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2018年アニメエピソード10選

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2018-12-21 16:12:37

・三ツ星カラーズ 第2話「かくれんぼ」
・ベイブレードバースト ゴッド 第48話「友情!決定戦へのバトル!!」
・スロウスタート 第10話「サメのいとこ」
・ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話「「愛する人は ずっと見守っている」」
・レイトン ミステリー探偵社~カトリーのナゾトキファイル~ 第2話「カトリーエイルと悪魔のドレス」
・HUGっと!プリキュア 第15話「迷コンビ…?えみるとルールーのとある一日」
・刀使ノ巫女 第21話「雷神の剣」
・百錬の覇王と聖約の戦乙女 第12話「帰るべき場所」
・ゾンビランドサガ 第5話「君の心にナイスバード SAGA」
・ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第11話「ナランチャのエアロスミス」


「かくれんぼ」(『三ツ星カラーズ』#2)
 このアニメの優れている点は、落語のようなオチと日常の謎チックな任務遂行譚だと思っていて、第2話はその白眉が一堂に会したエピソードだった。かくれんぼとすれちがい通信をその仕込みとした結衣のキレ気味のサゲに、思わず受け囃子が聞こえてきそうなAパート。立入禁止の謎にペンキ塗り立てという真相を載せるごくシンプルな話の見せ方に、ミステリ好きとして唸らざるをえなかったBパート。諦めたので人類は救われたが耐久しりとりは諦めるまで無限に続くという考えオチに、不条理な深淵が垣間見えるCパート。どれも驚くほど洗練された完成度を誇る、無類の回。

「友情!決定戦へのバトル!!」(『ベイブレードバースト ゴッド』#48)
 三年連続のベイバからの選出。アニメ界の笑い飯、和牛と言ったところか。この回の凄いところは、綱渡りをしながら針の穴に糸を通すような曲芸的脚本にある。決勝トーナメントに進めるのは各グループで行われる総当たり戦の上位二名ずつのみ。三勝二敗で終えたバルトの進出は絶望的かと思われたが、四敗で既に敗退が決定している同じチームのクーザが仲間のバルトを決勝へ導くためクルツを破る。三勝二敗で二位タイとなったバルトとクルツの試合となり、バルトが見事なバースト勝ちを決めて勝ち抜き。総当たり戦ならではの超ゼツ技巧に因縁決着のカタルシスが融合し、拍手喝采の回となった。

「サメのいとこ」(『スロウスタート』#10)
 7話を選ぶと思った? 残念10話でした。(榎並十倉が邪悪すぎるので…) 原作の4コマエピソードを1話30分のTVアニメに上手く再構成し、「スロウスタート」を美しく描いた本作。10話はその極北とも言える逸品で、本来なら7話の十倉回に付属するブローチの挿話が、花名が志温の就職浪人を知って精神的に前進する回の一部を成すことで、非常に高い効果を上げた。壊れるかもしれないブローチ(≒花名たち四人の関係)を鞄に付けて出かけることを選んだ花名に、優しい「いってらっしゃい」の声をかける志温。そんな彼女の笑顔に、“心温”まる。

「「愛する人は ずっと見守っている」」(『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』#10)
 夫を戦争で失い余命いくばくもない母は、娘と過ごせる残り少ない時間を削ってでも届けたい相手のために、身を削り手紙を書く。独り取り残されてしまう娘を見守るためという、想いの質。娘の誕生日に50年分も届けるという、想いの量。そんな想いの質量が時とともに娘の中へ降り積もっていく京都アニメーションの本気に、涙を堪えることができなかった。この回の後で、『宇宙よりも遠い場所』がこれと互いに対を成すような話を放送していたのがとても印象に残っている。そちらと比べてみるのも一興だろう。

「カトリーエイルと悪魔のドレス」(『レイトン ミステリー探偵社~カトリーのナゾトキファイル』#2)
 レイトンアニメは非常にオーソドックスな探偵モノをやっていて、Aパートを問題篇、Bパートを解決篇とする様式に加え、推理のための手がかりを得た時にそれが視聴者にはっきり示されるという、親切かつ挑戦的な試みをしている。実はこの「推理可能性」についてはほとんどの話で弱いと言わざるをえないのだが、こと第2話に関しては文句がなく、また他のあらゆる点でもずば抜けているのである。2話にこのネタを持ってくる胆力も凄いし、それを成立させるためのミスディレクションが真相において「ある解決」の役割を果たす部分などの着想も凄まじい。よって、小峯裕之は天才である。Q.E.D.

