進撃の巨人、原作112話迄読了して(ネタバレ注意
エレンの行動の真意について…を、アルミン好き腐女子の目線で色々と考えてみました、と言うかこうであって欲しい…みたいな私一個人のただの願望ですので、こんな奴もいるんだ程度に読んで頂ければ幸いです
@arlert1103
進撃の巨人、本当に恐ろしい…
ミカサが「人の姿のままの巨人」なら、主要キャラ全員がとうとうみんな巨人になってしまいましたね…
人を食らう巨人に始まり、親殺し、かつての仲間を食べて延命、天秤に掛けられる命、絶望に変わる嘗ての希望の象徴、マドンナである少女の(恐らくは望まない)妊娠…と、これでもかと更新され続ける露悪的な事態、そしてとうとう、聖域だった筈の幼馴染三人の関係性にもメスが入ってしまった112話
エレンとアルミンはいずれは対立する事になる、とは(原作者の言葉として)結構前から言われてた事ですが、私にはどうしてもこれが辛くて
なので、今現在の原作のエレンが単身マーレに乗り込んで、アルミンは兵団側についていて、と言う状況ですね、これがその「幼馴染たちがそれぞれの進路に進むために別れ別れ」的なものなのかなと、そう思いたかった訳です
単に私の好みの問題なのですが、親友であるエレンとアルミンのふたりにはずっと一緒に寄り添い合っていて欲しくて、そう言う関係性のエレンとアルミンを見ていたかった…腐女子思考としては勿論それはエレアルと言う事になるんですけど、腐女子的な発想を抜きにしても、原作のふたりにずっと仲の良い親友同士でいて欲しかったんですね
だから、ふたりの歩む道が今後分岐するってだけで充分私的には辛かったんですけど、それでも二人の仲が決裂するよりはマシだと思ってたので、多分エレンとアルミンの決別と言うのは今の「ジーク派エレンと壁内派アルミン」な状態の事を指すんだろう、て言うかもうこれ以上の事は起きないだろう、いやそうであって欲しい…みたいに思ってました、と言うか思い込みたかった
それが今月の112話を読んだら、予想を遥か上回る事態に…?
まあ、エレンとアルミンが殴り合いの大喧嘩をし始めるとか…予想以上と言うか斜め上と言うか?
いや、唖然としました、まさかここまでとは
まずその、アルミンがエレンに殴りかかるのは兎も角として、エレンがアルミンをボコる…?ミカサに「前から嫌いだった」とか言う…?
マジかよ?エレン?って思いましたよね
まあ、でも、正直なところ112話にはちょっとしたカタルシスも感じたりはしたんです
いやワクワクは全然しないんですけど
どこにカタルシスを感じたかって言うと、エレンがミカサを謗った事に対してアルミンが激昂した点ですね
エレンがミカサにああまで言ったのに何もしないようなアルミンじゃなくて、そんなアルミンで本当に好きだと思った
明らかに(ケンカで)格上の相手に対して果敢に挑みかかるアルミンも良かったし、それに対して容赦なく全力でやり返すエレンもいっそ清々しいと思った
最後にアルミンが「どっちがクソ野郎に屈した奴隷だ」と言い返したのも凄く良かった
いやでもそれ以上に、アルミンとミカサを言葉と暴力で傷付けたエレンに凄くショックを受けて、えっこんな事する…?マジか…マジかよ…と読んで暫く放心状態だったんですが
エレンはそんな事絶対しないって思ってたんですね
そして勿論、アルミンがエレンに暴力を振るったと、それも(エレンに言葉で挑発されたとはいえ)自分の方から先に手を出したっていう事実
そして何よりミカサの涙、そしてエレンにボッコボコにされて血を流すアルミンとか…えっ何…私は何を見せられてるの、と
こんな事ってある…?と言うか、やめてあげて…!と言うか
