ふと思いついて書いてしまったヨンホ夢です。殺人鬼シリーズとは全く関係ないただの短編。ヨンホ先輩が餌付けをする理由。壮絶に残念なヨンホさんなので閲覧注意(殴)
名前変換
@risa_natsuko
JW「名前のお弁当おいしそうだね~」
同期のジョンウがにやにやしながら弁当を覗き込んで来た。そーっと指を伸ばしてきたのでその手を叩き落とす
JW「いてっ」
「勝手に指突っ込まないで」
JW「いいじゃん、けち」
私の好きなおかかと海老のおにぎりに、甘い卵焼き、ひき肉と甘辛しょっぱく炒めたじゃがいも、キャベツの塩もみ、デザートにりんごヨーグルト。全て私の大好物。水筒にはほうじ茶まで入っている
JW「憎たらしい顔して食べるよね、うまうまと」
「うまいもん」
JW「いいなー僕もそういうお弁当作ってくれる彼女が欲しい…一人暮らしが身に染みるよ」
「私だって一人暮らしだよ」
JW「えっそうなの」
あ、しまった。口滑らせた。ジョンウの目がきらきらしている。女子かお前は
JW「じゃぁその弁当誰が作ってんの」
「……わ、たし」
JW「嘘だね。朝弱くてメイクも適当なまま出て来る名前に弁当作る余裕なんてあるわけないね。何なら僕お前の料理スキル把握してるからね」
「……」
JW「サークル合宿で朝食作ってたけど卵焼きが卵焼きの形してなかったじゃん」
てきぱきといじめて来るから嫌いなんだよキム・ジョンウ。女子力カンストぶりっ子天使め
JW「今心の中で罵っただろ」
「いえ」
JW「正直に」
「いいえ滅相もない」
どこかのフードトラックで買ってきたというスープカレーとやらを食べているジョンウに背を向け、おにぎりをかじった。ほんのりしょっぱいおかかと香ばしい海老がおいしい。初めて食べた時あまりに美味しくてご飯をお代わりしたらいたく感動したらしく、よく作ってくれるようになったのだ
醤油麹であまく焼いた卵焼きも、ひき肉とじゃがいもの炒め物も、キャベツの塩もみも、全部私が好きだといった料理だ。実はこれにかなり困っている
JW「それにしても名前の弁当でかいよね」
「!!」
JW「今年入ったシヨンさんだっけ?あの子の弁当ペンケースみたいにちっさかったよ。そうでなくても名前って僕より確実に食べるよね」
「…仕事で消費してるし」
JW「でも大学時代より確実に……なんていうかその…球体に近付いてる」
「太ったって言えよ潔く!!悪いのは美味しいご飯であって私じゃない!!」
JW「だからその美味しいご飯を作ってくれる優しい彼氏の写真見せてって痛い痛い痛い名前ネクタイ引っ張るときは二本掴むの一本だと首絞まるから」
コトッ
デスクに何か置かれて顔を上げ、飛び上がって姿勢を正した
「ッ…ヨンホ先輩!!」
JN「昼休み終わっちゃうから、早く食べなさい。ジョンウ、お前もね」
JW「はい…」
JN「それ、二人で食べて」
ヨンホ先輩がにっこり微笑み、私達の髪をもふもふと交互に撫でてから自分のデスクに戻っていった。デスクにはチロルチョコが二つおいてある
JW「あの人餌付け好きだね。嬉しいけど」
「…早く食べよ」
JW「大変だねー名前は。彼氏に肥やされ上司に肥やさr…ッ」
どすっ
脇腹を押さえ、ジョンウはデスクに沈み込んだ
上司の中には仕事を終えて帰ろうとしたタイミングを見計らって仕事を押し付けて来るやつもいて、今日の犠牲者は私だった。お腹が空いたし、ヒールで足が痛いし、上司に乗じてちゃっかり自分の分の入力作業も押し付けていった先輩もいて、いらいらマックスだ
いらいらしたまま自宅に帰ると、香ばしい醤油の香りが玄関まで漂ってきた
「ただいま~」
JN「あ、名前おかえり。着替えといで、ご飯出来てるから」
「今日のご飯何ですか?」
JN「チキン南蛮と野菜スープ、こないだ美味しいって言ってくれたポテトサラダも。ご飯炊き立てだよ」
室長がにっこり笑っているが、その手にはお玉が握られている。似合うような……いややっぱちょっと似合わない
着替えてついでにメイクも落として、完全に自宅モードに切り替えてからリビングに戻った。食卓に並べられた美味しそうな夕食を見て、私は拳を握って震えた
