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2019年3月12日(火)「蒼穹のファフナー」究極BOX発売記念イベント@ロフトプラスワン・めも

しゆ(HP:1)
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2019-03-13 01:31:04

発言や発言者の誤り等ある気がするので、ご指摘いただけるとありがたいです/なお、聞こえづらかったりした関係で抜けている発言もあります/あくまでメモのひとつとして参考にしてください

2019年3月12日(火)「蒼穹のファフナー」究極BOX発売記念イベント@ロフトプラスワン

登壇者:喜安さん、石井さん、能戸さん、冲方さん、中西さん(キングレコード)、増田さん(キングレコード)、KATSUさん(angela)、atsukoさん(angela)

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【第1部】
※以下、敬称略

増田:本日はお越し頂きありがとうございます

登壇者が登場すると、さっそくステージ上はパンパンに

中西:キングの中西です。ここに集まった皆さんは厳しい倍率を勝ち抜いてきたわけですね。今回倍率が高くて毎日お叱りのメールをいただいたんですが、すみません、やりたかったんです
冲方:ファフナーのイベントは久しぶりで、ウッカリなにか言わないように注意します
石井:席はまん中だけど、皆が聞きたいのは制作陣の皆さん話だと思うので、僕は静かにしています。あ、会場にワルシャワTシャツ着ている人がいますね
喜安:今日はありがとうございます。「フェストゥム(イベント限定メニューのお酒)」をひとつ……あ、いや5つ……(結局登壇者皆頼む)。みなさん思い思いに楽しんでください
能戸:結構緊張しちゃってます。(口癖で)「あの」がいっぱい出ると思うんですけど、今年ファフナーは制作期間も含めて考えると16年。16年も作り続けると自分では「ファフナーのプロ」という意識が。「ファフナーのプロ」の能戸です。よろしくお願いします。
atsuko:ファフナーの曲を作らせたら右に出るものはいない! angelaのatsukoです
KATSU:人類軍側のKATSUです
増田:お客さんが目の前にいるイベントは久しぶりで……あ、登壇者のみなさんがっつりマイク置いてますけど喋ってくださいね(笑)。今日は会場で限定のメニューもオーダーすることができます。……そういえば喜安さん、最近忙しいですよね
KATSU:喜安さんヒゲ短かくなりました?
喜安:僕が忙しいって言う話からでいいんですか?(笑) 今度「芸術家入門の件」という舞台をやるのでその稽古をしたり……他社(TOHO)ですけど別の作品の脚本を書いたりとかしてます
atsuko:冲方さんの「12人の死にたい~」見ました!
冲方:ああっ、ありがとうございます!
中西:よく作品ごとに「打ち上げ」とか「打ち入り」とかそういう会をよくやるんですが、今日は皆さまと、とことん「飲む」と! とことんクロッシングしていただくと、それだけ覚えて帰ってください
増田:いきなりですが、正気な内に新情報告知を……後々になると嘘いうかも知れないので

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【告知】

①10万円BOX発売記念、1月後に究極CD、12枚組が14枚組になりました
GONE/ARRIVEとSTAND BY ME入ります。キングではなくフロンティアワークスのCDだったので収録しない予定だったんですが。ジャケは一騎目線の「喫茶楽園」です。須藤Pから「こうしたい」っていう希望があって

②BEYONDのチケット情報
画集とクリアファイルつきの他に、4枚綴り(額装入り)で一騎、甲洋、こそうし、操の4人の絵柄。このほかに、キャラソンつきのものも発売予定。(石井さん曰く)曲調はすっごくしっかりしてます

KATSU:「鑑賞券つきのCD」ってことですか?
喜安:CDを劇場に持って行くとCDは回収されちゃうんですか?(笑) どうすればいいんですか!?

