@corona_moca1111
「セッション第一回」
担当:蝶野
クライアント:祖久世 治郎
「音声データ」
※このデータはクライアントの許可を得ていません。あくまでも防犯対策に取っているものです。
また、ここに筆記したのち、そのデータは削除、秘守義務のガイドラインに沿う形で処理しています。
(インターホンの音)
(無音)
(インターホンの音)
「……はぁーい、今出ますぅー」
(足音、解錠音、ドアの音)
祖久世「……どちらさまですぅー?」
蝶野「あっ、ええっと。……蝶野です。こんばんは、。」
祖久世「あー……あ? はぁ。こんばんはぁー。ご用件はー?」
蝶野「その……とりあえず、どうぞ。」
(ビニール袋の音)
祖久世「え……引っ越して来たんですー? あー……俺ももう引っ越すんでぇー……」
蝶野「違います……えっと。その。具合悪そうだったし、……だから、はい、ついでですけど」
祖久世「………………研究所の、蝶野さん? ですよねぇ?
だったらぁ、先輩に俺のこと聞いてからぁ、来てくださいねぇー……加害者側なんでぇー」
(ドアのきしむ音)
蝶野「知ってます。」
(沈黙数秒)
蝶野「知ってますよ。その、加害者だってことは。……でも。…なんていうか。」
祖久世「………………知ってるなら、尚更。やめた方が。
あぁー……! 何の用で来たんですかぁー……」
(ドアを殴る音、つられて少し扉のきしむ音)
蝶野「……知らないまんま悪者って決めつけてるのも、おかしいなって、思ったからです。その、……こんなやり方しか、できなくて。すみません、なんか。」
祖久世「要らねぇ、知らないくせに。知らねぇなら……だから……止めてくんねーかなぁこういうの! どうでもいいだろ俺のこととかさぁ!!」
(若干間を取り、多少のクールダウンを図る)
蝶野「……そう思うんですか?」
祖久世「なんで、いま、そういう……!
あ、も、もう関係ないよなぁ俺研究所辞めたんだから!」
蝶野「……そんな焦らなくても、別に、ただのおせっかいみたいなもんですよ。大丈夫ですから。
あ、でも、引っ越しちゃうんでしたっけ。うーん、」
祖久世「何だよ、何……お節介でぇ、わざわざ、知らない男の家まで来ますー?」
蝶野「そうですねーやっぱり、変ですかね?まーいいんですよ。甘いものとあったかいものは必要ですから」
祖久世「……良くないでしょー……あのさぁ、わかってますぅー? 俺、三年前にはぁ強姦事件も起こしてるんですよぉー? 暴力沙汰にもなってますしぃ……」
蝶野「そうですねー。」
祖久世「嘘だろお前……何で平気なんだよ……怖いだろ普通!」
(こちら側に接触し、身体的猶予を取ろうとしたため回避行動をとる。踏み込む足音。)
蝶野「ダメですよそんな荒々しく。落ち着いてください?」
祖久世「な………………」
(数秒間静止、その後扉を勢いよく閉める、遠ざかる足音)
蝶野「ゆっくり休んでくださいねー」
会話終了。