「ひどい…」
JN「えっ」
「美味しいおかず作んないでって何度も言ったのにひどい!!」
ヨンホさんはアメリカ出身のハイスペック男だ。ハンサムで、仕事が出来て、紳士的。おまけに料理上手。インターンで教育係としてお世話になった彼に入社後「仕事に私情は持ち込まないと約束するから、一緒に食事したい」と誘われた
最初は仕事の相談がてらのランチ、その後大仕事を終えた後の打ち上げを経て、二人で夕食を食べるようになった。あのイケメンに「美味しく食べる君が好き」と言われて落ちない女子(男子も)いたらぜひ手をあげてほしい。私はまんまとまんまと落ちた
―――せ、先輩が好きです
―――…はは、やっと言ってくれたね。俺から言うとコンプライアンスに引っ掛かる気がしてさ。だから必死に食べ物で釣ってたの
ヨンホさんは男らしい外見に反して可愛いものが大好きで、道行く犬猫には必ず振り返り、お店でぬいぐるみを見かけたら必ずもふもふし、私に買って来てくれるケーキもかわいらしいものばかりだ
―――美味しく食べる君が好き
―――毎日ご飯食べてる君が見たいから、一緒に住みませんか
この時点で私は何かおかしいと気付いていたので、同棲には早すぎると少し渋ったが、美味しい美味しいミートボールで釣られて了承してしまった
JN「今日残業してたんだろ?俺チーム違うから知らなかったけど、辛いんじゃない?」
「大丈夫ですってば」
JN「仕事で頑張るご褒美にせめて美味しいご飯食べてもらいたかったんだけど」
「美味しすぎるのが問題なんですよー!!」
ヨンホさんは同棲が始まると私に家事の分担を持ち掛けてきた。私は食後の皿洗いと掃除、ヨンホさんは炊事と洗濯だ。料理は煮るか焼くかくらいしか出来なかったので、私はそれを了承した。ヨンホさんはやけに嬉しそうだった。よほど料理が好きなのかと思っていた当時の自分をはっ倒して目覚めさせたい
「今日ジョンウになんて言われたか知ってますか…」
JN「球体には全然足りないよ」
「ヨンホさんと付き合うために必死にダイエットしたのに着実にリバウンドしてる!!今日のお弁当もすっごく美味しかったしこれ以上太ったらどうしてくれるんですか!!」
JN「え、結婚する」
「ヨンホさん!!!(怒)」
付き合う前からやたら美味しいお店に誘われていたし、なんとなく緊張してちびちび食べる私に「気を使わなくていいから」と私が好きそうな料理をたくさん頼んでくれた。昔から食べることが好きで、パッと見標準体型でも結構むちむちしているので気にしていたのだが、当時はヨンホさんが「家族がアメリカにいてさみしいから一緒に食べる相手が欲しい」と言っていたのをうのみにしていたので、だんだん気にせず食べるようになった
だが一生懸命痩せて(それでも標準かちょっと下くらい)告白した時、彼は内心ショックを受けていたらしい。何故か
彼はちょっと変態だからだ
JN「俺にためにご飯我慢するなんて可愛いけどダメ。俺を想うならもっと食べて。腕だってこんなに細いじゃない」
「そりゃーヨンホさんよりはね、女ですからね。でも右隣のデスクにはあのジョンウだし、左隣にはマドンナと呼ばれるハナ先輩がいるんですよ二人に挟まれた私がどれだけ辛いか」
JN「デスク移動する?君んとこのチーム長に頼んであげようか」
「そーいう話じゃないんです!!痩せたいの!!」
JN「俺は痩せてほしくない!!」
ヨンホさんは柔らかくて可愛いものが好きらしく、ぬいぐるみや犬猫ウサギのみならず、その対象は人間も含まれていた。彼曰く私は「育てる楽しみを残しつつ将来を期待できる最優良物件」だったそうだ
上司だろうが関係ない。変態である
JN「ご飯食べないの?冷めるよ?」
「食べますよ!!」
JN「怒んないでよ。心配しなくても健康チェックは欠かしてないよ。だからほら、スープで野菜たっぷりだし、チキンにもキャベツが添えてある。俺は健康的なぽっ…お餅がすき」
「ぽっちゃりだろうがお餅だろうが意味はおんなじですよどこの世界に彼女太らせようと料理勉強する彼氏がいるんですか」
JN「ここに」