③主題歌タイトル「THE BEYOND」に決定!!5/22に発売!
CWタイトルは「私はそこにいますか」、全シリーズのイメージソングをお願いしますという無茶ぶりで作られた曲

※ここで、フライングしてちょっと曲が流れちゃうハプニング?あり

KATSU:エグゾ最終回の島を沈めざるをえなかったっていうのがスゴいショックで……「島唄」なんです……あっ、隠しテーマ言っちゃったね! 言っとくけど(内容的に)笑ってられるの今のうちだからね!
atsuko:シリーズを通して色んな人が去って行ったのをイメージしながら……。去年夏に「(各キャラの最期を集めた)送る映像集」を流したら胸にくるものがありましたよね
KATSU:CDを買ったら歌詞を見ながら聞いてください

④OST発売、ワルシャワ収録メイキング(石井さんが辿った旅の軌跡)

中西:ワルシャワに行ったらすごくよかったんですが、須藤が石井さんがココで何をしていたかを逐一報告してくるんですよ。新シリーズで新しいテーマを作ろうってなると、ワルシャワのホールでとる音はやはり違うので、毎回行かなきゃいけない

⑤特番決定

⑥ファフナー15周年を記念して、7月13日尾道市民センターイベント開催決定!

KATSU:最初行った時、尾道市長さんが挨拶したいって、石井君がお礼言われてました
中西:その時から市長さんは変わられたんですが……
KATSU:船に乗って総士が帰ってくるみたいな場面もやりたいですよね!

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以降、イベントのメインテーマである10万円BOXについて

増田:石井さん喜安さん、代表して「開封の儀」を……

石井さん&喜安さんの共同作業によるボックス開封の儀

能戸:(ジャケ絵について)BEYONDでスゴい忙しい時に「これ描いて」ってぺらっときたんですよ(依頼が)。キャラ20人とかいるのに。当時の設定とか引っ張り出して、それで描ける平井さんがスゴい。カノンの「手裏剣」もまだついてるし。なかなかタイトなスケジュールでした
KATSU:剣司の昔と今とか思いだしちゃいます僕
atsuko:ブックレットがすげー分厚いんですよこれ
能戸:フェストゥムの名前とかも分かります
増田:昔の資料とか読み込んでボロボロになってるの、新しいのできてよかったです。インタビューもすごく盛り上がりました
中西:この会場にお邪魔するのが8年ぶりなんですが、1回増田がキングを離れて、もう一度戻ってきたという経緯がありまして。今回のイベントは須藤と増田から「やるんですか?」と言われたんですが、やってよかったと思っています。みなさんもこれに懲りずに、またついてきてくださると嬉しいです

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【第2部】

物販情報、あらためて登壇者登場。ドリンクをオーダーするみなさん

中西:じゃあイイチコをひとつ……
喜安:じゃあ皆城シチューを(シチューは飲み物)
能戸:一騎カレーを……(カレーは飲み物)
中西:やばい時間が始まりましたね(笑)
増田:やべーのは中西さんだけなんで(笑)

中西:今回のイベント、ニコ動の視聴者数が約1万近くでした
KATSU:1万人が全員10万円のボックスを買ってくれたら……
atsuko:ボックスと言えば、今までのファフナーの歴史が全部収録されているんですよね
増田:はい、そこで15年分の記憶を掘っていこうと思います。足りないところはお客さんに補っていただいて。去年夏に石井さんたちには過去作品のアフレコしてもらいましたが、無印1話のアフレコのこととか覚えてますか?
石井:なんにも覚えてない!
能戸:1話はみんな緊張してて、喜安さんはサンダルで来てました
中西:ところで僕、明日10時から事業計画会議があるんですけど……(酒を飲みながら)。喜安さんはサンダルでしたよ。エスニックなヤツ
喜安:ああ、履いてました履いてました。現場現場で「サンダルじゃねーか」って言われて。あんなような感じのサンダルをよく履いてたんですよその頃
能戸:いいからアフレコの話を……(笑) 石井さんはノリきいたシャツきてましたよ(やっぱり服装の話になる)

