なんて嘘だよ」


『へ?、じゃあなんで、仕事って』


「このためだよ」



そう言って私の前に出したのは小さな箱



その箱をパカッと開けると中には
キラキラしてる綺麗な指輪



ねえ、健太君、これって、




「僕と結婚してください」



うそ…



泣きそう、本当に心臓の音が頭まで響いてる



『けんた、くんっ、』



「僕と夫婦になって、家族になってください」


もう、好きっ



『よろしく、お願いしますっ』



私が少し泣きながら言うと優しく笑って
私の左手を取り薬指に指輪をはめた




「泣かないの」


『だって、まさかこんなんだって思わなくてっ』


「ユナヌナ、気になる?」



…なんで、このタイミングで
それを言うの、健太君



『気になるに決まってる』


「ふふ、ドンハニだよ」


『……え?』



待って、頭パニック



「ドンハニに今年は俺が仕掛けるって言ったら
協力してあげますよって言ってくれて(笑)
それでドンハニの名前の表示を架空の(ユナヌナ)に変えて名前に見てもらうっていう仕掛けです(笑)」



あの野郎、



『あー、もう、ドンハニのやつ、』


「でもドンハニのおかげで
最高のサプライズになったでしょ?」



確かにドンハニに
しちゃいいドッキリかもしれないけど



『まあ、ドンハニに感謝だね(笑)』


「ふは(笑)だな。明日婚姻届け行こうな」



優しく頭を撫でてくれる健太君



『健太君、好き』


「愛してるよ、名前」



そう言うとどちらともなく唇を重ねた




小さな嘘だけど日付けが変わると
大きな幸せになった私達の人生



一生忘れないエイプリルフールで
プロポーズになった









(俺のそばにいてください)






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