章ごとに、攻略の軌跡と感想とかシナリオ解釈とかをぐちゃぐちゃ綴ってるのでとても長いです。
ネタバレしかありませんので、閲覧は自己責任でおねがいします。あと解釈違いとかあったらすみません。。
@WW_chz
◆脱獄編
《進行・攻略》
脱獄編は、どのフラグを踏んでいたら無事に先に進めるのかというのを学んで、うまいこと接触順を組み立ててプレイする、といったゲームという印象があるので、はじめはほぼゲームオーバーになる前提でできてる、と言っても過言ではないと思います笑
いわゆる、「死にゲー」というやつです。SEKIROみたいでわくわくします。
今回は、幹部達、囚人(協力者)、看守以外に、GDや連邦捜査局も絡んでくるので余計複雑です。
ぶっちゃけ最初に得ている情報が「8番房のトンネルから脱獄する」あたりのみなので、いきなり選択肢を放り込まれてしまうと、どこから触っていいのかわからない笑
なので、最初はゲームオーバーを恐れずに何日め(午前or午後)に誰と接触でき、どういったイベントが発生するか、を把握する必要があります。
もちろん、前に踏んでいるフラグによってそこは変わってきてしまうのでそれも把握しておく必要があります。
そこで導き出された「攻略に必要なフラグ」は以下です。
A.構成員に通達しておく
B.ボブかゴンザレスに面通ししておく
C.シモンを移送してあげる
D.バクシーと顔を合わせておく
E.針金を手に入れておく
F.バクシーを元気な状態にしておく
※囚人増員前に「シモン爺の困窮」を踏んでいる必要アリ
BCEFをまず踏んでいないと、脱獄決行前に唯一の手段である8番房のトンネルが看守たちに見つかってゲームオーバーになります。
ちなみに、Bは増員後2日目の食堂、Cは木工作業場でルキーノに相談、Eは増員後4日目あたりでスクラップ置き場で年下組に相談して踏むことができました。(暫定)
Cはシモン爺さんが脱獄道具を用意してくれるので(この点はラキド本編の方でもお馴染み)このまま鮨詰め牢屋で放置してしまうと死んでしまうってことで助けてあげます。シモン爺さんヒロインですね!
ちなみに、「シモン爺の困窮」を踏んだ状態で放置してても、何日かめで勝手にジャンがルキーノに移動させる相談をするので、もしかしたらこっちから木工作業場へ行かずとも攻略ルートはあるやもです。
そしてBは、そんなシモン爺との脱獄グッズの取引場が食堂なので、たぶん食堂に入り浸ってるゴンザレス一味に取り入って、食堂へ出入りできるようにする、という意味合いだと思ってます。。でもゴンザレス一味に接触してしまうと、LV(LUCKY VALUE)が-10されるんだよなあ…
Eは何日目かでのジャンの呟きから。針金が手に入りそうな場所=スクラップ置き場って連想できたので、なんとなく行ってみたら案の定探してくれて、優秀わんわんのジュリオがゲットしてきてくれます。
針金がなければ牢屋すらでられない、、というのも、ラキド本編ではお馴染みでしたね。見落としがちですが笑
Fは、この後解説するのですが、バクシーがある目的の為行動を開始します。なのでこの時点でバクシーが元気な状態じゃないと先へ進めなくなるよ、ということ、だと思ってます。。
多分針金を手配するくだりになってない場合とかだったと思うのですが、5日目あたりでスクラップ置き場に行くと、そこにバクシーが出てきてジャンに絡んできます。ですがバクシーの正体を知ってると思われるジュリオに鉄パイプ的な凶器でボコられてしまうのです。(辛うじて顎は避けるという神回避を見せるわけですが。。)
このイベントを見てしまっていると、Fのフラグが立たずゲームオーバになります。
BCEをクリアしていた場合、シモン爺さんとの取引後、8番房のトンネルを見張っていたゴンザレス配下の囚人達が何者かに殺害され、隠していた酒も盗まれたという事態になり、そこにいる全員身体検査を受けることになります。
脱獄セットを隠し持ってたジャンをかばう為シモンが犠牲になり、シモンの死体袋を死体安置所にジャンが運ぶ、という流れになるのですが、その後、ジャンはCR:5の構成員たちも入っている房に入れられます。
そこでAのフラグ、構成員に「ジャンは脱獄任務の為GDに接触している」という通達がなされてないと、GDの蔓延る食堂に出入りしているジャンを裏切り者とみなした構成員たちに殺害されてしまいます。
このフラグがここで活きてくるとは思わず…すっかり油断してました笑
Aのフラグをクリアしていると、なぜか死体安置所から房への移動という事態ごとなくなるのも謎ですが笑
安置所に放置されているうちに、これまでの異質かつ劣悪な環境や看守たちをはじめとした汚い思惑、人間性、シモンへの罪悪感で押し潰すようにジャンをどんどこダークサイドに引き込んでいきます。安置所にやってきた看守を冷酷に殺害し、その服を奪って他の脱出ルートから幹部たちの脱獄計画を急遽実行することになるのです。
ベルナルド、ルキーノ、イヴァンまでは無事に搬出口のトラック付近まで送り届けることに成功するも、すでにジュリオが移送中(ボン爺め…)ということで入れ違いになってしまい、ジャンだけ再び棟内に戻ることに。しかしながらここでもやっぱりもどかしいことに入れ違いでジュリオが幹部たちの方に合流してまうのです。(ジィウリォォゥ…orz)
その頃棟内ではバクシーが手下たちを連れて大暴れ。止めようとする看守や囚人たちをところかまわずぶっ殺しまくります。
目的はゴンザレスの持つGDの裏帳簿なるものでした。どうやらゴンザレスはこの裏帳簿を捜査局に引き渡す代わりに監獄内で優遇されていたもよう。
その取引をしていたノーマンが一番悪い顔してるのが、この世で一番悪いのは国の汚職だよねって暗に示しててなかなかに皮肉が効いています。
主人公がマフィア、ギャングの立場だから、そいつらを逮捕検挙してやろうと躍起になっている警察なり捜査局なり税務署なりお国サイドが悪く見えるんだろうけど。
話がやや逸れたけど、バクシーはイーサンの命令でその裏帳簿の奪還を目的にこの刑務所に潜り込んでいたという。アホのふりして。床舐めさせられて。格下に蹴られてどつきまわされて、体張りまくりです。親父様のために身体張ってがんばっちゃうバクシーかわいい!