「迷コンビ…?えみるとルールーのとある一日」(『HUGっと!プリキュア』#15)
 田中裕太の自由奔放なコンテ演出が暴走する、『HUGっと』随一のギャグ回……であるだけでなく、その実はえみるとルールーの運命的な出会いを描いた重大な女女プロローグでもある。「時計です」「見づらくないですかそこ!?」などの狂ったような可笑しみが全篇に溢れながら、えみるによって歌や様々な感情の萌芽を得るルールーと、偏見を一切持たないルールーに「最高の友達」の可能性を見るえみる、二人のエピソード・ゼロがひっそりと進行しているのである。ひたすら笑いっぱなしだった初見から、その後のイチャイチャを知った状態での視聴へ至ると、ぐんと印象が深まる、迷作かつ名作な一篇。

「雷神の剣」(『刀使ノ巫女』#21)
 自分の剣は姫和の目的と姫和を守る剣だと言っていた可奈美が、荒魂を取り込んで自暴自棄になった姫和の意志よりも、姫和を守るために剣を構えたのが本当に好きだ。その姿勢は姫和母を救おうとした可奈美母とも、彼女らを守ろうとした紫とも、さらには自己を犠牲にすることで解決しようとする姫和とも重なるもの。しかし可奈美は、不幸な結果となったそれらの過去に、また同じ道を歩もうとする現在に、“すべてを守り抜く”剣を振るうことで未来を“塗り足して”いこうとする。「Save you Save me」と「進化系Colors」の精神が結実するこの回は、両曲を愛する私への最大級のご褒美だった。

「帰るべき場所」(『百錬の覇王と聖約の戦乙女』#12)
 「完全勝利」、そんな言葉がふさわしいエピソードであり、また作品でもあったと思う。「製作 ユグドラシル・パートナーズ」の文字を載せ、完全勝利した勇くんが右手を突き上げるあのラストカットの凄みが忘れられない。完全勝利したのはもちろん主人公・勇斗であるが、現世のヒロイン・美月もまた完全勝利した人物だ。勇斗がユグドラシルへ戻るという王道に幼馴染特有の敗北ロードを重ねるのではなく、勇斗を想いサポートし続けてきた彼女に報いる道を新たに拓く。それは幼馴染キャラが好きな私の完全勝利にもなり、なかなかできるものではないことをやってのけた制作陣の完全勝利にもなっただろう。

「君の心にナイスバード SAGA」(『ゾンビランドサガ』#5)
 匠の技を見るような作劇とキレッキレのゾンビィジョークで他の追随を許さない本作が、ストレスフリーで楽しめる笑い特化の話を作った結果、賞レースで勝ちに行くような、構成美と伏線回収の妙が光る30分が誕生した。「土集めとんじゃい」「お前らビビりすぎて心臓動いても知らんぞ」「鳥じゃろがい!お前ら鳥なんやろがい!」などのフレーズによる恒常的な笑いでこちらの心を掴みつつ、A・Bパート形式を利用した天丼による確定された笑いと二段構えのTシャツオチで構成ポイントを稼ぐ。お笑いで食っていこうと思うなら絶対に見ておくべき回だろう。ナイスバード!

「ナランチャのエアロスミス」(『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』#11)
 ナランチャの機転によって火だるまになるも、自分の手首を切った血で炎を消すという死に物狂いの回避手段をとるホルマジオ。先の機転で二酸化炭素が増えたため、離脱を図るホルマジオが探知できなくなってしまう皮肉を、もっと燃やすというさらなる機転で覆すナランチャ。両者の燃え盛る炎のような死闘が行き着くは、小細工なしの一騎討ち。戦況が振り子のように揺れ動く刺激的なストーリーに、アニメジョジョ制作チームによるハイカラな画面の熱量と、山下大輝と福島潤のいつになくド真剣な芝居から溢れる熱量が加わった、心の底からアツくなれる最高温度の名バトルである。


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はんげつ @hangetsu2013
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