唖然としつつもでも目が離せなかったのは、まあやっぱり私は結局内容がどうだろうと、アルミンが出てきたらそれだけで嬉しい女なので、わ~アルミン活躍してる…沢山喋ってる…エレンが「アルミン」って呼んだ…ってだけで嬉しいみたいな部分も大きかったんですけど(済みません…)読んでみて思ったのは、私はエレアルが喧嘩する事が嫌なのではなくてですね、アルミンがエレンを冷たく突き放す事…見限ると言うか?愛想をつかすと言うか?そんな展開が来ることを一番恐れていたんだと思います
そして現状、そう言う感じではなかった
まあこればかりは、今後そういった展開になる可能性は無きにしも非ずなんですけど、今のところはね
アルミンは、エレンを否定し、切るつもりではなかったと言う事、「ただエレンの考えていることを知りたかった」と言う事、それを聞いた上で何かしらの打開策を探ろうとしていたのではないか
それが判っただけで私は充分でした
ただ、エレンが「ジーク&イェレナ側に就いた」のは自由意志の選択で、「ミカサを傷付け」「現状のアルミンを拒否」し「ジークの居場所」と「作戦への帯同」を求めていると言う事を知った上で、アルミンの今後エレンに対する認識がどうなるか…は本当に判らない
エレンがそう仕向けたように、アルミンはエレンの事を憎むようになるかも知れない
でもそうだったとしても私は、原作の展開に、アルミンに対して、がっかりする事はないだろうなって思います
基本「進撃の巨人」に対しては、私は不満とか、こうして欲しかった、って言うのはないです(まあ今回のアルミンのボコられっぷりとか、超大型戦時の炙られとか「やめて!!!」って言うような表現はありつつもですが)
勿論、好きとか嫌いとかはあると思うんですが「こんなのアルミンじゃない」みたいな読み方はちょっと違うかなと…原作者が作り、表現したものが全てな訳ですから
で、私はこの物語に出てくるアルミンは、エレンを構成する要素のひとつに過ぎないと思ってて(だから二次的にアルミンが主役の作品を書きたいし読みたい)親友に「マイメン」みを感じ、勇敢な奴とリスペクトし、お互いが違うからこそ力を合わせる事ができると考え、上官に盾ついて身も世もなく命乞いをしてくれたエレンに感謝してるので、もしそのエレンとアルミンがお互いを必要としなくなるのは怖いし本当に悲しいけれど、お話の進行上仕方のない事だなと思ってます
本当のアルミンは諫山創さんの中にしか居ないし、私はそれを見守り続ける事が出来るだけで幸せなんで、今度アルミンにどうあって欲しいと言うのは一切ないんですけど(出来れば元気で活躍して欲しいけど
そういう意味では112話のアルミンは、最高にアルミン・アルレルトだったと思います
寧ろ出来過ぎだったと思うくらいに
そう言う意味では、エレアルの殴り合い大喧嘩を含めても、凄く良い…見ごたえのある、素晴らしい回だったとも思うんです
そうしてエレンの真意ですけど
これやっぱり…本意?心からの自分の想いから出た言動ではないような気がしてならないんです
と言うのは、まず本当に、エレン何を言いに来たの…?って事ですね
あのテーブルの上に手を置かせるのは交渉事において必須なんですかね?私不勉強で良く判らないんですが(アルミンを巨人化させない為と言うならわかる気がするんですが、そもそもあの子があの場で巨人化したら爆風でミカサとガビがふっとんじまう…
まず、ハンジさんの無事を提示してる(嘘の可能性もありますが
静かに話したい…つまり敵意を示している訳でも無い…安心させようとしているともとれる
ジークとの親密さを誇示してはいるけど心酔してるような事(あいつは凄いとか)は言ってないし、要するに「お前らが知らない情報をオレは持ってるんだぜ」と言ってるに過ぎない
そしてアルミンに対する「九つの巨人を有するエルディアの参謀役」って、最大級の賛辞じゃないでしょうか?