棟内の囚人たちもところかまわずぶっ殺して回ってたのもきっと鬱憤がたまっていたんだな、と察することができます。
そんなこんなでバクシーはゴンザレスから裏帳簿を難なくゲット。
それにしてもゴンザレスはあんだけ威張ってたんだから少しは攻防してもよかったんじゃないか…でもショットガン相手じゃ無理か…丸腰だったし。
目的を達成したバクシー達がほいじゃずらかりましょうぜってタイミングで、なんということか、棟内をジュリオ探してうろうろしてたジャンさんを見つけてしまいます。
そこで、そう、そこでフラグDである、バクシーに顔を覚えられているという部分をクリアしていないと。
ウロチョロしてるなんかわからん誰かをとりあえず撃ち殺しちゃいました!弾丸はクリーンヒット俺ちゃんお上手エンド(要するにゲームオーバー)へ辿り着きます。
ぶっちゃけゴンザレスの身体検査からここまでごっつ長かったので、流石にぬあーーって叫んだ。
バクシーに覚えてもらうのは独房棟で8番房のトンネルの様子を見に行くくだりあたりですね。
ただ、顔を覚えられてしまうと、スクラップ置き場でジュリオにボコられるフラグも同時に立つので注意が必要。
ちなみにDのフラグを踏んでると、発砲してくるものの、うまいこと致命傷は避けて、バクシーに攫われることになります。
無印の時もそうだったのですが、この脱獄編がこのゲーム中1番の難関になるのではという勢いです。
無印では信頼度?相性度?みたいなのが脱獄編から蓄積されてたんだけど、今回は相性度といったパラメーターはなく、(もしかしたら不可視になってるだけで内部的に清算されてるかも)今後エンディング分岐次第ではまた最初から練り直しが必要になるかもしれないし、脱獄編の時点でそこそこ長いので心折れないようがんばろうとおもいます。
《シナリオ面》
ストーリーとしては、かなり面白くなっていますね!
ラキド無印とほぼ同じ駆け出し方なのに、どんどん暗い方へ急転落していく展開は、新規プレイヤーだけでなく既存ファンにも先の見えない不安感を与えるものになっていて、なかなかにスリリングです。
Cool-Bさんで部分的に公開されていたスチルやシナリオは、触ってみてのお楽しみにしたいということもあり、ほんの2号分程度見ただけだったのですが、思っていたよりこの時点でのジャンはまだCR:5としての希望は捨てきれていない、という状態なので、ここからどのようにGDの一員となっていくのかが非常に楽しみです。
また、何より先出し情報で気になっていた囚人バクシーの素行は、やっぱり演技でしたね。
当時あまりの変わりように、まさかまるっきりキャラクターを変えてしまうのか、薬物のせいでそうなっているのではないか、と様々な推測でラキドファンの界隈は賑わってた中、あれが演技だったら最高にかっこいい!という声もあり、私も期待してたので、悪卵でのバクシーの今後はすごく楽しみです。
今までSSで時折クローズアップされることはあったものの、ほとんど彼の日常や考えなど、詳細な部分が語られることは極めて少なかったので、濃密に描かれていることを期待しています!
Twitterでも呟いてましたが、囚人のバクシーはめがっさかわいかったですね。1匹欲しいです。
そこから襲撃決行の夜、手下に起こされて髪を掻き上げた時の鳥肌も一入です。
バクシーのボイスも大幅に変わってしまったのですが、今の市原隼人みのあるボイスも、ヤンキー感が増し、かなり癖のある喋り方でなかなかにいいキャラ醸し出してますね。
◆ロックウェル編
<バクジャンがいっぱいみれる 〜そしてデイバン編へ>
バクシーの野郎のせいで→手錠をどうにかしないと→やっぱりヤク中かよ→身内の裏切りだろ→デイバンで何を?→もっと情報が要る→あのバケモノをどうやったら殺せる?→知ったことじゃねえ→…ヴァ・カガーレ…→めんどくせえ→イーサンに伝える→俺はもうCR:5じゃねえ→言わねえ→デイバンには戻らねえ→そんなことより
<CR:5かわいがっちゃるED>※ED1
帳簿ってなんのことだよ→この先、どうやって逃げる→麻薬-か→俺は知らねえ→デイバンで、何をーー?→もっと情報が要る→誇りもなにもあったもんじゃねぇ→眼鏡野郎?→お前に何がわかる→めんどくせえ
<ドッググレイブ・ジャンカルロED>※ED2
帳簿ってなんのことだよ→手錠をどうにかしないと→麻薬-か→俺は知らねえ→デイバンで、何をーー?→もっと情報が要る→誇りもなにもあったもんじゃねぇ→知ったことじゃねえ→お前に何がわかる→めんどくせえ→黙っておく→用件言ってくれ→知らねえ→殺す価値もねえ、ってのか?→デラウェア川…
※「めんどくせえ」は「しょうがねえ」を選んでラッキー値爆上げ限界突破させてもその後に影響はなかった、はず…。あくまで最短ルートのつもり。
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バクシーの野郎のせいで→+3 (動く死体)
帳簿ってなんのことだよ→0
手錠をどうにかしないと→+3 (手錠)
この先、どうやって逃げる→+1 (虫ケラ)
やっぱりヤク中かよ→+3 (駄目。絶対。)
麻薬-か→+1 (郷愁)
俺は知らねえ→0
身内の裏切りだろ→+1 (内部抗争)
--------
話聞いてる場合じゃねえ→+10
デイバンで、何をーー?→0
これ以上聞いても無駄だ→0 (デイバン事情)
もっと情報が要る→+3 (例のブツ)
あのバケモノをどうやったら殺せる?→+15(帳簿)
誇りもなにもあったもんじゃねぇ→+3 (オメルタ)
知ったことじゃねえ→+10
眼鏡野郎?→+5 (ダーリン)
…ヴァ・カガーレ…→+10
お前に何がわかる→+5 (プランB)
めんどくせえ→+20
しょうがねえ→+10 +10 +10 (9,3)
飽きたな→+25
投げる→+10 +35 (12)
やめる→+25
投げる→+10 +55 +80 +25 (11,LUCKY DOG1)
イーサンに伝える→+5 (タレコミ)
バクシーに伝える→+5 (タレコミ)
黙っておく→0
俺はもうCR:5じゃねえ→+5 (ゴミクズ)
用件言ってくれ→+3 (有名人)
言わねえ→+5 (秘密厳守)
知らねえ→0
デイバンには戻らねえ→+5 (野良犬)
殺す価値もねえ、ってのか?→+3 (負け犬)
デラウェア川…→0 (脳内市長)
そんなことより→0
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《攻略・進行》
ロックウェル編から先は、あくまでジャンとバクシーをくっつける!という目的にシフトするので、たまにごっつ悩む部分もありますが、GD及びバクシーに対して意識を向けるような選択をするかどうか、というところが攻略のポイントになってきそうです。
ひとまずの方針としてこれを基本に置いておいて進むと、割と脱獄編でのSEKIROっぷりが嘘のようにすんなりデイバン編には突入できます。
脱獄編のところでも述べましたが、ラキドは脱獄編が最難関だと思ってます。
脱獄編はあくまで脱獄することが目的なので、どこに因果が潜んでるか探るのが難しいからです。
それ故にゲーム性が高く、1番楽しいのも脱獄編なのですが笑
上のルート分岐からもわかるように、ロックウェル編では、ジャンがデイバン(CR:5)とロックウェル(GD)の間で揺れているかのような選択がたびたび挟まってきます。
ロックウェル編では、GD側に意識を寄せるかCR:5側に意識を寄せるかで、ルートが分岐し、CR:5側に重点を置くような選択を続けることで、ジャンが単独でCR:5をまとめて地獄に引きずり落としてやる(という名の可愛がり)と不穏に満ち溢れたEDを迎えてこのゲームは終了します。
ぶっちゃけ、このルートのジャンが最強いや最凶いや最狂?にも感じる。。よいですね、実に良いです。
幹部×ジャン推しの方なんかはいろいろと妄想が捗るのではないかなと思いました。
おそらくデイバン編でそういう要素もふんだんに出てきそうですが。
で、逆に、そこを振り切らせてあくまでジャンにはロックウェルに目を向けさせるような選択を続けることで、ジャンはGDに仲間入り。刺青まで施されバクシールートに入り、この時点から2人のセクシャルな場面も見ることができます。
このバクシールートが今作の本筋になる為、きっちりGD側に配分を寄せていればデイバン編へ突入するのですが、上の分岐にもあるように、中途半端だと、デイバンに侵攻する前にロックウェルをきっちり締め上げて地盤を固めようと奮闘するジャンとバクシーたち、、といったEDへ辿り着きます。
正直ねーーーこういうの、好きなんだわ。。こういうブロマンス的なの。
あの、ラキハピのバクシールートを思い出させますね。元々おホモゲー畑で生息していなかった民としてはこういうEDの方が妄想捗って良いです。
上の3周でロックウェル編での全スチルや差分イベント含め全部回収できると思うのですが、ED2
は選択をGD側に寄せつつ寄せすぎないというきわめて雑な感じで選んでみたけどたぶんトリガーがある。「ダーリン」あたりのフラグを踏むかどうかとか、CR:5側のポイントの取り方が要因になってるんじゃないかと思ってますが、まあ細かいところは攻略サイトの方がしっかり調べてるでしょう!