増田:今日のイベント特別メニューのうち、ケーキは喫茶楽園で出しているケーキをロフトさんが用意してくれて。楽屋で能戸さんが「このケーキいいなぁ」って言ってました
喜安:もう主食とデザートが来ていて、あと寝るだけだよね(笑)
KATSU:クリームソーダとケーキって、完全に小学生のメニューだよね
中西:1話でしょ……? あの、上司で大月っていうのが「いた」んですけど(社内に)……あ、まだ生きてますけど……。あんまりアフレコには来なかったですよね
能戸:いや、いましたよ?
中西:もう存在を消したいですよね。(大月は)飲み会の時だけ来るんです
冲方:僕は1話のアフレコ行ったはずです
能戸:1話っていうのは時間をかけて声優の演技を定めていくんですが、一番は総士の「楽園だよ」でした

喜安:自分は毎シリーズ、相当数のリテイクをしている。松本(まりか)なんかは修正が速いけど、自分は何話かやっていかないと分からない。特に三間さんは音響監督として粘る方なので。ファフナーでは「無言の21テイク」というのがあって、途中から「もう1回」がなくなっていって、Qランプだけが点くようになるんですよ(会場騒然)
中西:喜安さんは本当に上手くてキャラの一致感も半端なく、演出家でもあるので、どっちかというと役者としての喜安を三間さんが(プロとして)引き出したいんだと思う。真剣勝負の場として
冲方:喜安さんが(いい演技で)応えちゃうから長くなるんだよね
喜安:たまに言いかえしたりしてますけどね。言いかえした末に何テイクも粘ってもらえるから、ありがたいです
中西:演出家としての喜安さんと、後ろからみている三間さんとでは違うものが見える時もある

KATSU:エグゾの最後に台詞で「一体どういうことなんだ」ってセリフがあって、三間さんが「呑まれないで」って言われたんですけど、その意味がよく分からなかった。それを言われている自分が「どういうことなんだ」ってなってしまった。どういう意味だと思います?
石井:多分ですけど、呑まれるってことは状況に呑まれていること、もっと「抵抗」してほしいっていうことでは?
atsuko:かっこつけすぎてたんだよ
中西:三間さんは役者さんの本質を引き出す人。某音響監督でダメ出しの仕方が分かりづらい人がいるんですけど、ダメ出しが「ナリで(なり行きで)お願いします」っていうんですけどみんな「ポカーン」ですよ。それに比べたら三間さんは……。ちなみに三間さんの服の膝の所がすり切れているのは、ファッションじゃなくて膝をついて声優と話をするから。去年末のイベントはに三間さんがまさか来てくれて、逆に大変でしたけどね

能戸:一騎のアフレコの思い出ですけど、1期ってスゴい叫ぶじゃないですか。よく喉潰れないなって感心した。喉の強さがスゴいですね
石井:ブレーキかけると逆に「やっちゃいそう」だなって。やるならやらないとダメで、やらないならやらないほうがいい
喜安:つまり、どういうこと?(笑)
増田:去年夏のイベントの時も「総士総士」って言ったすぐ後にふつうに喋ってましたよね
石井:しんどいなって思いながらやってました

増田:angelaのおふたりは、Fly Me to the Skyはまだ本編のイメージがわからない時点でどうやって作ったんですか?
KATSU:どうやって作るんだろう(笑)
atsuko:お客さんにこの曲を聴いてもらって、イメージを膨らませてもらうための曲だと思って作ってました
石井:なのに、元になる作り手にイメージがないっていうね
atsuko:本編が徐々に暗くなっていくので、イメソンではソレを気づかせずに「さわやかにしてください」っていうオファーがあって
冲方:Fly Me to the Skyは僕もすごい思い入れがある曲で、(歌詞を)小説にも使っていますが、atsukoさんに言ったら「高いですよ」っていわれて印税が持って行かれるかと思いました(笑)
atsuko:えー、そんなこと言ったんですね!(白々しく)
冲方:すごい「いい笑顔」で言ってましたよ!(笑)

