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PPSS 『罪と罰』感想その1 霜月について。

全体公開 4 1 2 3500文字
2019-01-25 19:47:01

霜月の話しかしていない。ネタバレしかしていない。長い。文が冗長。

Posted by @cinq1220

面白かったですね、PPSSCase1『罪と罰』。
一期・二期・劇場版を経て一係の成長が見られて感無量でした。
最近まとまった文章を書く能力がなくなってるので思い出しながらつらつらと。
ほんと読みづらいけれどごめんよ。

まず、霜月の話から。

特筆すべき点。

→成長したーーー!!!
一係でうまくやれていることに感動。
「美佳ちゃん」呼びされている! 宜野座から呼び捨ての「霜月」呼びされていることを受け入れている!
(遠くない未来に宜野座が霜月を「あなた」って呼ぶ日も来たりして?)。
弥生さんや志恩さんや朱ちゃんが「美佳ちゃん」って呼んでいるのも感動したけど、彼女たちがそう呼んでいることよりそれを受け入れている霜月がね。なんか嬉しくてね。

→朱との関係改善。
2人の会話がね、以前のようにぎすぎすしていなくて信頼に基づいててあー、こういうの見たかったんやー、ってなった。
霜月が成長したのもあるけど、朱が成長したってのもかなりあるんじゃない? 
二期の朱は一人で抱え込みすぎだし(頼るのも一係ではなく、狡噛の幻影と狡噛の師匠であった雑賀先生だし)、劇場版では一人で突っ走りすぎだし。
いろいろ反省して、頼るべきところにはちゃんと頼り、チームとしてうまく回るには自分がどうすべきか考えたんだろうなあ。
朱が「美佳ちゃんにまかせていい?」って言った時、私は嬉しかったよ。ほんとに。
霜月が「自覚あったんですね、センパイ」って言った時ほんと面白かった。
ちょっと味付け変えれば霜月、ほんと面白いっつーかコミカルな味出るんだよね。
ちなみに志恩さんが非番の朱が登場したとたん猫なで声で「あら朱ちゃーん♡」ってあからさまに態度変えた時、やっぱイライラして指トントンしてたりする霜月だけど、それでもそこで嫌味を言ったりするでもなく、ひねくれるわけでもなく(我慢強くなりまちたね!)。

→宜野座との関係改善。
私が記憶してる範囲では、宜野座と霜月って互いに直接名前を呼び合ったことってほとんどなかったような?(もう忘れちゃったけど、劇場版ノベライズとPP2の特典CDであったような、なかったような)
呼ぶとしても面と向かっては「執行官」「監視官」だったと思う。
それが「宜野座さん」に「霜月」だよ? 
宜野座からは霜月に対しては(かつての自分を彷彿させるから)優しい目線を感じてたけれど、霜月のほうからは「落ちぶれた元監視官と話すことなど何もない」って態度だったじゃん。
それが、宜野座も言うように、ほんと執行官をうまく使うようになった。それは信頼してるってことでしょ。以前は「執行官は、監視官の盾になって死ねばいい」ぐらいのスタンスだったのに。
宜野座が「うまいやり方だ」と褒めれば「嫌味?」と言う訳でなく「そりゃどうも!」って嬉しそうにする。
まあ、「東京で常守も暴走車両の出どころを追っている」と常守を引き合いに出すと「あっそう! だったら先輩にお伺いを立ててれば!」と拗ねるのは、……私が思うに、宜野座に甘えてるんだと思う。霜月なりに。
宜野座が戦闘で脇腹を負傷すればそれに気づいて目で追うし、宜野座が首尾よくやればねぎらうように肩に手を置いたりする(!!!!)男嫌いで潜在犯嫌いの霜月がそんなことするなんて、最大限の親愛じゃない?

→霜月の価値観の変化(変わるものと、変わらないもの)
潜在犯への憎しみはこれまでと変わりないけれど、だからといってどいつもこいつも許せない、って態度じゃなくなったよね。弥生さんへの思いも影響したのかな(映画にはそのへん出てこないけれど)。
隔離施設にいる潜在犯たちに対して、好意は持っていないけれど、「だからといって死んでいいゴミクズ」というふうにも思っていないのは、辻飼との対決でわかる。潜在犯に対して呼びかける時も「住民の皆さん」だし。所沢の潜在犯の矯正センターで、雑賀先生をちょっと見ただけで吐き気を催していた人とは思えない。それが最後は潜在犯にお礼言って、励ましてたんだよ。
今回の映画で良かったなあって思ったのは、霜月も、宜野座と同じように事件の解決や、人々が平和に暮らしていくことを望んでいて、悪を見逃せないという正義の心を持って動いてるんだなってはっきり実感できたこと。
社会のために誰かが汚れ仕事を担わないといけないことも理解しています、って言葉にはとっつぁんの墓前でつぶやいた宜野座の言葉を思い出したよ。
そして。
「でもこの事件、まだ報いを受けていない奴がいる」「決着は私がつけます」ってこの言葉。
霜月は、自分だけがシビュラの正体を知ってると思っている。彼女も、また彼女なりに背負い込んでいるんだなあ。
相変わらずシビュラを絶対視する霜月。それは、変わらないものなんだね。
彼女なりの正義の貫き方もそれはそれでニヤリとさせられた。
ボロを出したシビュラシステムの一部に「おしおきよ!」ってするその理由が、完璧なシビュラ様にほころびが出るところだったじゃん! どーしてくれんのよ! ってのがね。
(シビュラに対してのスタンスはまるで違う二人だけど、今の時点で必要と思っていることは朱も同じ。いつかふたりがその秘密を分かち合って共闘できる日が来ればいいのにな)

