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【刀ステ考察】かなしいと読む漢字が三つある

@aiporonica
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2018-07-31 02:10:25

※ちょっと追記とか修正しました。


悲伝と聞いた時、最初に思い浮かんだ感想は、「そうか、悲しいお話になるのか」というものでした。
悲しいまま終わってしまうんだろうなと思って迎えた千秋楽。
雑誌などで大千秋楽には驚きが待っているということだったので、「お~!? ちょっと違う展開きちゃう~!?」と大はしゃぎで観劇に臨んだところ無事に劇場で死にましたがそれはもういいです。ありがとうけんらんぶ。

観劇後、思うことは様々にあれど、特にあれは何だったんだろうと思ったのが、最後のキャストさんたちのコメントたちの「愛」の多さ。
単純なのでここに何かヒントがあるのではと思った次第です。
これは「愛」という文字を悲伝というタイトルに近づけようとあれこれ考えた考察です。

簡潔に言うとその文字があてはまる箇所がありました。
それが、「かなしい」という三つの漢字です。

「かなしい」と読む日本語は三つ。

・悲しい
・哀しい
・愛しい

え、愛しい(かなしい)って読むの!?
って目を丸くしたけれど、カテコ然り、愛ですTシャツ然り、もしかしたら最後の公演は「悲伝」ではなく、「悲」という文字が「愛」という字に改変されていたんだよというキャストさんたちからのメッセージなのではと思いました。

公演後も、最後だけは笑顔で終わることが出来たから、「悲伝」じゃなかったねと呟いていたんですが、悲伝でなければいったい何なのか。
その時も「愛伝」だ~とか言っていましたが、根拠も何もなかったのでこじつけでもいいからと根拠探してきました。

なので考察というよりも私の願望の方が強いのかもしれません。
お時間のある方だけふんわりお付き合い頂けたら嬉しいです。


作中、鶴丸国永は「心に非ず、心がないから悲しい」とこの文字を解きました。
実際の「悲」の文字の語源は、非という字は背中合わせの二人、左右に引き裂かれるという意味で、引きちぎられて心が痛むというところから生まれたそうです。

「悲しい」という感情は、対自分に対する際に使われる言葉です。

仲間たちを頼らなかった三日月の感情としては、「悲」という字も相応しく、作中で小烏丸が「虚」「義」「ジョ」をすべて三日月にあてているところから、このタイトルもまた三日月を表す漢字だということが
読み取れます。

一方、哀しいという言葉は、対他人に対して使う漢字です。

なので、今回の刀ステで言うと、

悲しいのは三日月で、
哀しいのが、三日月と対峙しなくてはいけなくなった本丸の仲間たち

となるのではと思います。


そして、問題の「愛しい」ですが、そもそも、「愛」という漢字の成り立ちについて。
「愛」とは「人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする心情」を表した漢字と言われています。
この語源の意味を見たとき、三日月が山姥切国広や本丸の仲間たちに抱いた感情そのものなのではと思いました。
そして「愛しい」の対象者は、愛を寄せるたいせつな人になると思います。


また、「愛」とは仏教において「慈悲」とされています。
「慈悲」という言葉の意味を考えても、三日月の行動は「慈悲」故だったのではと思える箇所も少なくはありません。
義伝でも三日月は、色んな刀を気に掛けていましたから。
実際、どんぐりを拾った森のシーンで三日月が鶴丸にそう言っていますし。


また、作中で山姥切国広が三日月に勝った後、彼の成長した姿に三日月は微笑み、白き光の中へと消えていきます。
けれど、山姥切が勝った未来でも、三日月は本丸に帰ることは出来ず、三日月を失った山姥切もまた、悲しい結末に違いはありませんでした。
あの瞬間、大きく変化したものがあったとすれば三日月の心だけのようにも感じました。
山姥切国広の勝利に清々しいまでに笑い、満足げに立ち去っていった。
あの時、山姥切国広は三日月に打ち勝つとともに、三日月宗近の心にかかる雲をなぎ飛ばしたのではないでしょうか。

作中、義輝様も「ほととぎす」には様々書き方があると言っていましたし、小烏丸様も時代によって有り様を変えるとも言っていました。
山姥切国広の勝利により、三日月宗近は有り様を変えられたのでは無いか。
「悲しい」という文字が、「愛しい」に変化した結果があの清々しいまでの笑顔ではないのか。

三日月は、山姥切国広の成長を心から願っていました。
それこそ、「愛」という文字の語源である「人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする心情」のように。

けれど、山姥切国広の勝利により、三日月のその願いは成就した。
山姥切国広と本丸の仲間たちを慈しみ、大切に、守ろうとし続けた三日月の「愛」の物語の終着点として、大千秋楽だけは「悲伝」ではなく、「慈伝」に改変されたのではと思います。