石井:喜安さんは知らないかもしれないけど、オーディションの時にノートパソコンが置いてあって、「このイメージを見てください」って言ってイメージ画像とFly Me to the Skyが表示してありました。もう動いてる絵で。ファフナーの形もちょっと違ってましたね。僕はてっきりFly Me to the Skyが主題歌だと思っていて。始まったら違う曲で「これまたすげーのきたー!」ってなったけど
中西:大月というのがいましたが、ファフナーより以前に僕も「少女革命ウテナ」のアシスタントでやってくれと言われて、その時にイメソンを奥井雅美さんに作ってもらっていたんです。そこで、本編主題歌とイメソンは別にして盛り上げる方法もあるんだと学びました。悔しながらその頃からの大月の破片が突き刺さっていて(本人には絶対言いませんけど!)ファフナーはオリジナルアニメだし、放送より前に一段階いい意味での「裏切り」を作ったり、事前にイメージしてもらうことがいいなと思って。ずっとそのパターンを繰り広げていて、(カップリング曲の)「私はそこにいますか」もそうなんですけど
atsuko:ファンのみなさんの想像力が豊かですよね。逆に「そこまで考えてなかった!」ってなるパターンも
中西:FORTUNESがそうですよね。「こんなに一騎が鬱になっている」と天地前に好評をいただいて。評判になるのはうれしかったですね
atsuko:でも、歌詞書くのって恐いです。歌詞にある文章の意味がどう捉えられるのかと考えると

能戸:大体羽原さんがOP作ってますけど、「俺ならこうするんだけどなー」って思うこともあります。プリプロ(デモ、仮歌)でイメージを膨らませて、iPodに入れて電車で聞いたりして
KATSU:今ちょっと歌ってもらっていいですか
能戸:歌えないですよ(笑)
atsuko:angelaの曲で頭を満たすみたいな?
能戸:満たす……って、羽原さんが言ってました
中西:最近会えなくて、冲方さんにまだOP見せられてないですよね
冲方:そんな、わざわざエグゼクティブ・プロデューサーが直々に見せに来なくても部下いっぱいいるでしょ(笑)

増田:ここで以前のシリーズの振り返りですが……昔の服といえば、総士のファッションリーダー衣装ですね?

○スクリーンに1期初期のロングパーカーの画像

喜安:いやいや、これくらいの中高生はふつうにいますよ? これ、フード被ったら首の前まで来ますけどね。チョーカーは外したら爆発するヤツですかね
石井:なんでこうなったんですか? どういうイメージ?
能戸:(若干噎せつつ)カレーがちょっと詰まっちゃいましたけど(笑)、1期の助監督の山岡という者がおりまして、彼がデザインしました
喜安:山岡さんのセンスで、誰も異議を唱えなかったってこと?(笑)
能戸:当時はかっこいいなと思ってたんですよ!
KATSU:僕中学生でバンドやってた時にこれ着てましたよ。5年くらい前にも!
喜安:それほど経ってないですよね(笑)
増田:一騎の服も改めて見ると相当……。ポシェットついてますけど一体中にはなにか?
石井:ティッシュとハンカチ……?
増田:甲洋はダメージジーンズ履いてますね。三間さんと同じじゃないですか
喜安:甲洋は誰に膝ついてるんですかね。一騎の首のところがヨレてるのは、お父さんが首側からハンガー掛けちゃうから?