とりあえず突破できたということで。
ちなみに、ジャンがCR:5たちに置いてけぼりにされる悪夢をみてるスチルをとるのが1番苦労しました笑
上のED2のルートで取れるはずです。
そんな感じで、バクシールートは「CR:5からの決別をプレイヤー自身にさせる」というなかなかに感慨深い造りになっていました。
ちなみに、ポイント低そうな選択をしまくっても上3つのどれかしらの分岐に辿り着いてたので、ロックウェル編ではバッドエンドはなしです。たぶん。。
(脱獄編よりかなり雑な解説になってしまった)
《シナリオ面》
血生臭い不穏な空気と、眼が覚めるような激しいアクション、そしてどこか甘酸っぱさみたいなものが入り混じるロックウェル編です。
脱獄編終盤でジャンがバクシーにレイプされるという、久々のおホモゲー展開を目の当たりにし、思わず顔を覆う指の隙間からチラチラ見ちゃう!って感じだったのですが、当のジャンは延々と自暴自棄です。
俺なんかゴミクズ以下だ、どうにでもなれ、がすっかりキャッチフレーズになってしまっていたので、見ているこっちがオロオロしてしまいます。
元々仲間だったCR:5に見捨てられ挙句敵の捕虜にされて、どの道死しかないドン底に立たされたらそうなるか…。
個人的には、シカゴの名前忘れてしまった…誰かとポーカーしてるあたりのシーンが一番好きですね。あそこはジャンの背筋が寒くなるくらいの強運?豪運?ぷりがストレートに入ってきて、非常に興奮します。
特に、ロシアンルーレットでジャンの息の根を止めてしまおうとけしかけたものの、1回目を回避しただけでなく、相手による激昂の2発目(発砲確定)が遅発した時は、思わず「こわ!え、どういうこと」って声出た笑
単純にカードゲームで勝って、すげえや!チップがっぽりだぜーヒャッホウ!みたいなプラス方面の強運、ではなく、命を張った場面で発揮される負の強運というものは、主人公ながら本当に寒気のする恐ろしさです。
以前、SSか何かで、ジャンは他人から運気を吸い取って自分のものにし、強運を発揮するも傍では不幸や災難に見舞われる人がいる、というラッキードッグの闇みたいなものが綴られたシーンがあって、こういう陽の裏にある深い闇みたいな設定がとても好きだったのですが、今回のジャンはそれがありありと表現されていてすごく良いです。
そんなわけで、ロックウェル編ではここら辺のシーンは1番好きですね。
これはラキドのいいところと思っている要素の一つなのですが、人の心理描写がとても生々しいです。
特に、一人称視点として描かれているジャンの内面というのは、我々では体験し得ない状況に置かれているものでありながら、実は誰でもなり得るすごく人間らしい、気まぐれさがこの章では笑ってしまうくらいわかりやすく描かれています。
無印の頃から、プレイヤーの選択によるものではあったけれども、窮地に立たされると急にパートナーを見捨てたりするという空恐ろしさがあったのですが、ここでのジャンはナチュラルにハイとローの行ったり来たりを繰り返します。
GDの捕虜としてロックウェルに連行されてから、グングンと陰鬱に陰鬱を重ねたジャンの心理描写がまたプレイヤーに重苦しさを与えるのですが、先に述べた例の息を呑むギャンブルシーンで鳥肌モノの興奮に変えてきます。
当たり前といえば当たり前なのですが、この時のジャンは前を見ても後ろを見ても敵しかいないわけです。
殺意は存分に向けられど実際に殺そうともせず、そんな状況下でストレスは積もりに積もります。そらそうだ。
なもんで、ジャンの心は武装に武装を重ねたハリネズミ状態です。うぜえ、めんどくせえ、ヴァッファンクーロとなかなかのお口の悪さ。
そんな精神的苦痛のメーターを振り切って一つせいせいして、イーサンやバクシーと会話してみれば、ジャンの思っているより敵意が薄い模様。
イーサンはジャンの出生が気になる素ぶりで、バクシーは早々に〝俺のもの〟扱いで、もしや殺意もないのか?ん?意外とこいつら話ができる?ってことで、じわりじわりとジャンが心の武装を解いていくのがすごく、手に取るように分かって、によによします。
それでもやっぱり心の片隅ではデイバンが気になっているけど、もうあんなヤツら知らないんだからね!!とデイバンに対してはツンデレな様子。デイバンは禁句という域に達し、調子乗ってCR:5大したことねーだろ的な悪口を言ったマックスはジャンにボッコボコにボコられます。お守りのネックレス役に立っとらんやんけ!でも死ななかったからご利益あったのかも!?
そんな感じで相変わらずやっぱり精神的に不安定だったジャンが、ついに本格的にご機嫌を取り戻すきっかけになる出来事がありました。
それは、そう、人間誰しもこれさえあればある程度ご機嫌を取り戻すという、アレです。
そう、飯です。
人間それとは関係のない点で機嫌を損ねてても腹が満たされればある程度は大目にみてしまうものです。
それはおぎゃーと生まれた頃からの習性なのでしょうがないね!
捕虜としてではなく、弟分的な関係として面倒を見ると言われてたからなのかバクシーに対して心の武装がちょっと剥がれてから、馴れ合うまでが思ったより早いです、こいつら。
ぶっ殺してやる!!からの馴れ合うまでが異例のスピードです。ご飯もらってお腹いっぱいになったからゴキゲンになったみたいです。かわいいね!