隠そうとしても滲み出るアルミンへの尊敬の念
エレンはアルミンの本質を否定してる訳じゃなくて「ベルトルトに侵食されてるアルミンの脳」をディスってるだけなんですよね
そう言われちゃったら、幾らなんでも聡いアルミンもフリーズせざるを得ないと言う…頭脳に関しては多少の自負を持つ彼も自分を疑うしかないのでは
さてここでアルミンの、アニの元に通っていると言う行動ですが
これエレンも知ってるって事は結構前からで、しかも周りの皆も周知な事実だったんですね、ヒッチに指摘された時に相当テンパってたからこっそり内緒で通ってたと思ってたんですけど(それともフロックあたりがエレンに教えたのか
で、その、アルミンがアニから情報を得ようとしてたのはホントだと思うんですね、つまりは未だ、役に立ちそうな事は得られてない…だからアルミンはベルトルトの記憶も充分には見れてない、ベルトルトに人格まで侵食されてはいないんじゃないかって
しかしそれを不安に思ってる節もあってアニの元に通ってる自分の真意にもあまり自信が無いのかも知れません
なのでアルミン自身がアニに恋してるかどうかって点についてですが、私はこれはベルトルトの意識から来るものではなくアルミン自身の問題かな~と思ってるんですね…
恋かどうかについては微妙ですが、アルミンはアニに対して少なくとも情はあると思ってます、負い目と言うべきか?
アニは女型の時にアルミンを見逃した、しかしアルミンはストヘス区でアニを嵌めてる訳です、そんな自分に対して何も感じていないアルミンって言うのも何だか違うような気がするし、だからこそ「何を捨てればいい?」と思った時、アニが拷問されてると嘘を吐く自分を人道に悖ると貶めた
アニには巨人化能力を得た今、立場的には共感する部分もあったろうし、恋愛みたいな生々しい感情じゃなく淡い慕情くらいは持ってそうかなと
(アルミンはアニをどう思ってるか…って言うのは私はずっと気になってたんで、110話は私にとってはその良いアンサーだったと思ってます
で、エレンは、そうやってアルミンの口を封じた上で、寧ろ自分が「オレも以前のオレじゃない」って言いたいんじゃないかなと(しかしそう言うエレンも、本当に歴代の「進撃」に乗っ取られてるかどうか、は今のところ判らないので、乗っ取られてるんだぜアピールしてるだけ…って可能性もあります
アルミンが「話し合おう」キャラなのは、キッツ・ヴェールマンの昔からなんで…今に始まった事じゃ無いんですが(しかも毎回相手に拒否られて終わってて、話し合いが成立した試しがない)
なのでエレンの意図は、アルミンはベルトルトの所為でアニやマーレに同情的になってしまって甘さが出ている…って指摘する事にあったのかも知れないけど
しかしここでアルミンに思った程のダメージを与える事が出来なかったようなので、エレンは次にミカサディスに移行する訳ですが
ああこれも…長年の伏線回収ですね…非常にスッキリしました、と言うかエレンのセリフで簡単に説明されてしまった(笑)ミカサの強さの訳とアッカーマンの謎…宿主ですか…
しかし頭痛、これ、本来の自分が引き起こす拒否反応、みたいな説明がなされてますけど、ミカサのそれは微妙にタイミングがずれてないですかね…注射の時も、兵長に飛び掛かる時では無くて、アルミンの姿見た途端だったような(それにあれがミカサの意思でなくてアッカーマンの習性だったとしたら、アルミンモンペの私が悲し過ぎる
兵長の覚醒にせよ、もし宿主がエルヴィンだとしたら、超人的に巨人を屠りまくった時はまだエルヴィンに対して懐疑的な時期だったような…いやあれは悔いなき選択だったから原作者の正史だと違うのかもしれないけど…だったらいつ覚醒したんだリヴァイ、そして頭痛も無いですし(これは抵抗が全くなかったからなのか?