○スクリーンに総士のお部屋紹介の画像・左右のシナスー総士・エグゾのニヒト搭乗時の画像・「ホライズン」の一騎、操、甲洋、総士の画像

増田:中西さんは追い追い総士にシナスー着せたいってずっと話してましたね?
中西:総士は乗るべきだと(左右)当時から思ってたんですよ。エグゾの総士はこれで「本部長決裁」来たら「NO」って言いたくなる顔ですね。冲方さん、当初はこうして一騎、操、甲洋、総士の4人がひとつの画面に治まるとは思わなかったですよね
冲方:そうですね。「あっち側」に行っちゃったり、「こっち側」に来たり、行ったり来たりして。もうこの人たち書くのは大変ですよ
中西:いっそヒプマイに対抗しますか? 「竜宮島division」で

○エグゾ1話の総士、楽園でメガネを光らせている図

石井:楽園の眼鏡光る総士、自然体でいいですよね。服装が。挙動はちょっと変ですけど
中西:エグゾで5年ぶりくらいに声を吹きこんでいきなりコレ(不自然な挙動のシーン)ですよ
喜安:これ、眼鏡の向こう側にどんな光源があるのか議論はなかったんですか?(笑)
能戸:それは、ふつうに光るよねーって
冲方:総士は見てるとストップウォッチ持ってるし、「こいつもうかわいいな」ってなりますよね

○「断髪式」のシーン

石井:懐中電灯肩に挟んで髪切って、部分的に器用ですよね総士は
冲方:あんな過酷な状況の中で「グルーミング映像」を見ることになるなんて。この後真矢が大変なことになるっていうのに、こいつら「グルーミング」してるんですよ?
喜安:それ、あなたが書いたんですよ(笑)

増田:ファフナーって去って行く人が多い中で、アフレコブースのなかで「俺逝っちゃうかも」って話題になったりするんですか?
冲方:石川由依さんには(黒い球体になってしまった後で)「わたし喋るんですか?」って聞かれましたね
喜安:プロットからシナリオの過程で「運命」が変わったキャラもいるんですか? それでいなくなったキャラについては
冲方:なんでそういう話になるんですか!(笑) 最近ほんとうに心が痛んでるんですけど、キャラが死ぬと「あの人僕と口きいてくれなくなったな」ってことがあって、地味に傷つくんですよ! 最近お仕事で一緒になった人にも、「ファフナー脚本家の冲方丁です」って言ったら「推しの敵……」ってポロっと言われたんですよ。あの声は心の底から出てた。絶対本音で言っただろ!!って声でした。いたたまれなくなりますよ。(あんな過酷な話)書いてて楽しいわけないのに。話が生まれていく時に、あるドラマが人物に降りかかる時に「成就」する方も中にはいますけど
中西:ファフナーという箱庭のなかにキャラを置いていると、必然的に「召されて」いくキャラもいるんですよね
冲方:ものすごい思わぬところで「くる」から、キャラに関して僕から「計算」なんて無理です
増田:つまり、(キャラの死は)冲方さんのせいではないということで
中西:冲方さんのせいではないけど最終的に書くのは冲方さんですけどね
冲方:なんでよ!(笑)

能戸:音響演出は、選曲から音の貼り方まで、だいたい三間さんがやってくれています。曲の入れ方が上手い人は止め方もうまい(「好きだよ一騎」のくだり)。ファフナーに関しては、ほとんど直しはなくて則オッケーにします
中西:アフレコ終わってダビング作業というのがあるんですが、三間さんは音楽ラインを自分で編集してきて見せてくれる。つまり、三間さんはすごい人ってことです
atsuko:「その時、蒼穹へ」を劇中で使ってもらいましたが、挿入歌をオファーされて、作って提出した時にはイントロがなかったんです。いきなり「行け」っていう歌から始まるように作ったら、三間さんが他人の曲を勝手に切りはりして(笑)途中の間奏をイントロに持ってくるかたちに変えて使われていた。KATSUさんとそれを見て「イントロ入れよう」ってことにしたんです
中西:三間さんはインスピレーションがあふれてきちゃう方なので、ゆるしてください(笑)
atsuko:いやいや、作品のために作った曲をこんなに大事に使ってもらえてますからね
能戸:「その時、蒼穹へ」は元々エンディングで発注してたのを、9話作ってる時に使いたい、ってなって使いました
KATSU:「愛すること」の「好きだよ、一騎」ってほんとうにすごいですね。なんか三間さんを褒めたたえる会みたいになってますけど(笑)