そしてあの謎のパンケーキ、材料と手順は結構細かく書かれてたので、実際に作ってみてる方は結構いそう。うまいのかな?旨味要素なさそうだったけど…
そしてそんな緊張と緩和がしっかりと描きこまれているのがさすが菅沼脚本だなあと引き込まれていきます。
デイバンに戻らなければGDに入ればいいじゃない。パンがなかったらお菓子を食べればいいじゃない。みたいなノリでGDのメンバーになってしまったジャンですが、元々敵であった自分に甲斐甲斐しくしてくるなど謎の言動をするイーサンの事がイマイチよくわからずご機嫌が少し戻ってももやもやが拭えません。
そんな中、イーサンが、ノーマンと手を組んだデイヴに裏切られ捕らえられてしまうという局面に。
あの訳わからんハゲ親父を一発殴らねえと気が済まないってのに、あそこでみすみす殺されてたまるか!というベジータ的動機により、ジャンは実家に帰らせていただきますモードだったマックスを無理やり連れ出して、同様に襲撃に遭っていたバクシーとイーサンを助けに行きます。(マックスはとんだ災難です。火の中突っ込んだ挙句置いてかれるし…)
ここからは激しいドンパチや大炎上など、ジョン=マクレーンも逃げ出しそうな展開が続きます。
主にガソリンの入ったドラム缶を転がして撃って燃やすという戦法を駆使しながらついでに事務所もマックスの車も燃やしながら(不可抗力)なんやかんやでデイヴをやっつけてめでたしめでたし、、、
というわけにはならなかった。
ジャンさんちゃんと「ハゲ親父殴らせろ」という当初の目的を忘れてませんでした。
てっきりここまで大立ち回り繰り広げてたら、くたくたになって、あーあ家帰ってサンドイッチ食って寝よ、みたいな感じになってうやむやになって終わると思ってたんだけど、そこはしっかり覚えてました。
大量の雑魚戦で疲労困憊になっているにもかかわらず、そのままボス戦に突入するみたいな無謀さを見せる稀代のタフガイ・ジャンカルロ(身長177cm/58kg)の度胸を買ったのか、イーサンもあしらうことなく対峙します。
しかし、このジャンとイーサンの殴り合い、結構長い。一昔前の青春ドラマか何かを彷彿とさせ、最後には原っぱで大の字になって「おまえ、なかなかいいパンチ持ってんじゃねえか」って笑い合うのではないかとヒヤヒヤした。
部位破壊(肋骨)まではもってこれたもののジャンがノックダウンし、終了。やっぱりボスは強かった…!
それでもナイスファイト賞として、スミ入れ権獲得ですおめでとうございます、ありがとうございます。
そしてあの10年前から話題彷彿だったGDの刺青がついにジャンさんに施されるのでした。10年越しです。10年だぞ。10年。
《カップリング描写》
今まで本編や派生作品で、ジャンとバクシーが精神的且つ肉体的に繋がり合う関係になる、という直接的な描写はほとんどなかった為、バクジャンはほぼ空想上のカップリングでしかなかったわけなのですが、ついに、Badeggで実装され公式のものになりました。
バクシーのキャラクター性から、特定人物との恋愛描写というのは正直ピンときておらず、精神的ブロマンス且つ溜まれば性処理名目の強姦、、(そしてなんとなしにそれを受け入れるジャン)みたいなものしか想像できてなかったので、BadEggでのバクシーは
とても新鮮でしたね。
「同じ〝穴〟を2度は使わない」と女は使い捨てであるかのように宣っていたバクシーでしたが、一度レイプして〝使って〟しまったジャンに対して再度性欲が蘇ってしまうというイレギュラーが発生した、というのと、バクシー自身が幼少期虐待を受けていたという経緯がある(この設定が本作に活かされるのかは不明ですが)ので、単純に愛し愛されるような関係に飢えていた、というのと、ジャンのどこまでも殊勝な態度に精神的に惹かれつつある、というのとで、キャラクターに似合わず戸惑いがあるような態度を見せ始めます。
一般の男性が恋人に対して思うような、愛する人を大切にしたい、だとか、心身ともに満たされるような恋愛だったりとか、そういうものとは無縁だったバクシーが芽生えた感情をどうアウトプットすべきか迷いながらジャンに接していく様は意外でどこか可愛らしささえあります。
ここまで考えてふと思い出したけど、これあれですね。美女と野獣のビーストみたいですよね。
本人も大変凶暴で野獣みたいなものなので、このスタンスはわりと当てはまってるようにも思えます笑
そんな野獣バクシーに臆することなく殺意を燃やしていたり、多勢に無勢な中でも活路を見出し突破できる強かさをもつジャンも、さながら勇敢なヒロインベルを彷彿とさせます。
ただ、ジャンは、かつての身内に裏切りを受けた上捕虜とされたがゆえに腹の底に黒く渦まく感情を抱えているので、バクシーがそんな戸惑いモードの中で、うすら支配欲を匂わせる態度が見え隠れします。
(こういう点はジュリジャンのスタンスにも似てますね)
ラキマニ黒のジャン√で、バクシーがお預けされたまま自慰を強要されてますよね。
Badeggでのバクシーの雰囲気を見たら、ピンと繋がってきます。
こういった2人が、後にどのように色恋を発展させていくのか、楽しみですね!
◆デイバン編
<DGvsCR5 俺たちの戦いはこれからだED>※ED3
ぴょこぴょこネズミ →傘について尋ねる →そういや、さっきのカラス → ……ベルナルド……? →災い転じて、ってやつだ →ジャンを探しに行く →無理すんな
<元鞘でパラダイスED>※ED4
キモい足音 →拳銃が見えた… →従軍経験について尋ねる →なにか、飲み物を-- →ジュリオ…? →望んでいた状況だ →イヴァンが来る →砂漠でひとりきり、か…… →ワケがわからねえ →あのペンキ…… →ケリのつけかたは…… →
<CR5暗殺しくじり&復讐の誓いED>※ED5
キモい足音 →バクシーが見えた… →傘について尋ねる →そういや、さっきのカラス →バクシー…? →災い転じて、ってやつだ →無理すんな →バクシーは…… →俺には関係ねえ →……電話 →やり残した事は…… →なんつーか、ヤクザあきた →置いていく
※ジャンがベルナルドと直接会話してるかどうか、CR5が指輪を手に入れてることだけが条件
<ロックウェルでクリパED>※ED6
ぴょこぴょこネズミ→傘について尋ねる→そういや、さっきのカラス→…ベルナルド…?→災い転じて、ってやつだ→ジャンを探しに行く→イヴァンが来る→砂漠でひとりきり、か…→俺には関係ねえ→あのペンキ……→ケリのつけかたは…… →なんつーかヤクザあきた→持っていく
<ロックウェルでクリパwithDGED>※ED7
キモい足音 →バクシーが見えた… →傘について尋ねる →そういや、さっきのカラス →バクシー…? →災い転じて、ってやつだ →無理すんな →バクシーは…… →俺には関係ねえ →あのペンキ……→やり残した事は…… →帰ろうぜ、ロックウェルに
------------------------------------------------
1
ぴょこぴょこネズミ →0(追跡者)
キモい足音 →+10 (掃除屋の名刺)
2
バクシーが見えた… →0
拳銃が見えた… →0(夢:視線)
3
傘について尋ねる →0(リッカルドの傘)
従軍経験について尋ねる →0
4
そういや、さっきのカラス →0(アジトのカラス)
なにか、飲み物を-- →0
5
ジュリオ…? →0(夢:死線)
バクシー…? →0
6
……ベルナルド……? →0(アイツの気配)
殺し屋か →+10(掃除屋の名刺)
7
