@corona_moca1111
めぐみ:「あ、パパ。と、お姉ちゃん。」
豊:「やぁ」
ゆうか:「めぐみ!久しぶり」
めぐみ:「そっか、……3年?」
ゆうか:「うん。3年ぶりだよ。って、赤メッシュ?かっこいいじゃん。」
めぐみ:「うん。怒られなかったんだ。」
ゆうか:「へぇ。意外。そういうの好きなんだ」
めぐみ:「うん。」
豊:「最近どうだい?」
めぐみ:「えと、うん。みんな優しいよ。あんまり怒られないし、お菓子くれたりするんだ。」
豊:「そうかい。それはいいね。」
ゆうか:「お菓子何貰うの?」
めぐみ:「えっ、チョコとか」
ゆうか:「いいじゃん。うちの会社和菓子しかなくてさーもう餡子飽きちゃったし。チョコいいなー」
めぐみ:「お姉ちゃんに餡子だけは、きついかもね。」
ゆうか:「その通り!」
豊:「飽き性もドタバタも変わんないなぁゆうかは。」
ゆうか:「浪費してないからいいの!」
豊:「ハッハッハ。この前頼ってきたくせによく言うよ。」
ゆうか:「めぐみぃー!」
めぐみ:「ふふ。お姉ちゃんは、お財布に入れすぎなんだよ。」
ゆうか:「げっ。バレてるし。え、てかめぐみ、ツッコミ上手くなったね?」
めぐみ:「え?」
ゆうか:「ほらー、前はずっと笑ってただけだったじゃない。鍛えられた?」
めぐみ:「そうだっけ?」
ゆうか:「こ、これが、年の差……??」
めぐみ:「え、わかんない。」
豊:「年の差とは言わないかなぁ。確かに、めぐみも大人になってから話すようになった。パパもゆうかも嬉しいよ。」
ゆうか:「うんうん!だって、めぐみったら単語しか言わなかったから、時々わかんなくてさ。困っちゃってたのよね。」
めぐみ:「……うん。」
ゆうか:「あ、今の話じゃないよ?」
めぐみ:「わかるよ。」
ゆうか:「……ごめんね」
めぐみ:「……!何が?大丈夫だってば。」
ゆうか:「……あ、これ、お土産。」
めぐみ:「わ、ありがとう。……え、なにこれ?……お菓子?」
ゆうか:「そうそう!変でしょ?面白くってさー。なんかそこにも世界遺産のモデル?レプリカ?みたいなのがあって、それがこうやって形になってんの。」
めぐみ:「そこにないのに?」
ゆうか:「全くもって、ございませんでした!」
めぐみ:「……ふふ、わざわざ買ってきたの?」
ゆうか:「そうです!」
めぐみ:「お姉ちゃんだなぁ。」
ゆうか:「どういう意味ー?」
(一同、笑う)
ゆうか:「うんうん。元気そうでよかった。じゃ、そろそろあっちと連絡取って打ち合わせだから。」
めぐみ:「そっか。うん、いってらっしゃい。」
ゆうか:「はーい、なんかあったらいつでも連絡してね?美味しいお菓子とか。」
めぐみ:「お菓子ばっかり。……うん。わかった。」
ゆうか:「なんだー!!美味しいものは裏切らないよ!たまにはすしとか出前とるんだよ!」
めぐみ:「はは。はーい。気をつけてねー。」
ゆうか:「めぐも溜め込み過ぎないでねー!!!」
めぐみ:(手を振る)
豊:「相変わらずだろ」
めぐみ:「相変わらずだね」
豊:「悪気はないから」
めぐみ:「知ってるよ。……パパ」
豊:「なんだい?」
めぐみ:「忙しいなら、別にいいんだよ、わざわざ来てくれなくても。」
豊:「めぐみ。……ゆうかは普通に会いたがって自分から来たんだ。パパだって、話したいし、会うのが楽しみなんだよ。」
めぐみ:「……そうなの?」
豊:「そうだよ」
めぐみ:「……。」
豊:「そっか……まぁいいんだよ。じゃ、パパもそろそろ帰るから。」
(豊は立ち上がって支度を始める。)
めぐみ:「あ、」
豊:「なんだい?」
めぐみ:「……ごめんね、パパ。」
(豊は座っている息子の方に進み、目線を合わせ、頭を撫でる。)
豊:「……めぐはいい子だなぁ。本当はパパが悪いのかもしれないのに。いいかい?」
めぐみ:「うん」
豊:「パパや家族で埋められない分は少しずついろんな人から分けてもらうんだ。1人1人あげられる分は違くても、ちょっとずつでも、集まればおっきくなる。」
めぐみ:「うん」
豊:「いろんな人にあえば、めぐみが考えてることを分かる人にも、めぐみの考え方を変えてくれるような人にも会うだろう。だから大丈夫だ。とりあえず、好きな物食べて、好きな事をしていればいい。」
めぐみ:「うん」
(もとに戻る。)
豊:「じゃ、またな、めぐみ。今度はボードゲームでもしようか。楽しいしな。」
めぐみ:「うん。……お姉ちゃんは困るかも。」
豊:「はは、そうだなぁ。あいつは投げ出しそうだな。まぁいいんだよ。そこまで含めてゆうかだ。」
めぐみ:「そだね。」
豊:「なんでもいいから、たまには連絡くれよ。じゃーな。」
めぐみ:「うん、ばいばい、パパ。」
建前だとしても嘘だとしても、あの人たちは僕に優しくて、どうしてなのかわからない。