ところで、見せ場が多かった霜月の言葉で今回、一番感動したのは、
……誰も力では動かない」「動かせるのはね、心なのよ」っていうセリフ。
それに気づけたことが、朱や一係のみんなや潜在犯に対して接し方が変わった理由なのかな。
でも、シビュラシステムの絶対の信奉者である霜月が「心」だなんて数値化できないものを基準にものを考えることには矛盾も孕んでいて。
そのことに霜月自身気づいていないというか、その揺らぎがどうなってゆくのかこれから楽しみでもある。

『罪と罰』
潜在犯に対してキツい霜月。最初、夜坂に対しても「なんなのよ」を連発していたでしょ。
それが、急に優しくなったのは、夜坂が親友の息子である武弥を救おうとしていると気づいたから。
「たけや、にがす」「モモカ、だめ」「でも、たけやは、まもる」と言う夜坂の頬を包み込み、励ますように「それならそうと最初から言いなさいよね!」言う霜月。
それからは頑張る頑張る。
これ、思ったんだけどさあ、霜月、親友を守れなかった夜坂に絶対自分を重ねてたよね。
親友を守れなかった、だからせめてその忘れ形見は守る。その願いを叶えることは、自分の救済にもなる。
これに気づいた時、霜月、どんだけ過去に囚われてるんだよ……って切なくなった。
親友を見殺しにした自分を今でも責めて、その罪に囚われてて。
監視官になってからは、潜在犯を刈ることが、自分のできる償いでもあり、自分の魂の救済でもあったんだろうけれど、
(罪と罰の主人公の持つ、「1つの罪悪は100の善行によって償われる」という思想につながる)
きっとそれだけじゃ心を満たしきれないものがあったのかな。だから、今回、夜坂の望みを叶えられたことで、霜月もある程度は救われたんじゃないかなと思う。

とまあ、ここまでわりと霜月べた褒めな感想書いたけれど(実際SSは霜月無双だし頭いいしかわいいし面白いし)、それでも実は私、まだ霜月のことちゃんと許せてないんです。
ひっかかってるんです。二期の、彼女の過ちの数々が。
彼女がもう少し当事者意識があれば二期のサイコハザードで青柳監視官が死ぬことはなかったし、東金の脅しに屈したりしなければ朱のおばあちゃんが死ぬこともなかった。
朱のおばあちゃんの件、霜月が直接手を下したわけではないけれど、それでもやっぱりあれは彼女がずっと抱えなければいけない罪だと思う。そのことに、彼女は罪の自覚はあるんだろうか、とも思う。
でも、霜月の過去の罪を許して受け入れる(観客が)ことができるかどうかも、この映画『罪と罰』の主題にもつながってるのかなあと。そんなふうにも思ったりして。

『罪と罰』の、罪を犯した人間でも更生できる、というこのテーマ。どんな罪を犯した人でも復活できる。そして、人は、更生しようとする人間のことは許さなくてはいけない。罪を憎んで、人を憎まず、なのかな。

そう考えるとなかなか深いよなあ、と。

すごくよい霜月ちゃんでした。だからといって、もろ手を挙げて大好きっていうふうになったわけじゃない。けど、アクリルスタンドは買ってしまった。
まさか、人生で、霜月のアクスタを買う日が来るとは思わなかったよ。そういう意味でも凄い映画でした。


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@winterflowerrou
サンク様、初めまして。とても共感出来る感想だと思いました。
私もこの作品でちょっと霜月さんを見直しました。だけど、やっぱり2期のことがあって違和感が拭えませんでした。1期の流れから行けば正義感が強く直感の強い彼女のでだと納得できるのですが。。。2期は??
2019-02-19 23:39:22
@cinq1220
>winterflower-rougeさま、返信遅くなってすみません(コメントに気づいておりませんでした)。
ほんとにそうなんです。難しいところなんですけど、霜月像にぶれというか、揺らぎがあるのですよね。二期の彼女、憎まれ役でももう少しだけ庇える要素が欲しかったなあって。
2019-05-20 10:12:02

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