…なのでこれは、エレンが嘘を言ってる可能性も無きにしも非ず
そしてミカサを嫌いだったと言い放つエレンだけど、これも私は嘘だと断じたい
だって命の極限下にある人間が嫌いな相手に対して「何度でもマフラー巻いてやる」って言うと思いますか?思えないですよね…
いやちょっと、エレンはミカサを疎ましいだろうなとは思ってたんですけど…ミカサも疎ましく思われつつも強引に付いてってる自覚はあっただろうし、そもそも巨人化したエレンを呼び覚ましたのは自分じゃなくてアルミンの声だった、と言うのもミカサは判ってるので、そりゃ「嫌い」と言われれば揺らぐよね、って
しかしここでキレたのはアルミンだった
私実は、アルミンの、ちょっと雑なとこが好きなんですが
テーブルの上に思わず足を掛けちゃうとこなんかもう、最高に男の子だなあと
いやそこじゃなく…散々「甘っちょろい」「クソの役にも立たない」「脳をやられてる」「操られてる」と自分を謗られてる時は怒らなかったアルミンが、ミカサの涙を見て激昂するんです
凄くない…?凄い…ほんとアルミン好き…アルミンにとってエレンと同じくミカサの事も大切なんだって言うのが…この人ほんと…自分の事じゃ無くて友だちを大切にするので…ほんと…いや自分の事ももっと大切にして欲しいと切に願うけども、やっぱアルミンはアルミンでしかなくて
そうしてアルミンは、嫌いと言われることがミカサにとって一番辛いって事も、そんなミカサが今迄どれだけエレンに対して心を砕いていたのかも良く判ってて、だからこそミカサの事を傷つけるエレンが許せなかった
多分、エレンがエルディアを出奔する事よりも、兵団に背く事よりも
今迄エレンが何をしても「理由がある筈だ、話し合えばわかる」と慮ったアルミンが、大切な人を、大切な人が傷付けるって言う事が許せないって言うのがね、ほんとアルミンの本質で、私はそこが好きなので
そしてそんなアルミンを力任せにテーブルに叩きつけるミカサ!!!
ミカサちゃーーーーーん!
いやこれもアッカーマンの本能と言うよりは、思い余ってというか力余ってと言うか、正直ちょっとエレンへの八つ当たりも入ってない?と思わない事も
それにアルミンは再生能力があるから少々の怪我も治るしね…なんだかだ言っても所詮男の子だしね…
これは、エレンの護衛と言うよりは、ミカサの自分の為にエレアルを争わせたくないって気持ちからだろうとも思うんですよ(だいたいアルミンのパンチが、全力ではあってもそんなにエレンにとって脅威だとは思えない…
それにミカサは、エレンが兵長に暴力振るわれてる時飛び出そうとしても、アルミンが止めれば思いとどまる事が出来る子なんですよ、なので「命令に従うだけ」と言うのとはちょっと違うような気もする
で、ミカサに制止されて一瞬我に返るアルミンだけど、やっぱエレンをこのままじゃ済ませないって、渾身の力で…ほんと、アルミンがエレンを殴るシーンを見る(事が出来る)とは…思わなかったよ
そしてアルミンの拳を目も瞑らずに正面から受け止めるエレン、この人絶対よけれる筈なんだけど敢えて受け止めてるとしか(目元を殴られてるのに何故か口からしか出血してない
これはでも、アルミンの方から手を出してる訳だけど、暴力…う~ん、びっくりしたけど
言葉が通じない時もある
しかもその相手が唯一無二の親友だった
その心理を察すれば有り余る訳で
力を誇示しての事じゃないですしね、感情の吐露な訳だし、暴力=男らしさ、とは決して思わないけど、エレンを殴りつけたアルミンの未熟さと言うか、直情さと言うか、そう言うのは非常に男の子って感じがして愛おしかった
きっとエレンにとっても肉体的ダメージ以上に「痛かった」筈の渾身の一撃(ちょっとムッとしてるようにも見える
不覚にも、棚に叩きつけられて(っていつの間に?「うああああ」の後に一発殴られてるって事か)ヨロっと立ち上がるアルミンが凄く、良い…と思ってしまった…凄く、男の子みを感じる…殴られても根性で立ち上がるアルミンは凄く良い…
わあ…殴り合ってるよ…なんだこれ…なに…と、読んでて眩暈がしました…悪夢か…
「お前とオレとじゃケンカになんねえからだよ」ってそう言う事言う?!禁句!!って胸が潰れそうになりました
いやアルミンそんなこと言われなくても知ってたから!
ケンカにならないからケンカしなかったんじゃなくて、する必要がなかったからしなかっただけで!と全私が絶叫してた訳なんですけど
ボコった後のエレンさん…ちょっと憔悴してる?…これ実は精神的ダメージ大きいんじゃない?とか思ったり
そしてアルミンを殴るだけ殴っておいて「居場所を教えるなら争う必要はねえ(=これは脅しなので別に憎くてやってる訳じゃない…とでも?)」「ついてこい」と
そしてエレンならアルミン相手に意識不明どころか半殺しにもできるだろうに、アルミンが喋れる余力を残してあげてるんですね…
これ意外と、全力でボコってるように見えるけど、派手なパフォーマンスの割にはダメージ少なかったんじゃ…って思ってしまう…
それに暴力を振るう相手にミカサじゃなく男子のアルミンを選んでるし(ミカサのが強い?いえミカサはエレンには歯向かわない筈なので)そもそも、アルミンが再生能力を持ってる今だから思いっきり殴ったんだって気もしますしね…
そして、エレンに殴られた事でアルミンも冷静さを取り戻してます
「結局何が言いたかったんだよ」
そうなんです…ついてこさせる為なら、自由がどうとか、無知がどうとか、アッカーマンがどうとか言って、相手を煽る必要は無い訳で
最初から「争う必要はない」訳でしょ?
