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冗談ではない

のるさんのいもおと
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2018-11-26 10:16:35

二重の意味で

静岡に来たのは単なる簡単な依頼のためだった。

「こいつの事を探ってほしい」

名前は蛇島 長九郎。性別は男、年齢は42。職業は静岡県知事。
この年で県知事になったとあれば、周りの知事候補達が黙っていないだろうな。多分依頼してきたコイツもその一人ってわけだ。

『探るだけで良いんだよね?』

依頼を受けるとき、"喋れない"というのはハンデだな。とつくづく思う。意思疎通を取ろうと思ったら文字に残さなければならないのだから。
だから書く言葉には気を付ける。これはただの確認に見えるように。それでいて真意を聞く。

「良い。十分だ」

暗殺までは望んでないのか。調査だけなら探偵にでも……、いや、頼んだだろうな。返り討ちにあって俺に頼んでんだろう。
報酬も高すぎず、安すぎない、妥当の域。コイツこれまでに何回か頼んだことあるな。なら、こっちを騙せばどういう事になるかも理解済みか。何よりそろそろ"飯"が尽きる。

『承った』

資料を預かって、紙一枚寄越してその場を去る。この時までは、調査だけであればそんなに困難なものにはならないだろうと踏んでいた。
相手が妨害に全力を尽くせば話は別になってくるが、依頼主以外にも調査を頼んでる奴は、確実にいる。こっちに全力を割けば、その分よそに情報を盗られる。のでまずそれはない。
むしろそこまで全力尽くされたらむしろ燃えるな~。その分依頼主からもふんだくれるし~。


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と、まあ。そんな事を考えてたわけだけど。

『いやこれはないでしょ?』

思わず誰かに同意して欲しくてわざわざ紙に残してしまった。
誰が考えるんだよこんな事。依頼主は想定してたのか?だったらふんだくれるネタが増えた。
ていうかさあ。もう。溜息つきたいね。普通、自分の治める県を飛ばす??天照神国のお偉いさんは何考えてんの???


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のるさんのいもおと @evui_kikaku
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