災い転じて、ってやつだ →0 (絶好調)
望んでいた状況だ →0
8
トラックで待つ →0
ジャンを探しに行く →+10
9
無理すんな →0(V8自慢)
イヴァンが来る →0
※8で0だった場合-20 →ゲームオーバー
※8で+10だった場合(心配性)→-5(夢:死別決別)
10
バクシーは…… →0
砂漠でひとりきり、か…… →0(夢:パラダイス)
11
俺には関係ねえ →+10(絶縁宣言)
ワケがわからねえ →0
12
あのペンキ…… →+10(記念品贈呈)
……電話 →0(最後の仕事)
13
やり残した事は…… →+10(解散のおしらせ)
ケリのつけかたは…… →0(フリーライダー)
14
帰ろうぜ、ロックウェルに →+10(望郷)
なんつーか、ヤクザあきた →0
15
持っていく →+10
置いていく →-30(相続放棄)-10
------------------------------------------------
《攻略・進行》
いよいよラストステージデイバン編です。
この章では、ジャンはDGというGDとは異なるギャンググループを作り、仲間を集めてデイバンを侵食しようとしているNYやシカゴのマフィア達を一掃、そして当初の目的であったCR5への復讐を企てます。
その最中でCR5の幹部やボスであるアレッサンドロと再会し、あの脱獄任務についての真実が明かされるのですが…といった内容。
ここだけでエンディングが5つ(バッドエンド合わせると7つかな?)分岐するということもあり、とにかく長いです。終わらないかと思った…という勢いで、先が見えない展開の数々、そしてスケールと迫力満点のジャンたちの攻防の見応えは寝る間も惜しんで夢中になるレベルです。
そしてシナリオを読むのに夢中になっていると選択肢が忘れた頃にでてきます笑
単純に最終エンディング(ED6〜7)あたりまで到達するのが目的であれば、深く考えずとも攻略は難しくはないと思います。初見でもED7に到達できたくらいなので。。
無印の頃のように、脱獄編からフラグやポイント蓄積みたいなのが引き継がれてる線もちょっと考えましたが、ロックウェル編同様この章内で立てられるフラグだけ考えればいいようです。
A.ジャンかマックスがラグトリフと顔を合わせている
B.CR5とは縁を切る覚悟である
C.DG内の仲間に気をかける
D.指輪はロックウェルまで持って帰る
ざっくり言うと、上の方針を持って進行してたらひとまずED6〜7には辿り着けます。
まずAの、どのエンディングにも必須のフラグ「掃除屋の名刺」ですが、これがないと、教会でジャン達が襲撃される展開で、ジャンが重傷を負った後助からずゲームオーバーになります。
ちなみに、デイバン編内でラグに会えるタイミングは3回。↑の選択肢1、6、8がそのタイミングになります。チャンスは多いですが、初見ではちょっとわかりづらい選択肢になってます。
フラグ「掃除屋の名刺」を持っていると、ジャンが重傷を負った後、ラグトリフが当時試作段階だった新薬ペニシリンで処置後の敗血症などの感染症を防いでくれるので、ジャンは無事復帰できます。
(特典でついてたラグからの手紙によれば、自らの体で試していた箇所が、後に悪化したと言ってて若干心配ですが笑)
B、Cについてはあくまでほんとに方針程度のもので具体的にどの選択を取ればいいのかというわけでもないのですが、11の選択で「絶縁宣言」12で「記念品贈呈」のフラグをとっておくと、よりED7に進みやすい気がしました。
ただ、他の選択肢によるポイントやらフラグ周りやらで、これらのフラグを取ってなくてもED7に到達できるケースはあるようです。
そこらへんの細かい部分は、既に攻略サイトさんとかが解説してるかと思うので深く分析はしてません。
あくまで全ED回収できればこちとらオッケーなので笑
あとDのフラグは必須になります。
散々デイバンで暴れまわったジャンとバクシーは、終盤でデイバンを脱出することになりますが、アレッサンドロから譲り受けた指輪(CR5の印章)をそのまま持って帰るか道中に捨てるかで迷う場面があります。
その時までに持ってるフラグによっては、選択肢15が発生し、その後のジャンの運命はプレイヤーの手に委ねられる事になります。
これはED6〜7でのイーサンとの会話でわかることですが、ジャンはイーサンにその指輪を託してCR5のボス、アレッサンドロと決着をつけろとけしかける為、指輪は持って帰らねばならないのです。
逆に指輪を捨ててしまうと、それはCR5に拾われ、且つジャンとバクシーは帰路の中暗殺されるという、まさにハピエンorDIEの分かれ道になっている大事なキーアイテムです。
指輪を持ってないジャンなどもはや無用だと切り捨てられてるみたいで、なぜなんだジュリオ…となんとも見てて少し悲しくなります。一緒になれぬのなら 殺してしまえ ホトトギス 的なアレなのか、そんなヤンデレズムなのか。
先に撃たれ倒れるジャンを見るバクシーのリアクションも、心が痛くなるものがあります。
また、その時に持っているフラグによっては選択肢が発生することなく、勝手にジャンが指輪を持って帰る、または捨てるか判断しますので、そこまでで取得してるフラグには要注意です。
ED6になるか7になるかの判定についてはやっぱりヴァルター達DGの部下達を気にするような選択をしてるかどうかなのかな…
ちなみに、指輪を捨てた場合でも、事前にベルナルドおじさんと電話でお話ししてると、射殺を阻止してくれるので、ゲームオーバーは回避できます。(ED5)さすがダーリンである。
逆に、バクシーやDGの部下達のことを気にかけないような選択を取り続けると、ジュリオからの襲撃を受けた時、ジャンがジュリオに攫われてしまい、元鞘エンド(ED4)に辿り着きます。
元鞘、元の鞘に納まる。つまりジャンがCR5幹部達と合流、仲直りしてラスベガスを拠点に新組織として再スタートしようではないかと。うふふあははと。そんなエンディングです。
無印だと、見慣れた5人の光景でなんともほっこりしますが、悪卵だとこれ、バッドエンドと紙一重ですね。
あれだけ一緒にがんばってたバクシー達がこうもあっさり見捨てられるだなんて…笑
見捨てられるというより、むしろ今まで何事もなかったかのように1ミリたりともバクシー達のことを気にかけてすらいないジャンの雰囲気に背筋が少しゾッとする感じすらあります。
でも無印のバッドエンドでも割とこういうの見かけましたよね。パートナーがあっさり裏切られるという。
ジャンさんこういうとこあるから、ほんともう笑
この時アレッサンドロは戻ってきているにしろ、CR5もそこそこ困窮していたと思われるので現実みがあまり感じられないという違和感もあり、これ実はジャンはジュリオに捕獲された後、何らかの要因で死にかけていて、その中でみている夢の続き…という線。実はジャンはCR5とも和解したいと思ってた…というエンドという捉え方もできましたがぶっとびすぎでしたかね笑
そもそもジャンが命を落とすのは総じてゲームオーバー扱いになっていたかと思うので、やっぱそれはないか。
無印では特定キャラの攻略√中、パートナー以外と一緒になるという終わり方は殆どなかったのですが、本作ではどうやら取り続ける選択肢によっては、バクシー側にも、CR5側にも行ける、というちょっと面白い造りにもなっています。
それにしても、今までに挙げたEDよりもED3の、俺たちの戦いはこれからだエンドが個人的に1番レアだと思ったのですが、どうなんだろう?