中西:冲方さんがカノンの魂が減っていくようすを書いてましたが……
冲方:なんで逝ってしまったんだカノン~、って、すごいつらいですよ!(しばし悶絶)
中西:なんで殺しちゃったんですか?
冲方:僕が殺したわけじゃないから! カノンは、もともと翔子とはちがう自己犠牲精神の持ち主で、最初は誤った方向に行きかけていたんです。竜宮島の子たちって、女の子は死ぬ瞬間まで自分がやっていることを意識しているけど、男の子は無我夢中でやっている内に「あっ」て逝ってしまうんですね。カノンなんて「お前にはまだやることがある」と言いたかったけど、あそこまでやりつくしたら、もうね

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【第3部】

増田:1期の振り返りの中で「総士ファッショニスタ」っていう話をしてましたが、デザインの張本人がいらしてるので登壇していただきましょう!

山岡信一さん登壇

中西:山岡さんはスーパーアニメーターです
山岡:はじめまして、(ファッションリーダー服デザインの)張本人です
増田:これまたロックな感じの服装でいらっしゃいましたね
山岡:そういう服装をしてきたんです。呼ばれた時に恥ずかしい格好にしておこうと。ちなみに、総士の服がああなった経緯っていうのはあるんですよ。オーダーが「島の秘密が分かって、ガラッと変わったものにしてくれ」と。一騎が着ているSF方向には振れないなと思って、ああしたら通っちゃったんです。みんな(自分のデザインに)文句言えなかったんじゃないかと。「いいかな」って思ったら、(みなさんの反応的に)よくなかったみたいですね
増田:いや、みんな大好きですよ? ね!

会場内、拍手

山岡:ファフナーという作品が話題になってほしかったんで……「爪あと」を作りたかったんですね
石井:(総士の服については)ちょこちょこ話題に出してます
山岡:話題に出る度に、平井さんと総士の名誉に傷がついてますが(笑)
喜安:誰にでも恥ずかしい過去はありますよ。九段会館の時の、僕と石井くんの「ふたりともアロハ」とか。そういうことですよ
石井:喜安さんと方向性似せようとしたわけではないですけど結果的に似てしまうんですよね

増田:せっかくなので、山岡さんがっつりやっているエグゾ19話のはなしを……。9話のニコ生アンケートがその時まで歴代最高だったんですが、19話が塗り替えました。結婚のシーンとかも
KATSU:(様々な経験をしてきた)あの剣司が、あそこでようやく救われたところじゃないですか。この間白石くんと呑んだら「俺のピークはあそこだ」って言ってましたよ。BEYONDはじまるのが不安でしょうがないって
冲方:島民で結婚するやつが出てくるとはね
山岡:がっつり結婚式はあれがはじめてですね……ついでに言っときたいことがあるんですけど、神社に向かう時にみんなが参列していて、剣司と咲良以外にはピントが合ってないショットがあります。家にふたりが入っていくショットなんですが、赤い和傘は「すべてのものから守る」という意味があって「衛」を意味しています(一同感嘆)
喜安:アニメって、創作のレイヤーの多さ、(フィルムの)枚数の多さ、関わる人間の多さが他のジャンルとは違うから、映画だったら「せーの!」で同じ方向を見て作るけど、アニメは順番に作業を乗せていくから、こういう発見があるんですね
中西:次へのバトンタッチをしていく中で新たな創意工夫が生まれてくる。衛のことは、僕は知らなかったですよ。なんで今まで教えてくれなかったんですか!
山岡:それは聞かれたら言いますけど(笑)
KATSU:僕は、裏設定自分で言っていくこと大事だと思っています! でもなぁ、冲方さんが衛殺しちゃうから……
冲方:そういう言い方よくないよ! ファフナーは色んな人に口聞いてもらえなくなっちゃうから、本当に心が痛い
能戸:竜宮島は山岡がデザインなんですよね
山岡:最初にいただいた冲方さんのメモが、「細胞分裂しかかっている島」となっていて、「細胞分裂」から考えるとひょっこりひょうたん島みたいにかわいくなっちゃうので、それよりハードSFを意識しました。どこからファフナーが出撃するかも分かっておらず、砂浜はふたつくらいかなと。左右で使われたのは奥の方の小さな砂浜でしたけど、大小どっちでもドラマが作れるので。慶樹島はファフナーの発進基地となっている島ですが、「這いつくばって手を伸ばす」イメージで、本来の列島の形とは違うけど、「親指」部分の島の先端を短くなるようにデザインしました
喜安:なんで今まで言ってくれなかったんですか!?(笑)

