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みかんば(三日月宗近×山姥切国広)

全体公開 1 1675文字
2018-11-13 19:26:28

「三日月と極山姥切(三日月を吃驚させてほしい)」みたいなリクエストだったので。
極のつもりで書いたけど、極っぽくないし、まんばちゃん最初しか出てこないよごめんね。

!!注意書き!!

みかんばです。タイトルと説明文で察して下さい。

リク主様からに限り、苦情とか受け付けます。
遅くなってすみませんでした。



三日月宗近と山姥切国広が喧嘩をした。
……らしい。面倒臭いこと此の上無い。

山姥切国広は此処の初期刀だ。
以前は世話になった、が。
喧嘩の仲裁は俺よりも、俺の相棒や恋仲、兄貴や所縁たちの方が得意だ。

何で選りにも選って俺の処へ来るんだ。
更には最近、山姥切国広は修行へ出た。
つまり性格が変わったのだ。
俺に如何しろと。

『太鼓鐘貞宗』
「何だよ、山姥切国広」
『喧嘩の仲裁を願いたい』
「嫌だ。面倒事は出来る限り避けたい」
『勿論、礼はする』

当たり前だろう。只働きなんて真平御免だ。

『何とかしてくれ』
「国広の兄ちゃん、何でも俺を頼るのやめろよ」
『お前だけが頼りなんだ。兄弟に相談は出来ない』
「何で」
『三条部屋に乗り込むからだ』
「成程な。だが断る」



何だかんだと言い包められ、色々と悩み長船部屋に来た。
あれは俺の提案を飲み、手伝ってくれるだろうか。
俺を貞と呼び、可愛がってくれている。
俺もよく、あれには懐いている。
だがしかし、この要求を通すのは流石に無理なのでは……
というか部屋の前に来ているのに誰の声も聞こえない。
ということは、もしや部屋には誰も居ないのでは……

とりあえず自室に戻ろう、と思ったその時。
『あれ?どうしたの?長船部屋に何か用事?』
『今、誰も居ないんだ。ごめんね。誰かに言伝てがあるなら聞くよ』
依頼しようと考えていた刀剣男士が、目前に来た。この機会を逃したら次は無いだろう。
断られることを前提に、無茶を、提案するのは好きではないが。そんなことは言っていられない。
……実は、貴方に頼みがあるんだ」



「三日月様」
『おぉ、太鼓鐘貞宗か。どうした?』
「実は、山姥切が縁側から動かず、みなが困っているのです」
「更には布まで被ってしまって……
「宜しければ、三日月様。何とかして頂けないでしょうか」
『国広が?はて、何かしたか……?』
自覚は無いのか。まぁ当然か。

三日月様を縁側へと連れて行き、山姥切の近くに座らせた。

『国広、俺は国広に何かしてしまったのだろうか?』
『よかったら、教えてくれると助かるのだが……
……三日月宗近。俺は写しの偽物くんではないよ』
布を取ると、月の様に綺麗な銀髪と、宝石の様なうつくしい蒼眼が現れた。

三日月様が、じっと俺を睨んでくる。
嗚呼、恐ろしい。うつくしい顔だからこそ。その表情がよく似合う。

「俺、嘘は吐いていませんよ」
「彼は<山姥切>長義ですからね」
「俺は山姥切と言っただけで、国広だなんて一言も云っていません」
『そうか。太鼓鐘貞宗はそう言うか』
『三日月宗近。貞を睨むのは止めてくれるかな?俺も貞も、不本意なんだから』



「随分と驚いて頂けた様で、何よりです。俺も嬉しい」
「山姥切国広との喧嘩の原因、本刃から聞きました」
「鶴丸国永と共謀して、山姥切国広を何度も驚かせていたそうじゃないですか」
「だから国広は俺を頼りに来て、俺は長義に助けを求めた」
「俺の我侭に付き合ってくれて有り難うな、長義の兄ちゃん」
『貞の頼みだもの。別に良いよ、気にしないで』
そう言うと長義の兄ちゃんは、優しく微笑んで俺の頭を撫でてくれた。
今にも泣きたくなるから、そういうのはやめてほしい。これだから長船は。

『それじゃあ、偽物くんは真後ろの部屋に居るから。俺達は退散するね』
そう言うと、長義の兄ちゃんは泣いた俺を抱いて宥めて慰めて、長船部屋に連れて行ってくれた。
長船のみんなには滅茶苦茶に甘やかしてもらった。

後日、噂で聞いたが。
あの部屋で、すぐ仲直りしたらしい。
何をしたかは聞きたくない。
それと国広の兄ちゃんからの頼みは、もう二度と、金輪際。
何があっても聞かないようにしようと心に誓った。


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