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[想楽P♀]抱き枕

全体公開 1 1249文字
2018-04-12 00:30:55

「僕の抱き枕になってくれるー?」

ほんのりR15風味の、想楽君の抱き枕になってしまったPさんのお話です。

Posted by @toasdm

 疲れたー、とベッドに身を投げ出して、想楽さんは大の字になる。勝手知ったる我が家とばかりに占領しているそのベッドは、最近よく泊まりにくる想楽さんの為にひとまわり大きなサイズに買い換えたばかりの私のベッドだ。プロデューサーさんの匂いがするー、とうつ伏せになって枕の匂いを嗅いでいる想楽さんは、落ち着くー、とまた大きなため息をついて顔だけ私の方を見る。
 「ねー」
 「どうしたんですか?」
 そのまま私に向かって手を伸ばし、想楽さんはごろりと仰向けに戻って気だるげに話しかけてくる。
 「僕の抱き枕になってくれるー?」

 抱っこして寝たらきっと、落ち着くと思うんだー――

 最近スケジュールがギチギチに詰まってしまっていたせいか、いくら若いとはいえ想楽さんもずいぶん疲れてしまったんだろう。寝不足になるようなこともないとは思うけれども、現役大学生とアイドルを両立させながらどちらも一切手は抜かない想楽さんの体には、疲れがずっしりたまっている。早くー、と差し出した腕を一本増やした想楽さんの両腕に、私の体はぐい、とベッドに引き寄せられて、そのままぎゅう、と抱きしめられてベッドの中に閉じ込められる。
 「うーん、これこれー」
 「ふふふ、想楽さんくすぐったいです」
 想楽さんのふわふわとした髪の毛が、抱きついてきた拍子に私の首筋をくすぐっていく。思わず肩をすくめた私の反応が面白かったのか、想楽さんはわざと顔をぶんぶんと振って、髪の毛で私の顔をくすぐっている。
 「ちょ、ちょっと、想楽さんっ」
 「高速髪の毛こちょこちょだよー」
 目が回りますよ、と私を抱きしめる想楽さんを、体ごとえい、と一気に回転させて、私は想楽さんを押し倒すように上に乗る。重なったままの体は自由が少しきかないみたいで、想楽さんは少し元気を取り戻したような表情で私を見上げている。
 「ふふ、大胆ー」
 そのままにっこり笑ったかと思うと、今度は私の体がぐるりと回転させられて、お返しだよー、と想楽さんが私を見下ろして、そこで二人の時間が止まる。
 「あぅ……
 「うーん……
 そんな元気ないんだけどねー、とぽつりと呟いた想楽さんの顔がゆっくり近づいてきて、そのまま私の唇にそっと唇を重ねて、すぐに離れる。

 「抱き枕ー、抱いて寝る前、ひと暴れー……お風呂まだだけど、いいよねー?」

 どうせ汗かいちゃうからさー、ともう一度触れた唇の隙間から滑り込んできた柔らかくて熱い舌先に、ちょん、と舌をつつかれる。びく、と一瞬跳ねた体をぎゅっと強く抱きしめた想楽さんの声が耳元で、もう一度、いいよねー?と聞いてくる。抱き枕は抱き枕らしく、おとなしく抱かれるのが一番だ、と、私は誰ともなしにいい訳をする。恥ずかしさに弾かれるように、そっと想楽さんの背中に腕を回して私はそれに応えた。耳元で想楽さんの笑い声がして、ずしり、と私の全身に、想楽さんの重さが乗せられる。衣擦れの音に目を閉じて、私は想楽さんに身を任せることにした。


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