@acbh_dmc4
あるところにそれはそれは美しいアサシンの長が居ました。
長はテンプル騎士団を殲滅するか、珍しい先駆者の遺跡からエデンの欠片シリーズを集めるのが趣味でした。
そこで、多分エデンの欠片とは関係ない魔法的な鏡Rを拾い、なんとなく求められた気がして質問しました。
BH「鏡よ鏡。世界で一番美しい者は誰だ」
鏡R「それは、貴方様でございます」
BH「いや、そういうのは要らない。この世で一番美しい、俺の嫁に相応しい者は誰かと聞いている」
では最初からそう聞けよと鏡Rは思わなくもありませんでしたが、直ぐに鏡に長の希望するような美しい者を映し出しました。
鏡にはお花畑で動物たちに囲まれ花を摘んでいる、いかにもな美少女が映し出されました。
長はその美少女を眺め、なにやら考え込んだ素振りをしましたが、気を取り直したのか鏡Rにもう一つ問いかけました。
BH「鏡。このデ〇ズニープリンセスのような姫君の居る場所はどこだ」
鏡R「うーん、口で説明するのも鏡でナビするのも面倒だ。私が直接案内しよう」
BH「そんなことが出来るのか?」
鏡R「ああ。基本は鏡の姿のままだとここから動けないのでちょっと待っていろ。そちらに行く」
すると魔法の鏡から、ナイスミドルなイケオジがぬぅっと現れました。
流石の鉄面皮アサシンの長も内心ちょっとビビりました。
鏡R「一応鏡を持って行かなければ動けない設定なので、鏡の破片でも持って行こう」
BH「設定とか言うな」
そういうや否や、鏡の男は自分が出て来た鏡を拳で豪快に叩き割りました。
その破片を一欠けらハンカチに包んで長へと渡します。
BH「鏡が粉々だが、貴方は鏡の向こう側へ戻れるのか?」
R「もう二度と戻れないので、お前に厄介になることにする」
BH「おい。戻れないのに叩き割ったのか?少しくらい躊躇しろ!」
R「それはそうと、お前の持っているエデンの林檎を使って嫁にするのか?」
BH「愚か者め。そんなものなくとも、俺の容姿や経済力、コミュ力をもってすれば落ちない者はいない。林檎の使い道などないだろう。
だが、まぁ金色でキラキラしているし、プレゼントには良いかもしれん。一応持って行くか」
そんなことを話している内に、世界で一番美しい少女の居る花畑に着きました。
鏡で見たように、花畑の中央に動物たちを侍らせたディズ〇ープリンセスな少女と、その目の前に画家のような青年が筆を執ってその美少女を一心不乱に描いておりました。
長は、美少女もそうですが、絵を描いている青年へと驚いた顔をして声を掛けました。
BH「レオナルド!レオナルドじゃないか!こんなところで何をしているんだ?」
レオ「おお!エッツィオさんじゃないですか!お久しぶりです。いえ、別に…ちょっと彼に絵のモデルを頼んでまして」
レオナルドは目の前に座る、可憐な少女を指さして「彼」と言いました。
指をさされたその少女はうんざりとした顔で、長とレオナルドを見やりました。
よく見ると少女はがっしりとした肩幅で、僅かに喉ぼとけが出ておりました。美しい顔をしておりますが、体つきは完全に男性です。
BH「おい鏡、男じゃねーか!」
R「性別の指定はされなかったし」
そんなことを小声で揉めていると、世界一美しい青年がレオナルドに向けて不服そうに声を掛けました。
2「なぁ、ギャラリーが来るなんて聞いてないぞ!そもそも女装だって嫌だって言ったのに!」
レオ「まぁまぁエツィオ。似合ってますよ!自信を持って」
2「似合う似合わないの問題じゃないんだけど?!」
アサシンの長がそんな二人のやり取りを見て、青年の事を若干気の毒に思い始めました。
まぁ、見目は良いのだし、アサシンギルドに勧誘しても良いかもしれないと思い、助け舟を出すことにしました。
BH「そもそも何で女装してレオナルドに絵を描かせているんだ?」
レオ「なんでもヴィエリさんともめた後、ヴェスプッチさんのお部屋に夜這いに行って呑気に爆睡しているところをうっかり捕まり、釈放金を払おうにも金欠で、私が用立てたんです。これはその返済金代わりですね」
BH「自業自得じゃねーか!!」
思わず長が手に持っていた林檎を青年に投げつけると、青年の頭にクリーンヒットして昏倒させてしまいました。
レオナルドと鏡の男は口元に両手を当てて驚きました。
R「罪なき者に刃を振るうな。教義に反しているのではないか?」
BH「真実はなく、許されぬことなどないキリッ」
レオ「都合良すぎじゃありませんか?ああ、エツィオ!でもこのままガラスの棺に花を詰めて寝かせれば美しいと思います」
RBH「サイコパスこわ…」
レオナルドはうきうきと棺の準備を始め、その中に青年を横たえました。
それを見て長は、こんなことをしている場合ではないのではと正気に戻り、鏡の男に医者を呼んでくるように頼みました。
R「白雪姫のパロなんだからお前がキスの一つでもすれば目を覚ますんじゃないか?男にキスされたキモっつって」
BH「そんなもので起きれば医者は要らない。さっさと近くにいるペストマスク先生を呼んで来い!」
急いで医者を呼んできた鏡の男と、棺を前に、キスした方が良いのだろうかと迷って長に頭をしばかれた医者が青年を介抱したお陰で、青年は見事回復しました。
そして、長の勧誘で青年はアサシンとなり、鏡の男と長と青年で一国を立ち上げて末永く平和(?)に暮らしましたとさ♪
めでたし。