ED6探しがてら禁断のしらみつぶし戦法で100パターン以上見てみたのですが、ED3に辿り着いたのはそのうち1パターンだけでした。
このEDに辿り着く条件がいまいちわからないのですが、拾った選択肢がいずれもヴァルター達側に意識を向けるようなものだったので、そういうことなのかな、と思います。
EDの内容的にも、DGの面子が一丸となってがんばっているような内容だったし。これはこれで、なかなかに熱いEDかなと思います。ED7もちょっと似たようなもんだったし…
ただ、やっぱりED3は色々と伏線をたんまり用意していたのにわけあって打ち切りになってしまった作品感は甚だしいです笑
《シナリオ面》
↑でも触れましたが、デイバンという1つの港町であらゆる思惑を持ったあらゆるキャラが入り乱れているため、一体何をもって解決なのだこの物語は…と先の見えない展開になっています。
だからこそ、続きが見たいとテキストを送る手が止まらないといった、菅沼&陣内脚本の本領が十二分に発揮されている章かと思われます。
●敵について
先程も述べたように、本作はジャン達GD、そしてヴァルター達を交えたDG、CR5幹部達、CR5の上層部、シカゴのギャング達、NYのマフィア、連邦捜査局、デイバン市警、、、などなどといったようなあらゆる角度、立場から物語を切り取っている為、脳死でテキストを送ると、相関図が一気にややこしくなります。
ただ、この作品において、明確な敵とされているのは、たった2名です。
1人は、コージモ=ボンドーネ。
そしてもう1人は、捜査官のノーマン=エインズワース。この2人です。
ボンドーネについては、すべての元凶だと言っても過言ではないです。
脱獄の時にジャンがジュリオと入れ違いになり置いてけぼりになってしまったのも、アレッサンドロが行方不明になってしまってるのも、デイバンが他のギャング達に侵略されてしまってるのも、CR5幹部達が身動きできてないのも、北朝鮮がミサイルを発射してくるのも、やよい軒のご飯おかわりが有料になったのも、全部ボン爺のせいなんだと。
ひとまず、ここさえ押さえておけば相関図などは整理しやすくなります。
ボン爺、ことコージモ=ボンドーネ、ジュリオの祖父にあたるのですが、無印では主にジュリオ√で登場し、ジャンと共にいたいというジュリオに対する1つの障害として立ちはだかっていたのが印象的です。本編後の派生SSや、悪卵のコンテンツとして設けられてるアフターストーリーのジュリオ編でも黒幕っぷりを発揮しており、「ラッキードッグ1」という作品において主人公サイド側の絶対的な障害というスタンスを持っています。
なもんで、悪卵でボンドーネが出てきたときは、「やっぱりお前か」というツッコミは回避できませんでしたよね。
さて、このボンドーネですが、そもそもアレッサンドロがボスになった事で全く体制や方針が変わってしまったCR5、新世代のイタリア系アメリカンマフィアから、トスカニーニ時代の体制に戻すため、現CR5を排除してしまおうという思惑を持っています。
(ちなみにアメリカの正史においても、こういった旧世代と新世代とで体制が変わったことによる衝突はあったようです。)
で、このボンドーネがやったことといえば
①脱獄したことの罪により幹部を監禁
②CR5が仕切っていたデイバン市内各所を現幹部達から奪い、CR5の体制を崩す
大まかに言うとこの2点なのですが、②の方でGDのホーナスや、NY、シカゴのマフィアと手を組んでCR5幹部たちが持っていたシマを奪ってしまう算段でしたが、それぞれに野望のある連中だったがばかりに、内部で勝手な行動をとられてしまうというちょっとドジっ子なところも相変わらずです。
印象深い出来事として、ホーナスがロザーリアと監禁中のイヴァンを勝手に連れ出して、イヴァンと勝手に取引しようとしたなんていうこともありましたよね。
ホーナスはやっぱりイヴァンちゃんがお気に入りなようです。きもちわるいね!
先程も述べたように、すべての元凶はボンドーネ爺なのですが、肝心のこの黒幕は結局病に臥せってしまうか逃亡してしまうかなどで、結局どのエンディングにおいてもジャンが直接的に決着をつけることはありません。
そして、ノーマンなのですが、とんだがっかり要因でした。こいつ、派手なだけでした。
やってる事はかなり姑息で、立場的に敵に回したらかなり厄介なタイプ。
ロックウェルからデイバンへの道中立ち寄ったボウィック村でジャンとバクシーが一般人装ってお世話になった村人の元を訪れ、聴取していたノーマンでしたが、そのままその村人家族を殺害し、その罪をジャン達に着せる形で起訴するという目論見をたてておりました。なかなかに汚いです。役人とは思えないえげつなさです。
このまま好き放題にされてしまうと、本当にジャン達は絶体絶命、というかなりのハラハラ要因にもなり得たのに…のに…
結局一度もジャン達に顔を合わせることすらなく、最後の最後でロイドとジョシュアに片付けられました。
無印でのバクシー並にスリリングな展開を期待していたのですが、お前にはがっかりだよ!ノーマン!!
でも消えてくれて助かったよ、ロイド達は流石だね。ほんと役人の鑑だ。
ラキドだけでなく、こういった犯罪者目線で進行する物語は大半警官どもや役人どもは権力に胡座をかいた屑みたいな描かれ方をされていますが、ジョシュアとロイドはこの作品における、真の正義だと思っています。
いつかこいつらのスピンオフを出して欲しいといった勢いです。
●DGの部下達について
ボンドーネと手を組んだマフィアやギャング達は次々とデイバンを乗っ取っていき、そんな虫食いだらけのデイバンの有様を目の当たりにしたジャンは、早速複雑な思いに駆られます。
敵地であるものの、自分の生まれ育った故郷、CR5が統制をとって活き活きと金や人材を巡らせていた市内が、突然の世紀末といわんばかりに暴力と貧困に喘いでいたら、どうなってるんだと困惑してしまうでしょう。
それに加えて、こんな事態になっているのに、CR5の兵隊や幹部達は一切姿を現さず、この街の有様を放置しているというけしからん状態です。
これにはジャンもブチ切れますわよモードに突入します。
あいつら何やってんだと。この暴力と勝手の限りを放置してるんなら、オレがアイツらを引きずり出すくらいまで暴れてやらあと。奮起したジャンは、腑抜けのCR5に代わって俺とならず者どもを粛清してやろうぜ仲間を大募集します。初心者歓迎・未経験でも先輩達が優しく教えてくれます・和気あいあいとした楽しい職場です!