山岡:宮崎県の細島(ほそしま)のほうにああいう岬がある。もうちょっといくと「クルスの海」っていうのがあって
冲方:なんで言ってくれなかったんですか!?
山岡:誰も聞いてくれなかったんで……(笑)(山岡さんにはどんどん「聞いていく」スタイルでないとだめらしい)

中西:山岡さん的に一番大変だった作業は?
山岡:コンテはすぐ絵が浮かぶけど、描いても描いても終わらない、から能戸さんに投げました。カットする作業がむしろ大変で。作画はしんどいです
中西:それは致命傷ですね
山岡:ファフナーに乗っている絵は、かつお節をナイフで削ぐような、命を削る音がしてました
冲方:分かる……

山岡:描いていて辛い時は……22話の衛、左右の時も、翔子もそうでしたね
能戸:やな話数、かわいそうな話数の作画監督いつもやってますね(笑)
山岡:……なので、日常のらくがきとかを描いて、能戸さんに送りつけるっていう(笑)
中西:なんで山岡さんがツイッターに載せないんですか(笑)
山岡:それはいちおうチェックを受けないと。時系列的にどうかとか

山岡:楽しいカットは多すぎて選べませんが、最近は作画よりコンテ描いているのがたのしいです。エグゾの8話で、総士が表情を見せずに語るカットがありますが、微妙な感情は声に任せるしかないなと。色んな感情が浮かんでは消え、浮かんでは消えで、コンマ何秒で変えていくのを絵で表現するのは無理だから「総士の声を聞いて」というカットにしました。一騎と背中合わせで
能戸:どんな声で演じました?
喜安:すごい振り来ますね!
冲方:(台詞はきちんと覚えている様子)
KATSU:さすが。自分で書いてますもんね
冲方:「書かされてる」んですよ。この時、総士は違う方向いているけど意識は一騎の方を向いていますね
喜安:台詞の一言一句は思い出せないんですが、あの台詞はすごい忙しかった。忙しくて、文字で気もちを作ると追いつかなかったです。「ここのブロックはそういう気もち」っていうので僕のほうもやってました。「嘘」になることをやろうとしてるって三間さんも分かってくれて、微調整してくれました
冲方:すごい脚本でも圧縮しましたし、コンテでも圧縮しましたよね
山岡:海に出るところがピークで、次に9話がくる話数ですからね

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【ここで、抽選コーナー】

会場での景品は2点。

・出演者全員の寄せ書き
(寄せ書きに山岡さんが描いた「目」は誰?と聞いても答えてくれず。聞いても答えてくれないパターンもあるようす)
・Tシャツサイン入りワルシャワ野郎(中西Pが畳んだ)

