@corona_moca1111
10/11 11:30
ようやくメンヘラが寝たので、状況を踏まえて誰だか知らん無茶振りをしてるやつの方に目を向ける。幸い、クソみたいな副作用の半分くらいはめぐみが持っていってくれたようだ。ま、慣れてるのもあるんだろうけど
「ちょっと、お兄さん?」
力でねじ伏せようとしてくるやつの腕の方に爪をたてて怯んだところから手を抜いて顔面にビンタ。もちろん入れてるんだから当たるしそのまま相手はよろけるからクソチンも少しは離れるわけ、って全部退いた。どんだけビビってんだよ。笑える。ま、でも流石に薬が回ってるからそこまで力も出ず、動きがにっぶい。
「なんだよ、メグ。随分じゃーん?」
なーんかすっとぼけてるし。ムカつくやつ。
「だって、ヤク入れたでしょ。プラン外なことされても困るんだけど。……これ、違法薬物の酔い方じゃん。ねー?おにーさん?そこにあるそれと、監視カメラと、事務の人と。証拠はたーっぷりだけど。」
お兄さんの顎を上げさせる。目にあるのは気がつかれたことに対しての焦燥と怯えだ。
なんだー。よかったー。雑魚だー。
「なっ……演技??嘘だろ?知らない癖にハッタリかけやがって捕まえられねーぞふざけるなよ!」
めちゃめちゃ焦ってるなぁ。とりあえず姿勢を直して、やばめの目眩を無視しながら相手の手を確認。凶器はない。力強そうだけどそんだけ怯えてんなら狙えないだろ。
ほら、それた。当たらないパーンチ。
「なんでだよぉ?お前さっきまでへなちょこでなんも抵抗できなかったくせに!!騙したのか?詐欺か!」
「ハハっ、どっちが詐欺。『せっかく気持ちヨくしてくれるっていってたのにィ〜』」
ペットボトル発見。中身は空いてないし飲める。ちょっと拝借してクソみたいに乾く喉を潤して側の瓶をとる。
待って今オカマのやつのおもしろいわ。誰だよ。
「……フフ、」
つい吹き出しちゃったりなんかして、その時に寝ようとしたやつの側に空のペットボトルを当てたらこっちを見た。なんか怯え初めてない?ウケるわ。
……………気に食わない。
近くにあった安っちそうなワイン瓶をとってみる。懐かしい。この感覚、瀬戸際の、心臓を冷やす氷。(これを正確に認識するのに数年かかった。脳みその成長様々。)重さは丁度いいくらいだ。ゴールドの紙が飾り立ててる、いくらもしない中身、えぐみが強い葡萄色。
「…ヒッ…な…なぁ……わかったから……」
なーんか言ってる。あーあ。こいつ、こんなことに手を出してるのにこの感覚と構えを知らないんだな?反吐が出る。良かったんじゃないかな、舐められるような弱者にドヤ顔して、楽しそうだったね。
ふわっとする。でも本当のキマリ方じゃない。これはピークを過ぎてたった後の残香だろう。
「ねー、どうせならあんたもやる?すっごいキマるみたいだしさ?」
乾口を叩いても相手はうんともすんとも言わないしすっこんでるしその目、その目は誰だよ。写すなよ気持ち悪いな。
腰抜けの前に立って大きく振りかぶってー。
「ゆ……許して……」
今更。
「めぐみが許してもオレは許さないんだよねー。ご愁傷様。」