そんなジャンの姿に街の人たちは勇気付けられるようなそんな活気が少し戻った雰囲気はあるのですが、仲間は一切集まりません。
RTといいねはめっちゃ貰えてるのにリプライ全然ない、みたいな感じです。嬉しいけど寂しい感じです。
ですが、見事にジャンの演説がクリーンヒットした輩達がいました。
それが、公式サイトにもジャン達と同列に紹介されていたくらいの中心的人物。ヴァルター、リッカルド、ランドルフォ、テシカガです。
この4人のうち、テシカガ以外の3人、実はCR5の下請けとして各幹部のしのぎを取り仕切っていた人物達でした。
幹部達が監禁され、動きや指示が一切ないまましのぎを他のマフィアに奪われるなどして仕事を失ってしまっていた為、唐突に現れた侵略者達に対する鬱憤も一入だったのです。
加えて、突然現れシカゴのギャングを制裁してみせたジャンから発するカリスマ性的なものに惹かれたということもあり、彼らはジャンの仲間に志願します。
このヴァルター達、それぞれのキャラクターがなかなかに絶妙です。
知略性と冷静な判断で活路を導くヴァルター
人望が厚く、実戦経験から戦闘力にも長けるリッカルド
負け犬気質と見せかけて燻る野心から爆発的な行動力をみせるランドルフォ
そして、思考は読みづらい部分があるも、殺傷能力が極めて高く、単機戦でも信頼できるテシカガ
CR5幹部の下位互換、と言えるくらいに実によいバランスでジャンの部下として成り立っていると思います。
おまけに彼らからジャンに近付いた為か、ジャン達との打ち解けるスピードも速く、実力があることもあり戦果を挙げるのも速いです。
それも、出会って早々に飯と酒と金を腹一杯与え、餌付けも完璧だったお陰もあるんでしょうね。やはり腹が満ちればみんなごきげんです。
デイバン編終盤あたり、おそらくジャンが重傷を負ったあたりがきっかけなんだと思いますが、どん詰まりの気配が漂う前にDGを解体。その直後本作の戦闘力的にもラスボスにあたるジュリオの襲撃を受け、応戦したバクシーが大怪我を負い、本格的にデイバンからの撤退を決行することになります。
このね、DGを解散しますというジャンの宣言から、別れの盃、そしてアジトから立ち去るヴァルター達そしてマックス、という一連のシーン。
まさかの大号泣でした。
すごいよね、これ、プレイ時間にして5時間くらいかな?ジャンがマックスやヴァルター達と出会ってからのこの今までの思い出みたいなのがほんとこのシーンで全部脳内でプレイバックされて、ほんとうに数ヶ月連れ添った仲間との別れというくらいの重さを感じさせて、なんかね、恐ろしく泣けた。
この脚本力は本当に凄いと思いますよ。
これはジャンのリーダー力の高さもその要因にあると思います。
本作のジャンは行動力が無印時代に比べて極めて高いです。というのも、今回のデイバンへの進出はイーサンからの指令というのもあるのですが、これはジャンが「CR5に復讐をする」という明確な目的を自分自身で持って行動しているからです。
元々の気質として人の懐に入るのが上手い彼は、その目的の為に寄ってくる人に対しては惜しみないフレンドシップさ、そして義理を欠かせません。
そんな彼の人柄は人を惹きつけるカリスマ性のようなものを発し始めます。加えて運気も高いため、行動に失敗がない。運も実力のうち、と言いますが、その実力を目の当たりにすれば、そりゃ仲間は絶対的な信頼を寄せますよね。
そんな彼に一度惹かれてしまうと、離れがたいでしょう。見てて本当に胸が苦しくなるシーンでした。
そんなこともあり、ED7で彼らがロックウェルまで付いて来ちゃったという展開はほんとうに嬉し涙ちょちょぎれそうでしたね。
ほんとうにかわいい奴らです。
ちなみに、私はリッカルドがお気に入りです。
傘で戦うのはキングスマンを思い出させてかっこいいですよね。言動も頼り甲斐があり、大人の安定感があります。嫁は寝取られちゃったけどネ…
●今カレと元カレ達
結果的に、当初のGDとしての目的だった、デイバンの侵略という面では失敗に終わっています。
ジャンがいるならなんやかんやで奇跡がおこるか何かで成功しそうなものであり、そうなった場合にCR5はどうなるのか、、と様々な方向に想像していたのですが、結局デイバンを侵略していたギャングたちをほとんどやっつけただけで撤退、結果的にCR5の手助けをしただけで終わってるんですね。そこがまたダークヒーロー的で面白い。
というのも、最初はCR5幹部達に復讐する事を目的にしていたわけですが、実際に対峙したときの幹部達の態度などから、もしかしてCR5幹部達は悪くないのでは?という心理がジャンに生まれ始めるからです。
ジャン達は順調にデイバンに蔓延るマフィアやギャング達を一掃していくのですが、新聞屋や市民の噂から、この一連の襲撃事件の首謀となっているのは、DG(ドッグ・グレイブ)団の、バッドドッグ・ジャンカルロだとボンドーネの耳にも入ります。
そう、仮にも身内、CR5の人間だった男が、デイバンで暴れまわっていると聞いて、もちろんボンドーネも黙っていません。
戦力にも困窮し、最後の手段として、監禁状態だったCR5幹部達に、総力を挙げてジャンを捉えるよう命じるのです。
刑務所で死んだと思っていたジャンが生きていた、というのは彼らには吉報だったものの、ジャンの起こしている事件の数々は目を瞑れるものではなく、幹部達はDG団のアジトや戦力を次々と暴いていきます。
うわー流石は実力者ぞろいの幹部格のお方たちだ!伊達にやっぱり幹部やってないよねーそうですよねー…ってな具合で、窮地に立たされつつも、短期間で強固に培ったジャンに対する信頼と実績と持ち前のパッションとかなんか色んな力でどうにかこうにか抗い、CR5の手から逃れるDGさん達。
そんな中で、幹部達はいずれも結果的にジャンを裏切った事になってしまったのは不本意の出来事だったと告げるのです。彼らからしてみたら、あの時の刑務所は無差別的な発砲などで大火事状態だったので、棟内に戻ったジャンはきっと助からない、と思い込んでいたようです。
いっそ、ああ裏切ったさ。貴様は捨て駒だったのだよジャンカルロ。憎いか。我らが憎いか、ならば我ら四天王を倒してデイバンを奪い取るがいい!ワハハハハー!!という感じならば、清々しくバトルに突入できるってもんですが、再会した幹部達はいずれも、「じゃ、ジャン…お前、生きていたのか…すまない、俺たちは…」みたいなしおらしさを発揮していて、もうジャンも殊勝に出ていいのかなんなのかで、もれなく調子を狂わされます。
同席している今カレバクシーも、元カレ達があわよくばヨリを戻そうと迫ってきているのでは、と心穏やかではない様子でしたね。頻りにジャンに、殺るんだろ、と再確認しつつバトルを促す言動がよくみられましたし、実際に元カレ達に嫉妬するような事を漏らしていました。
元々敵だったけど味方になり愛すら育みつつあるバクシーと、元々味方であり古馴染みもいるCR5との板挟みになるジャンは実に危うく、ハラハラさせられます。
ジャンはギリギリまでCR5幹部達のことを信じていました。
何かの手違いなんだと、自分の境遇に拘らず幹部達を庇うような言動もあったのですが、バクシーに煽られ唆されて、自分は裏切られたんだと思い込むようになったのです。
そう考えると、やっぱりバクシーは悪い奴ですね笑
結果的にバクシーは純粋にジャンに惚れ込んでしまったものの、最初はCR5のキーマンでもあったラッキードッグを引き入れる事でデイバン侵略を容易にする算段もあったのかもしれません。
●伏線について
悪卵においても、様々な伏線が張り巡らされ、謎になっている部分が明らかになったり、また逆に謎になったままだったりする部分がありました。
ジャンの出生については、無印の派生作品であるSSの方で徐々にちらりちらりと見せる形でもどかしさもある程度の描かれ方をしていましたが、悪卵ではもう少し具体的になっています。
①ジャンとアレッサンドロは本当の父子ではない