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増田:既にPVも公開されていますが、すごい喜安さんも若返りましたね
喜安:え、俺が?(笑) アフレコは、若返ったと言うより、違う立場の違う役なので、同じ作品のなかで違う役やるというのは、たいへんでした。今はまだ非常に難しいです。いきなり、今更あの役を新作で僕がやることはないキャラなので、それも運命です。新作であのキャラならいくらでもやりようがあるけど、(演じるのは違うキャラでも)対話するのは知ってる人たち、という。脳内でつながっている回路を自力で変えるのが難しい。自分の演技に関してはまだ分からない、というところ
増田:一騎君は大人になりましたよね?
石井:いや、エグゾからの展開を考えてくださいよ。どういう状況?っていうのが始まりですので。同じ地続きでやるけど、どういう状況?っていう。一騎については今までどーりです。読み解いてみると「ああそっか」ってなる

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【以下、最後のあいさつ】

中西:今日はありがとうございました。色んな話をさせてもらうのが僕たちも楽しい。ファフナーでみんなで集まれる、こうやって時代をずっと共にしてきた特権、紡いできた宝です(と言いつつ咳き込む)
冲方:もうすぐ死んじゃう見たいな、やめてくださいよ(笑)
中西:さっきも楽屋で行ってましたけど、15年続く作品って世の中に3つあって、「Fate」、「なのは」、そして「ファフナー」なんです。ファフナーですべてに勝っていきたいと思います

冲方:15年前は23歳くらいの若造で、「アニメをやりたい」といって会議の端っこでメモばかりをとっていた。いまやシリーズ構成をやらせてもらって、ファフナーに育ててもらった。ファフナーに恩返ししたいという一念でやってきた。ただどのシリーズでも「もう無理」ですといって中西さんと能戸さんに直訴しても、「恩を忘れたのか」……というのは嘘ですけど、似たようなことは言われました。最後まで寄り添いつづける、実力が足らないなら上げろと言われて天地の時とか死にそうになりましたが、そのおかげで育ててもらえた。今日、あらためてその気もちを思いだしました。BEYOND、最高のファフナーを届けます

石井:ファフナーが続いているのは皆さんの応援のおかげ。その応援が10万円になりました! 新しい作品が公開になるのもみなさんのおかげ。そして中西さんのやりたいことが今日ひとつ叶いました。もうひとつは尾道のイベントです。これからもよろしくお願いします
喜安:ありがとうございました。長く続けていると貴重な話を聞けるもので、今日はみなさんといっしょに、いちファンとして聞いてしまいました。公開前の俳優はどうしようもない、もう後はご覧いただくしかないという心境でいます。大きな物語の新しいスタート、エネルギーのうねりをみなさんに伝えたいです。盛り上げていきたいと思います

能戸:まだ制作が続いていて、1話1話を命削って、気もちを入れて作っているので、5/17の公開では1話目からいきなり「蒼穹作戦」ですが、なかなかすごいことになってますので。いい音響と大画面で楽しんでください
山岡:ファフナーに関してはずっと語ってられるくらい好きで希有な作品。能戸さんに言われてしまいましたが、ぜひ大画面でご覧ください

atsuko:年々書く曲のカロリーが重くなっていくんですが、中西からはびっくりするくらいダメだしがなくて、ほんとに聞いてますか!?っていう。だめ出しがないまま進んでいくのが怖さで、信頼でもある。みなさんも信じて託してくださっていると思います。九段会館で、緊張しすぎて吐きそう、もう出られない、ってなっていたところからファフナーに育ててもらいました。今後ともよろしくお願いします!
KATSU:石井さんも喜安さんも、他のキャラも演じてこられたと思いますが、15年主人公でいるってなかなかない。能戸さん、山岡さんもそうです。angelaはファフナー曲のことをアニソンではなく「ファフソン」って呼んでますが、作っている最中はつらいです。けれど、今みんなで笑ってられるというのが、作ってきた成果。BEYONDは2話くらいしかまだ見てないですが……いや、あんまり言うとあぶないですね。「なのは」に負けたくないです!


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