■マスタリングの手引き
—心得編—
・情報や描写は明瞭に、中途半端を避ける
エクスプローラーアクションのマスタリングをする上で大切なのは、
徹底してPLとPCに状況や条件が明瞭に伝わるようにすること。中途半端な状態を作らないことだ。
・行動対象はマップマスクやコマで、探索達成条件は分かりやすく
行動の対象となる物や人はそれぞれマップマスクやコマを使い、対象が増えたら即座に追加する。
情報収集やヒント探しができる場所はできるだけ露骨に目立たせるのが好ましい。
探索の達成条件もはっきりと。たとえば部屋からの脱出であれば、【鍵探し】が良いだろう。
・謎解きは成否をはっきりと、ミスリードは引き伸ばさない
謎解き要素を盛り込む場合は、失敗したらそれがすぐに失敗だと分かり、次の手段に出られるようにすること。
また、ミスリードに嵌めた場合、取り返しがつかなくなる前に大失敗でミスリードだったと気づかせよう。
ミスリードに嵌っってしまったことが探索失敗の決定打になってしまうような構造は避けるべきだ。
・GM発言で深読みさせない
GM側の誘導は大事だがこれも半端にせず、出る情報はきっぱりと出す。変に仄めかしたりするのはやめておこう。
PLは疑う生き物である。無駄に疑わせないためにはまず疑われる余地を作らないようにするのが大事だ。
このシステムはGM側がPLを騙す手段として用いるのは非推奨とする。PLが自分で気づけた方が面白いからだ。
・ひらめきルールの運用は適切な範囲で
エクスプローラーアクションとひらめきルールを同時に使用することで、より楽しいゲームを作れるが
ひらめきの成功をクリアの必須条件や前提にはせず、ひらめきによって生じる報酬は行動手順を軽く短縮する程度にしよう。
ひらめきの総数はあらかじめ示し、何らかの理由で途中でひらめきが増えたらそれをPLに伝えること。
—罠編—
・罠の分類の一例
罠は弱罠、中罠、強罠の3種類を用意し、それをマップの各所にばら撒く。
それぞれ、同種の罠のダメージは統一することが望ましい。
弱罠は難易度10、中罠は基準値-1、強罠は基準値+1~2程度がいいだろう。
弱罠と中罠は感知即解除、強罠は感知後罠解除で解除できるとする。
・罠のダメージには幅を持たせ、強罠で危機感と達成感を演出
弱罠は聖職者が簡単に回復出来る程度のダメージが良い。能力値判定が苦手な聖職者が役割を持ちやすいからだ。
逆に強罠は大きなダメージを受ける内容にすることで、PLは解除に二行動かけることの達成感を得られるだろう。
魔道士は即死するが戦士なら耐えられるダメージに設定すると、戦士に罠踏み抜きという役割も与えられる。
—その他—
・探索判定は10固定
特定の物を調べる探索判定は10で固定すると良い。
この数値ならば感知2(初期値)程度のPCでも十分に達成可能だからだ。