アルミンだって「殺したくないよ…」ってぼやいてる訳ですし
だから普通に「ついて来てくれ頼む」でいいじゃないですか?
このエレンの不自然さに、アルミンも気付いていればいいなあと、私は思うのですが…
「手はテーブルの上に」から始まって、芝居がかってたエレンが最後にアルミンに「どっちだよ、クソ野郎に屈した奴隷が…」とチクっとやられて、初めて「誰が奴隷だ」と本音を見せる…と言う流れには、心底ゾクッとしました
快感でした
「お前らと同レベルだ」と決して相手を殴り返さなかったアルミンが、一度エレンと同じレベルに降りて(上がって?と言うべきか?)殴り合いの応酬をしたわけですけど(まあアルミン、最初の一発しか入ってないけど)、彼の非暴力思想はやっぱり非力な自分への言い訳でも多分にあった訳で、それを破ってでもエレンとはエレンのホームで対峙しなくてはならなかった
「話し合おうはクソ」だと断ずるエレンと対抗するにはそうせざるを得なかった面はあると思います
そしてやっと最後に、本来の自分の「武器」…この場合は言葉、になるとは思うんですが、エレンと、ミカサと、アルミン、それぞれ違うそれぞれの「力」、恐らくはエレンのそれに唯一対抗出来得る能力であるアルミン本来の持ち味をですね、散々エレンに殴られた(殴らせた?)後に、ボソッと繰り出したんですよ
これはずっとアルミンが、エレンと対等でいたいと思っている、それは自分が巨人の力を得てからもずっと思っている事で、そしてエレンとミカサの後押しで気付いた自分の力、それをやっと思い出したと言うか
悔しそうなエレンが、いやあれだけ喧嘩で圧勝しといても自分はアルミンに敵わない、と思った瞬間じゃないかなあって思いました
ふたりの生まれて初めての喧嘩は、そうやって引き分けに終わった…んじゃないかなあ…なんて思いましたけど…どうなんでしょう…?
きっと、幼い頃に出会ってしまって、相手を否定する事を知らずに、そのままを受け容れ合って大きくなったふたりが、なんとなくお互いを全てわかり合ってしまった為に、そうする必要がなくてケンカのひとつもせずにここまできてしまったんだけど
エレンがベルトルトをアルミンに食べさせて延命した時も、アルミンは自分の意思に反して重い枷を課せられたとエレンを責めたりはしなかったし、エレンも謝らなかった、それはアルミンはエレンの気持ちが良く判っていたからで、エレンもアルミンがそんな自分の気持ちを理解してくれてるのを知ってたからで
じゃあ何故今更…ってタイミング…それが今回たまたま来てしまった訳ですが
それはふたりが決別に至るような決定的な喧嘩と言うよりは、このエレンの言動に垣間見える「不自然さ」から私がなんとなく感じ取れるのが「わざとそうしてるのではないか」って言う事で
エレンは「お前らが嫌いだ」としか言ってないんですよ、色んな理由をつけて
でもだからどう?
だから殺す、とも言ってない
そうして、アルミンとミカサを煽り、挑発し、怒りを買おうとしている
このアルミンのエレンに対する「怒り」は、物語に於いて穏やかで優しい少年、と言う描かれ方をしている彼が見せた初めての感情だったと思います…憎しみ、怯え、悲嘆、そう言った表情は沢山見てきたけれど
そんなアルミンから初めての「怒り」を、エレンは何故引き出したかったのか
寧ろ自分がふたりから嫌われたかったんじゃないのかと
じゃあそれは何故なのか?