②アレッサンドロとイーサンはジャンの母を殺害した要因として互いに争うようになった
③ジャンはアレッサンドロによりテレサに預けられた
④ジャンはイーサンと面識があった
本作で度々出てくる、ジャンの夢(記憶の底にあるもの)から以上の事がわかります。
ジャンはアレッサンドロとイーサン、両者に面識があり、そして強い縁があるんですね。
このことから、ジャンはCR5、GDいずれに入っても運命的なものがあると言えます。
本作におけるジャンの歩む道に因果をつける要因にもなってるわけですね。
説明が深くなったと思われる部分もあれば、不明瞭のまま終わってしまった部分もあります。
それは、ジャンが持っていたリングについてです。
ジャンが首から下げていたリングは、元々母ジェルソミーナの形見であり、失くしても必ず手元に戻ってくるという不思議なアイテムです。
しかしながら本作では、刑務所からの逃亡の最中ジャンをレイプしたバクシーが、興奮のあまり紐を引きちぎり、そのリングを飲み込んでしまいます。(よく喉を通ったな…って感じですが)
デイバン編に入ってから、ジャンはその行方をバクシーに聞きますが、排泄されていないと言う為、それはずっとバクシーの体内に残ったままなのでしょう。
大半バクシーと連れ添って行動していたジャンですが、単独で教会を訪れたジャンを見たテレサは顔色を変え、ジャンから黒い何かが出ている、リングは持っていないの?と問い質す、唐突のオカルトチックな展開で少しギョッとしてしまうシーンです。
現に、次に単独で教会を訪れたジャンの元にテシカガが手懐けていたカラス達が集まり、ジャンが襲撃され瀕死の大怪我を負います。
リングを持っていることでジャンの運気は保たれ、それが身を離れるとジャンに大きな災いが降りかかる。今リングはバクシーが持っている形になっているので、つまりバクシーから離れることができないとロマンチックな方向に解釈する事はできるのですが、どうもジャンの運気に何かしらの因果関係があるのではないかと思えて仕方がなく、しかしながら以降それに触れられることなく終わってしまいます。
もしかしたらこれがまた今後何かしらの派生作品などに繋がってくるのではとも思っているので、まだまだ目が離せませんね。
●カップリング描写について
ついにバクシーがジャンに対する恋愛感情を自覚します。初恋というやつです。
即席のギャンググループであるものの、DGというグループで部下や仲間を持ち、バクシーの意識にも変化が出てきます。いや、元々持っていたものかもしれませんが、GDの幹部であったバクシーの部下というのは、能力が足りていなかったのか彼曰くすぐに死んでしまう、ということだったので、仲間の士気を高める相棒と自分を慕ってくれる部下の存在は、バクシーの兄貴分的な面を引き出したように思います。
無印でのイメージからして、バクシーは組織内でも味方に対する冷徹さから、使えないと思ったら容赦なく切り捨てる、仲間殺しとしても厄介者扱いされていたのではと思っていたのですが、悪卵での彼を見るに、実に思慮深く空気読みにも長けた人間だとわかります。
ジャンが焦っている時や混乱している時など、雰囲気が悪くなっているシーンでは斜め上のふざけた言動で場を和ませ、ジャン自身「悟られている」とバクシーの空気読み能力に気づく場面もありました。
先程、ジャンは部下に対して殊勝な態度でリーダー力を発揮して動いている、といったように述べましたが、ジャンが参っている時は、精神的にもバクシーが支えるといった構成ができあがってきます。
加えて、バクシーはジャンが瀕死の重傷で帰ってきた時に、的確に処置を施しています。
応急処置として止血などはある程度の人でもできるものですが、傷を縫ったり手術めいたものを適切にできる、というのは、今までの経験から培った技術なのでしょうが、戦略性もあり、知識もあり、戦闘力もあり、治療も施せ、そしてその場の雰囲気などを読み取って発言するなど思慮深いという点で、あの頭の血管切れそうなキチガイテンションと料理のセンスさえきちんとしていればスパダリというものなのではと思います。もはや準スパダリといってもいいくらいですね。
これは予想外でした。
その上、重傷だったジャンが回復した時に、まさかの泣きだすという。
思わず「なんでやwww」と大草原が広がったものですが、彼がジャンに対して本当に失いたくない大事な人、と自覚されたことが色濃く描かれているシーンだと思います。
ジャンがよくバクシーのことを猫に例えてその行動を表現していますが、猫は家族が死ぬとショックで2週間ほどご飯を食べなくなると言います。それくらい仲間に対して思いやりの深い生き物なのだと。
もしかしたら、このバクシーもジャンが目覚めない間はご飯も喉を通らない勢いだったかもしれませんね。
そんなバクシーのジャンに対する恋愛感情が本格的に吹き出したのは、バクシーがジュリオと戦闘し、負傷した後でした。
この時のジャンも、歩行すら困難な程重傷を負っているバクシーに対してかなり重く不安感を覚えていることから、ジャンも恋愛感情に目覚めており、バクシーが回復した直後自ら彼の下肢に乗り上げ、竿便器呼ばわりでなかなかにノリノリです。
無印からの基本的なカップリング構造として、レイプ→同意の上でのレイプやお触り→恋愛感情を伴った性行為 という流れがあるのですが、あのボートの中で、初めてジャンとバクシーが愛情を伴って結ばれることになります。
最初に述べましたが、バクシーは恋愛感情を伴った性行為の経験がなかった為、この時童貞を捨てたと表現してます。(このシーンもちょっと笑いました)
同じような要因での童貞キャラはすでにイヴァンがいたので、新鮮みに欠けてしまったのが少し残念ですが、バクシーは今までにいなかったオープンなキャラクターなので、愛に目覚めてしまえば、そのテンションのまま敵に対しても恋人アピールでジャンを困らせる、といったコミカルでほっこりした笑いも誘ってきます。
ロックウェル編でも述べましたが、バクシーと恋愛がいまいち結びつかなかったので、どうなることやらと思っていたのですが、少しの意外性を交えつつよき夫婦漫才カップルになっているんじゃないかなと思いました。
どちらかというと、この2人が組んでより派手なギャング活動をしつつ、その興奮を持て余してというガツガツしたものも見てみたい思いもあります。
●総合的に
さて、とてもとても長くなってしまったのですが、悪卵、ほんとうにやり応えのある作品になっていました。
延期に延期を重ね、キャストの変更など一時ファンの間で前途を案じられたこともありますが、結果として満足度の高い作品に仕上がっていたことは、待っていたファンも嬉しい気持ちになりますね。
かなり不穏であり底辺を這うような闇の深い脱獄編からロックウェル編、そこから這い上がり、生命力やスピリットを開花させていくロックウェル編からデイバン編、そして転がるように身体中泥で汚しまくりながらも派手に攻防を繰り広げるデイバン編。
この世の1番ドス黒いものから1番光耀に溢れた部分までが詰め込まれていて、クリアまで総プレイ時間は1週間もなかったと思いますが、その期間にこの世の全てを見たようでほんとうに濃密なシナリオでした。
今までのどの作品よりも、物語にのめり込ませる、硝煙や血、汗、海辺の潮風、土や埃、または食事など、その匂いすら伝わってくるような迫力をふんだんに感じて、常に興奮できました。
加えて今作かなり増えた登場人物達を各方面から切り取るような描き方は、ただのおホモゲーではなく、ひとつの群像劇として、今までよりもより大きなスケール感はほんとうに映画以上のものを観ている感覚に陥って、これを腐女子界隈に留めておくのは非常にもったいないとすら思えます。何度も言ってるけどね笑
ロックウェルに戻ったジャン達は、これからまだまだなさねばならないことが沢山あるでしょう。
それを今は見ることができないのが、少し寂しいですが、また新たな展開が何かしらの機会に見られることを大いに期待しています。