@corona_moca1111
地下鉄の駅にいた。
駅に流れてるのは小さい頃聞いた曲だった。
あめあめふれふれかぁさんが。
じゃのめでおみまいうれしいな。
音がかすれてごぉごぉと響きつつ奥の奥まで続いてて先が見えない。
雨の音がする。水が流れて……いや、なんか赤い。
「ねーー」
奥の方にいつもの子が浮いていた。
「ゆめ?」
「んーーーめろんくりーむそーだ……にゃむ……」
この子はいつもこうだからいいんだけれど、今日はやけに髪の毛が黒い。
「……夢か。」
僕がそう言って行かなきゃ行けない(らしい)方向に向くと、彼は急に誰かになってこう言った。
「邵コ荳奇ス臥クコ?魘帷クコ蛹サ?育ケァ?ッ郢ァ?ス郢ァ?「郢」
「……君もそんなこと言うの?」
「たまちくん……?」
「もしかしていま気がついたの?」
「ぽつりあぬす…」
なんだっけそれ。
雨が降り注いだ先からゴキブリが出てきた。床を張って進んでその先に死体を見つけていく。彼らの山があった。
赤い飴が転がった。
僕は母親の肢体の側にある鉛筆をとって壁に向かってお絵かきを始めた。
家を描いた。
ネズミを描いた。
クマを描いた、ら、
あれ。
「先輩?」
なんとなく描いた絵の人が鈴城先輩に似ていたので僕は話しかける。
先輩は僕の方を見てナイフを振り上げた。
僕は逃げる。
足で何匹もゴキブリを踏みつけているとそれは飴のぬかるみに変わり、頭の上から死んだ蛇が落ちてきたのも見えた。
逃げても逃げても無駄だって僕は分かっていた。だって僕はそれだけ悪いんだし。
階段を駆け上がると雨が止んでいた止まらずに僕は走っていく
と
先を越されたのか先輩が僕を前から突き飛ばしてきた。
突き飛ばされて水たまりの上を転がると僕は真っ赤になって
先輩の顔は冷たさとともにやるせなさを感じて、
多分、僕の腿に、ナイフが、た、
たずに目が覚めた。冷や汗でびちゃびちゃだった。
目覚ましが鳴るまであと1時間半あった。でも眠る気はしなかった。
雨に濡れて泣いてるみたいだった先輩は怖かった、怖くて、でも、
なんであんなに悲しそうだったんだろうなぁ、と思いながら部屋の電気をつけた。