@soma_ITzDB
ーー10年前、ある研究所で起きた魔獣による襲撃。
それはとある研究者の悪意による物であり……
二人の男の運命を変えるには、十分すぎる物だった
一人は己を呪った神への叛逆を諦め、逆に。その神の持つ力へと傾倒して行った
一人は殆ど全てを失い、唯一残った機動要塞を。〝己へと組み込んだ”
二人の物語は交差し、共闘する事となる
『この世界で好きに生きるには、力が必要だ』
そんな決意を、胸に抱いて
「……悲しいなあ。24年か。俺はどれだけ、時間を無駄にしたんだろうか」
ーー時が止まる。不可視の刃が飛びーー研究者の身体に消えない傷跡が刻まれる
ーー加速する。それはただ、スピードを出すと言う物では無く
『己の時間を加速させる物』
「仕上げは任せるぞ、【欲望兵器】」
時の刃が研究者を斬り付けーー
前に立つ、機械を纏った男が研究者を地面へと叩き伏せた
軋む様な駆動音と共に、機械を纏った男は時使いの男へと視線を向ける
「サボるなよ、【時に侍る者】。」
軽く肩を竦め、時に侍る者と呼ばれた男は言葉を漏らす
「いいじゃ無いか、動かなくても攻撃はしてる、お前の経験にもなる」
「壊したいんだろ?全部。」
「ーーああ。」
機械の男……【欲望兵器】と呼ばれる男は、拳を握りしめる
「くだらない悪意で、俺の世界は壊された」
「なら、俺の欲望で」
「ーーこの世界を壊してしまっても、良いんだろ?」
左目が紅く、禍々しい色に染まる
それは、欲望を糧とする力。超抜能力。
「『欲望器』」
ーー電流が、全てを薙ぎ払った
「さーて……次はどこ壊しに行くかあ」
「そうだな……」
「ーー南の島なんて、良いんじゃないか?」
これは、あるかもしれなかった可能性
二人の男の、絶望の物語