何故「慈伝」なのかと言うと、「愛」=「慈悲」として捉えた結果です。
「慈」という漢字は、真実の友情,純粋の親愛の念を意味しています。
三日月にとって守る存在だった本丸の仲間たちが、大千秋楽の日に「友」になったのではないでしょうか。
また、慈という漢字の中には「二本の糸」が隠されています。
成り立ちでいくと糸の束という意味のようですが、絡み合った歴史の糸が二つに分かれでしまえば、敵に本丸を感づかれることもないでしょうし、三日月がいなくなったことによって結いの目は消滅するわけですから、解釈として程遠いというわけでも無さそうです。
「愛伝」かな~と思っていたのですが、これにすると完全なる大団円になってしまう気がしたので、「悲」の片割れである「慈」で。
三日月生存ルートの大団円、心からお待ちしております。

(追記)
悲伝→慈伝→慈悲=愛
ふたつ合わせて「愛伝」


今回のお話は、三日月宗近がただひたすらに本丸を愛し続けた物語と解いてみました。


初日にこの舞台を見たときは、しんどいオブザイヤー過ぎて脳みそパンクしそうな公演だったけれど、三日月宗近のでっかい愛がつまった物語だったんだと思うと、壮大過ぎて理解しきれない考察の数々を薄目に見ていた私には、これがちょうどよいハッピーエンドでした。
本当にありがとうけんらんぶ。
大千秋楽のキャストさんの鬼気迫る演技も本当に素晴らしかったです。
たくさんの愛をありがとうございました。









鶴丸国永が言った「たとえそれが、かなしい驚きだとしても、俺は飲み込んでやるさ」「かなしい驚きでも飲み込んでやると言ったが、容易いことではないな」この二つの「かなしい」という言葉。
私は「悲しい」という字だと思って観劇していましたが、実はこれは「哀しい」で、三日月のことを慮る言葉だったのかもしれないと思いました。
鶴丸はいつからか三日月が円環の中を廻っていることに気づいていたのでは無いか。
二人きりになると見せるピリっとしたシーン。鶴丸は、三日月の本質を何度も引き出していたように思えます。
それに鶴丸は何かと山姥切国広を構い倒しているような気がするので、まさか三日月と鶴丸は共犯者じゃないよね?とも考えてみたり。ただ単に、山姥切国広を気にする三日月の真意を近くで観察しようとしているだけなのかもしれませんが。
鶴丸国永という刀があの本丸で担った役目は、やはり三日月宗近の唯一無二の友だったんだなと思います。
三日月がどう思っていたかは知らないけれど、一緒に茶を嗜み、手合わせをし、茶箪笥にあった誰のかも分からん羊羹を二人で食べるくらいには。
本丸の仲間たちが三日月を囲んで対峙した時、鶴丸だけがその刃を緩めることも、誰かを見ることもありませんでした。
言葉なく、刃で語らおう。
三日月が告げた最後の「愛」の言葉に、鶴丸もまた、友としてその「愛」に答えたのかなと思うと切なくなりますね……


個人的に、鵺という刀は人知れず何処かで生まれ続けていたのではないかと思います。
けれどその存在は検非違使だったり、歴史修正主義者に狩られていて刀剣男士に知られることはなかった。
鵺があそこまで成長出来たのは、鵺と黒甲冑の出会いが大きいと考えられます。
そして黒甲冑に刀剣男士としての知恵を結果として与えてしまったのが、義伝の鶴丸なのではとも思います。
義伝の彼は三日月との手合わせですら退屈そうでした。もしかしたら鶴丸も繰り返される歴史にうんざりしていたのでは?
口には出さないけれど、鶴丸も三日月と廻る円環の中の記憶がある。
鶴丸にとって、三日月は天よりも驚かせたい存在。三日月宗近という存在は彼の生において大切な存在だった。
彼もまた、円環の中で抗い、歴史を変えようとしていたのかもしれません。
義伝で鶴丸は黒甲冑に飲み込まれます。けれどこれは、円環を操る黒甲冑のことを内部から知ろうとしたのでは無いかという仮説も生まれます。
黒甲冑に取り込まれたのは、決して勝つためだけではなかったのでは。

しかし、黒甲冑も鶴丸を取り込んだことで刀剣男士についての知恵をつけた。
彼は刀剣男士は「本丸」に住んでいることを知っていて、遡行経路を辿ることも出来ている。
鶴丸から得た知識を組み立て、仲間を得、歴史改変を為し得るために使える異物を見つける能力も高かった。
黒甲冑の適切なアドバイスが無ければ、鵺が力を得ることも、義輝と出会うことも、時鳥という名前を得ることも無かった。
そして黒甲冑も鶴丸を取り込まなければ、刀剣男士についての知識をそこまで得られなかったのではないか。

もし、鶴丸が黒甲冑に僅かな情けをかけて一部を逃がしていたのだとしたら。
その異物に鶴丸が賭けたのだとしたら。

鶴丸くんめっちゃ歴史修正主義者だな~~~~ってぼんやり考えてました。
妄想です。


鶴丸くんの解釈が続きました↓


鶴丸国永が「心に非ずと書いて、悲しいと解く」と語った本当の理由
https://privatter.net/p/3658756



英語の曲だと思っていたあれがもしサンスクリット語の曲だったら世界観に合いすぎて爆発します


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