エレンはジークとイェレナから何を吹き込まれたのか
何をしようとしているのか
そしてそれを兵団や幼馴染たちの助力を請わずに独力で成し遂げねばならない理由とは
なんの為に…これは私は、エレンを、進撃を駆動しているのは「ミカサやアルミン、皆を助ける為」の力だと信じてるんですが…だってタイトルが「進撃の巨人」ですし…
いや…マーレに攻め入った時は、調査兵団の兵力を利用してるんですけどね、ミカサのサポートも、アルミンの超大型巨人も、作戦には必須だった、それを阿吽の呼吸で頼った訳ですけど
でも利用するだけしといて依然としてエレンは何も語らない
何故語らず、離反するていを取らなければならないのか
そこに理由があるような気がします…語れば反対されるような何か…恐らくエレンは自分一人が犠牲になろうとしてるんじゃないかって…
それだとアルミンやミカサに本心を明かすわけがない、明かせば絶対反対するだろうから
作戦にミカサとアルミンを同行させようとしてるのは、ふたりの力が必要なのか、はたまたふたりを傍に置いて守るためなのか
そして、そのふたりが自分を助けようとしてしまったら拙い何かがある、だから敢えて、ふたりの心が自分から離れるように仕向けた
全力で、折れそうな自分の心を「戦え」と奮い立たせて
暴力でふたりを従わせたかのように見せかけて、恐らくはフロックたちやジークをも欺く必要があったのかも(ここまで言うと私の願望ですが)
だって、ミカサは「何があってもエレンを守る」人だし(アッカーマンの習性で宿主に絶対服従するのが本当ならば尚の事)、アルミンもエレンを責めたり詰ったりせず「話を聞こう」としてる訳だから、頭ごなしに暴力を振るうくらいなら、例えば騙して利用する方が余程簡単だし合理的
エレンは恐らく、兵団には皆を救う力が無いのだと見限って離反したのだと…でも自分に近しい「大切な」人たちを救いたいと願っている筈…って私は信じたいんですね…ミカサとアルミンを謗るエレンよりも「他のやり方があったら!!教えてくださいよ!!」と叫ぶエレンの方が、よっぽど本心を語ってると感じるので
そしてもしそうであれば、アルミンがそれに気付いてくれてたら…とも思います…たとえそれがエレンの本意ではないとしても
ケンカの後の「行くぞ」「どこに?」「始まりの地シガンシナ区へ」の場面、ここで不意に空気が緩んだような気がするんですよ
緊迫の後に訪れたこの穏やかな、一気に小さい頃からの幼馴染たちがずっと纏っていた雰囲気に引き戻された…?と言うか…?
単行本27巻の表紙の、檻の中に囚われこちらを睨むエレンと、着せ替えカバー絵の青空の下で穏やかに、安堵し切ったミカサと楽しそうなアルミンを見詰める優しい表情のエレン、この対比が全てを物語っているのではないかと私は思ってるんですが
それともこの対比、単なるこれから描かれる絶望を更に際立たせるための仕掛けなのか?
何分「進撃の巨人」の事ですから…そればっかりは判らないですけれど
鏡を前に「戦え、戦え」と自らを鼓舞するエレンは、大切な幼馴染と決別する事が本当に辛かったんじゃないかなあ、なんて思うのですが
次号ではいよいよ幼馴染三人が揃った状態でエレンの作戦が動き出すわけですけど、一体どうなるんだろう…?これ以上幼馴染の仲がこじれないようにと願いつつ…突然リヴァイの過去回「アッカーマンの能力に目覚めた日」が始まってしまうかも知れないのであまり構えてるとアレですけどね…進撃…ホント何が起こるか判らない…
一番全く分からないのはまあ、ジークなんですけど…この人一体何をどうしたいんだろう?
キヨミさまに語った事も本心かどうか信じられないし
そしてこの人…本人はどうあれ、母国にはほぼほぼ脊髄液産出マシーンだとしか思われてないんじゃないか…?
脊髄液なんて…採取するの身体に負担と言うか普通に凄く痛そうだし…
しかしつらつらと書き連ねましたけど、私、もしエレンがミカサを味方につけてアルミンだけをdisってたら、立ち直れなかっただろうな…とここに正直に告白しておきます…
20181208-13