ヨンホさんは当然ながらモテる。社内でも取引先でもとにかくモテる。モテない要素がひとつもない(ように見える)のだから当然だが、浮いた噂は聞かなかった。何でもマドンナに告白されて丁寧かつ紳士的に断って以来、ホモ説が流れていたらしい。営業のセフン先輩や経理のテイル先輩と仲がいいせいだろう
だが実際は「昼をサラダボウルで済ませられるような女子は好かない」らしい
「どうせサラダボウルなんかじゃ足りませんよ私は…」
JN「チキン気に入った?ちょっとお酢を効かせてみたんだけど」
「美味しすぎてご飯が進みます…」
JN「お代わりよそうからお茶碗貸して」
がしっ
ぐぐぐっ
JN「……名前ちゃんお茶碗貸しなさい」
「…ご飯はもう大丈夫です」
JN「おかず残ってるだろ。せっかくご飯に合うように作ったんだから一緒に食べてくれないと。それに俺がご飯作るようになって健康的だからそんなに太らないかもって言ってたじゃん。間食もなくなったって」
「それは序盤だけですよ美味しすぎて食べ過ぎるということに気付く前っ……あっ」
ヨンホさんが身を乗り出して長い腕を伸ばし、脇腹をくすぐってきた。その隙でお茶碗を奪われる。戻って来た時にはほかほかのご飯がよそわれている
JN「俺名前の頼み聞いたよ。会社では付き合ってること伏せるってことも、朝弱いからゴミ出しは俺がやるってことも、休日はホラー映画観に行くってことも。ホラー苦手なくせに見たがる名前に腕しがみ付かれて俺映画なんてろくすっぽあまたに入って来ないんだけど」
「……すいません」
JN「全然いいよ、彼女を甘やかすの大好き。だからその代わり家でキスとハグの要求は断らないってことと、最低でも週一でお風呂一緒に入るってことと、俺が作ったご飯お腹いっぱい食べるってこと、聞いてくれるって約束だ」
「それ聞いた時は恥ずかしさを克服できればロマンチックな要求だと思ったんですよ……ハグやお風呂がまさか育ち具合チェックのためだとは思わなかったし」
JN「それもあるけど、抱っこ好きだよ俺。気持ちいいから」
「…ッご飯の要求が私を肥やすためだとは思わなかったんです!!」
なんだろう……貧乳フェチとか言われた方がまだ引かない気がする。だってそれなら私を太らせようなんてしないと思うし
JN「じゃぁ逆に聞くけど、何でそんなに痩せたがるの。健康を害するほどならともかく、名前はちょっともっちりしてる程度だろ」
「…だってヨンホさんの隣に子豚がいたら似合わないでしょう」
JN「……あ、想像したら可愛かった」
駄目だこいつ
JN「別にモテたいわけじゃないんだよね?」
「そりゃまぁ…こうしてお付き合いしているわけですし」
JN「それならいいじゃん。周りが何と言おうと俺の好みは名前だよ。一生懸命仕事頑張って、美味しくご飯食べて、子供みたいな顔で寝て、あわよくばもうちょっとふっくらしてくれたらもう最高」
「体重計で殴りますよ」
本来ヨンホさんの隣に似合うのは、マドンナやシヨンさんのような可愛くてすらっとした女性だ。これがそこらの男だったら(失礼だけど)周りも気にしやしない。でもヨンホさんは普通じゃない。本来ならそこらにいるわけもないハイスペック男なのだ。隣に立つ女性は常に他の女性に値踏みされる
私は値踏みどころか踏んづけられてどこかに蹴飛ばされてしまいそうだ
JN「そんなこと言ったら俺だって不安だよ」
「えっ」
JN「毎日名前はジョンウと隣で仕事して昼も一緒に食べて同期じゃ一番仲がいいし、仕事で組んで以来ジェヒョンとも仲よさそうだし、対して俺はチームが別の年上上司だよ。傍から見たらハラスメントだよ」
「どこがですか私が好きって言ったのに!!……確かにちょっと餌付けハラスメントみたいなとこはありますけど」
JN「同僚が名前の可愛さに気付く前にハラスメントで訴えられるリスクを覚悟で食事に誘って毎回店を調べて餌付けして、やっと落とせたんだから自分好みに染めたっていいだろ。ダイエットされて俺はちょっと悲しかった。だからせっせと食べさせて何とか元の体型に戻ってきたのに……それに痩せること強要してくる男よりずっといいじゃん」
