@satomi8429
捏造れい閣山の、捏造お頭。
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どん、と、腹の底に響くような鈍い音が大地を揺らした。振り向いた数十歩先に巨大な火柱が上がり、男らしくありたいという意志に反して、俊宇の足はたちまち竦んだ。当然だ。俊宇はまだ、火といえばかまどとたきびくらいしか見たことがなかったのだから。
「えらいお客が来よったで」
「懲りんやつらやなぁ」
動けない俊宇をよそに、山賊たちは迎撃の構えをはじめる。
「おい新入り」
頭上から迫力のある声が降ってきたかと思うと、衿元をつかまれ岩の陰に投げられた。
「どいとけ。邪魔や」
淡々とした口調、話しかけてるくせに視線の先ははるか遠くで。俊宇は、さっきまで名実ともに相当遠くにいたその人を呆然と見上げた。
「チビのお前にはその岩で充分や。足手まといなるさかい出てくんなや」
反駁しようと口を開くと、無表情だったその人の口がわずかに緩んだ。
くやしかったら、とその人が言った。
「はようでかくなるんやな」