@satomi8429
140にできなかったからこちらへ。特にどことかいうわけではないです。
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突然の強風はそこらの木を根こそぎ引き抜きそうな勢いで、張宿は片腕で顔面を庇いながら片手をさまよわせた。なにか掴まれるものは。
「おっと」
真横で聞こえた声に目を開けると、足が宙に浮いた。吹き飛ばされそうな自分を翼宿がひょいと―片手で―抱え上げたのだ。
「すみません」
大声を出しても、風に阻まれた声が耳に届くのはほんのわずか。
「謝るこっちゃないで」
前を見据え、腰を落として踏ん張りながらそっけない口調だった横顔が、何かに気付いたようににやりと笑んだ。鋭く光る犬歯がのぞく。
「はようでかくなりや」