それは確かにそうだ。学生時代付き合っていた人は最終的に細い子に乗り換えた。あとから「付き合ってから太るのって詐欺だよな」と話しているのを聞いて、もし好きな人が出来たら死んでも痩せようと決心した
JN「俺から言わせてもらえば、痩せてから告白されたことの方が詐欺だったんだけど」
「もう遠慮なくいいますけど壮絶な趣味してますね先輩は」
JN「家なんだから名前で呼んで。俺が言いたいのは他の人の評価なんて気にしなくていいから好きなものを美味しく食べてほしいってことと、もうちょっと太もも柔らかくしてほしいってことと」
ばしっ
JN「…どうしても気になるなら一晩中運動に付き合いますよってこと」
「うわーん彼氏が変態でつらいよー!!」
ヨンホさんは彼氏としては完璧だ。優しいし、紳士的だし、誠実だし、何よりイケメンだし。仕事も出来て料理も出来て、もう非の打ち所がないように思える
だがやはり人間、どっか変なところがあるものなのだ
JN「食べ終わった?帰りにコンビニで新作プリン買ってきたんだけど食べるよね?ね?」
(圧…)
JN「明日は会社休みだし、食べたら一緒にお風呂入ろう」
(出た)
JN「今週忙しかったから今週分まだだし、疲れてるならマッサージしてあげるよ」
(あ、でもマッサージは嬉しい…)
JN「で、その後運動しよう。今日の夕飯分消費しちゃうくらいの」
(逃げられない)
詐欺だというならヨンホさんの性癖こそ詐欺だが、なんだかんだ逃げられないのはヨンホさん(のご飯)が好きだからだと思う
おまけ(お昼のクオズ)(ヨンホさんがだいぶ残念なので閲覧注意)
YT「あ」
TY「ユタまたこぼした。もー…ほら拭いて」
YT「おーさんきゅー。ヨンホ、お前食うの早いね」
JN「さっさと食べて残った時間趣味に費やしたいからね」
TY「また後輩女子観察してるの?いい加減セクハラだよ」
JN「付き合ってるよ」
TY「目がセクハラ」
YT「ていうか視姦」←
TY「ふぷっ……ユタ!!どこでそんな言葉覚えたのこの子は!!」←母
JN「あーおにぎりうまうまと頬張る名前天使…」
((うっわぁ…))←引
TY「いやまぁ自分の料理を美味しそうに食べてくれるのって嬉しいけどさ…」←料理好き
YT「せやけどそれって性癖に繋がるもんなん?ただ嬉しい満たされるってだけやないんか」
JN「?…満たされてるよ。俺の料理が身になっていくのがまた…」
YT「きっつ」←正直な感想
TY「あ、でもそれはわかる。僕も学生時代痩せっぽちだったユタにご飯食べさせてると心があったかくなったもん」
YT「お前のそれは母性や。ヨンホのはただの変態」
JN「あ~~~卵焼きの甘さを噛みしめて至福そうに目を細める名前が可愛い……ていうか手首細すぎるあんな細い腕で資料とか椅子とか運ばせるなんてありえないもっと食べさせないと…あーまんまるのほっぺたが可愛い…」
((うっわぁ…))←再
TY「…まぁ確かに可愛い子だよね。いい子だし、努力家だし」
YT「ジェヒョンも気に入ってんのか目をかけてるよな」
TY「最近おしゃれに気を使ってるのか、ジョンウと美容の話してるよ。だからか可愛くなったって声が結構ある」
YT「ジョンウの女子力どうなってん…」
JN「……」←炎
((うっわぁ…))←再々
JN「ジョンウさっきから顔近い名前も何で避けないんだ」
YT「意識してないからちゃうんか」
JN「あの子が可愛いのはインターンの頃からだよあんまり可愛いから手出しそうになったのを何とか堪えたら奇跡の再会果たしたから他の男に目をつけられる前に稼業後の時間を押さえて餌付けに餌付けを重ねて好みに染め上げt」
YT「ヨンホそこまで。テヨンが泣きそうになってる。同僚の残念さに」
TY「ヨンホ…大学でそのぽっちゃり愛を熱く語ったせいで“史上最強に残念なイケメン”の称号を貰ったの忘れたの?」
JN「あっ最後に大事にとっておいたじゃがいも味わってる……あーヨーグルト見て顔とろけた可愛い…食べたらもっととろけたなんだあれ赤ちゃんか…育て甲斐ある…買っておいたチョコあげよう…」
TY「……」
YT「手遅れってまさにこのことやんな。可哀想に名前」
(変態なヨンホさんを書いてみたかっただけ)
(ごめんねジャニさん)