@Koppepan000000
七日目。
「ねぇ、今日、会えない?」
『四日前も会ったばかりじゃん』
「いいじゃん!今日、休みでしょ?仕事」
『そうだけどさ、今日は無理です』
「なんで」
『...用があるからですけど?』
「うそだ。二宮さん、嘘つく時、声高くなるの知ってるから」
『...よく聞いてますね』
「そりゃぁもう、大好きなんで」
『...貴方、急に愛情表現多くなりましたよね?』
「今まで抑えてた分だから」
『...っとに、ずるいなぁ』
「何が?」
『いや、別に』
「あ!話そらされてた。今日、結局会えるの?会えないの?正直に」
『...会えるけど』
「じゃあ、家行っていい?」
『...だめ』
「じゃあ、ウチくる?」
『...やだ』
「何なの!?」
『今、都内にいない』
高くなる彼の声。うそ、だな。
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俺、二宮和也は焦っていた。
どうしても、会いたくない。
彼女に会った瞬間、俺の理性は音を立ててぶちギレる。
今すぐ、彼女を押し倒して色白のキレイな肌に噛みつきたくなる。
それはまずい。
彼女から、「もう耐えられない」と言ってもらわなければ。
そのためには、今、バリバリ家にいる、という事実を隠さねばならない。
「都内にいない、は無いでしょ。流石に」
『まぁ、それは嘘だけどさ』
電話越しに聞こえる、いつもは安心するはずの声も、今では、俺の欲求不満を高めるものでしかない。
『電話じゃ、だめですか?忙しいのは事実なんで』
「まぁ、いいけどさ」
嘘である。バリバリ暇である。
『そう言えば、呼び方』
「へ?」
『いい加減、変えねぇ?』
「あぁ、確かにね」
『ずーっと二宮さん、って気になってたんだ、貴方、俺の彼女なんだし』
「っもう、そういう事、不意打ちはずるいよ」
なんだよ、可愛すぎかよ。
無意識のうちに膨らむ、俺の下半身。やべぇ。
沈め、沈ませろ、俺。
どんだけ欲求不満なんだよ。
『ねぇ、もしかして、そろそろヤバい?お前』
「...ヤバいかも。和也さんは?」
『...和也』
「かずなり、は?」
『かなり限界。』
「今、何したい?」
『お前を、めちゃくちゃにしたい』
自分で言ってて頬が熱くなる。
めちゃくちゃにしたい、そんな事思うなんて。
その日俺は、無理やり下半身を沈めて、やり過ごした。(一瞬ヤってしまおうか迷ったけど)
十日目。
その日は、もう、頭の中からあいつの事が離れられなくなっていた。
仕事をしてても頭に浮かぶのはアイツだけ。
よく、禁欲すると頭が冴える、とか言うけど、俺の場合は違った。仕事でもミスを繰り返したし、始終、不機嫌だった。
もうダメだな。
家に帰ると、俺は、無意識でソコを触り始めていた。
ダメ、と言われたのに、という背徳感、罪悪感がたまらない。俺の手の動きはどんどん早くなる。
口から零れた彼女の下の名前。いつも名字で呼んでいるからか、慣れない。
部屋に響く、俺の喘ぎ声。
十日前までは普通だったのに、今では、気持ち良くて仕方がない。
だんだん、高くなる声。絶頂に達する寸前まで追い上げて、1度手を抜く。その動作を繰り返す。
その時。
『にのみや、違った、和也ー』
ガチャ、という音とともに玄関のドアが開く。
あ、ヤバい。
そう思った時には遅くて。
彼女は左手に買ってきてくれたのであろうお酒を持ったまま、固まっていた。
『あー!』
「やべ...いや、これは」
『負け、だよね?和也の』
「っ分かったよ」
『へー、耐えきれなくなっちゃった?』
ニマニマ笑う彼女を愛おしい、と思う自分に驚く。
今すぐ押し倒したい衝動にかられつつもどうにか耐える。
命令、ねぇ。
なんだろう。
1週間ゲーム禁止、とか?
彼女なら、やりかねないな。
地味に辛いし。
「で。命令は?」
『おぉ、聞く気、あるんだ』
「聞かなくていいならいいけど」
『だーめ』
彼女の顔が近づいてくる。
は?
そう思った瞬間には、俺の唇に柔らかいものが当たってた。
「おまえ、まじ、襲われてぇの?限界なんだけど」
顔を歪めながら言う。
『逆、かな?』
「どういう事?」
眉をひそめる。
わたしがおそう、その6文字の形に真っ赤な唇が動く。
次の瞬間、俺が見た景色は天井だった。
押し倒されたんだな、そう気づいたときは、彼女の真っ赤な唇が俺の唇に当たった時だった。
待って、待ってくれ。頼むから。
無理やり彼女の肩を押して、唇を離し、起き上がる。
『もう!命令は、まず、そこに横になって』
「いや、だから」
『いいから!早く』
彼女の気迫におされて、思わず元の体制に戻る。
「そんで?」
『今日は、寝かせないよ?...なんてね』
「っ/////...どういう事だよ」
『私からヤるっつってんの』
「それ、俺的にはご褒美だって、気付いてる?」
『1回、やってみたかったの、だめ?』
俺の目は、彼女の真っ赤なそこから話せなくなっていた。
“真っ赤”は、俺の唇を貪る。
盛れる彼女の吐息。
柔らかい“真っ赤”なそこ。
生涯にもキスだけで果てたのはこの時だけだ。
『え、うそ、和也...』
「っるせぇ」
肩で息をしながら反論する。
『分かったよ、今日はここまで、ね?』
「...やだ」
『え?』
「早く、はぁっ...、続き」
彼女は何も言わず、コク、と頷いて、服を脱ぎ始める。
……To be continued