11/1(金)東京公演初日のレポ?と感想です。ふんだんにネタバレをしています。あとくそ長い。
@chocolabbite
初日を迎える前、というかキャストが発表されてから、ずーーーっと不安でした。
新生烏野がどんな人たちなのかということも、振り付けや音楽が一新されるということそうだけど、とにかく日向を演じる醍醐くんが、私のもつ「日向翔陽のイメージ」にまったく合致していなかったから。
彼のことは舞台弱虫ペダル(ペダステ)の主人公・小野田くん役として知っていて、演技も何度も観ていました。
小野田くんの優しく友達思いなキャラクターを、初舞台かつリアル高校2年生の醍醐くんが初々しく演じていた印象が私の中に強く残っていたので、明るく太陽のようで、バレーボールに関しては異常ともいえる執着と獰猛性を見せる日向はまったく正反対に思えた。
正直、主演の覇気が弱いのではないか、日向として物足りないのではないかと強く思いました。
これは初日観終わってからブチキレるに違いない(私が)、とほぼ確信していたので、とにかく「全然観たこともないまったく新しい舞台を観に来た」ていで観劇することに決めました。期待を抱くと必ずチケット破り捨てたくなるくらいボコボコに打ちのめされることは今までの経験で重々承知してたので。まっさらな気持ちで観ようと決めていたせいか、開演前いつもなら吐きそうになるくらい謎に緊張していたのが、まったくの平常心でした。不思議。
で、前置きが長くなったけどここからが本題。不安9割楽しみ1割で観た結果。
よかったんじゃない???
上から目線ぽくて申し訳ないけど、思っていたよりもずっとずっと良かった。楽しめた。
新生烏野も、まだちょっと声の聴き分けができないけど、キャラの解釈が概ね私と一致してたし、めちゃめちゃ心配してた日向がちゃんと「日向翔陽」として存在していると思えたから、楽しく物語を追うことができました。
よかった、楽しめて本当によかった。キレながら、「こんなのハイキューじゃない!」って怒りにまみれながら、不満を募らせて観る舞台は本当につらいから。
自分がちゃんと舞台を楽しめたことが嬉しかった。
他校勢を久々に観られたのも嬉しかったな~!
特に伊達工は「烏野復活」以来、約3年ぶりに生で観たので、嬉しさが大気圏突破して思わず泣きそうでしたよ。キャス変せずにいてくれて本当にありがとうございます( ;∀;)
あと私の大好きな天童くんと鷲匠先生にも1年ぶり(!)に会えて嬉しかったです……お元気そうで何よりです( ;∀;)
青城の2人も相変わらずだし、何より坂本くんは初演からいるという希少な存在なので安心感が半端ない。ありがとうありがとう感謝しかないよ( ;∀;)
追いチケするかは考えるとして、観てよかったなと思えたのはかなり大きな収穫だと思います。
初演から追いかけてきた身として、ちゃんと繋がっていることが実感できた舞台でした。
以下、思ったことをつらつらと。わりと愚痴っぽいことも言ってるしネタバレは全開です。
○開演前の舞台上にボールがひとつだけ置いてある。初演と同じ演出。
ニクいことするな~と思って気がついた。舞台が八百屋じゃない……!ハイキュー君2号はどこいったの?!まさか引退?!?!そんな悲しいことはやめて欲しい………いくら一新したといってもそこは残しておいて欲しいよ(´;ω;`)
○あの、これ「ハイパープロジェクション演劇」ですよね???プロジェクションマッピング要素どこいったの???八百屋舞台がなくなってる時点で嫌な予感はしてたけど、これただの綺麗な映像をモニターに流してるだけじゃない????もうただの「演劇ハイキュー」でよくない????詐欺でしょこんなん。
○音楽は本当に新しくなってました。これまでの要素は一切感じなかった。
「和田さんの作るハイキューの音楽だなあ~」とは思うんだけど、オープニングからエンディング、カーテンコールの曲に至るまで全部新規曲だし「あっ!このフレーズはあの舞台のあのシーン!」みたいなのも全然なかったです。
すべてを書き下ろす和田さんもすごいし、それでいいんだけど、やっぱりちょっと寂しいなあと感じてしまう古参ファンなのです………。
あとビビッと来て終わった後も耳に残るような印象的なフレーズの曲がほとんどなかったのも残念でした。
いつもなら「あの曲早く聴きたいからサントラ明日出して」とか言ってるはずなんだけど。ううむ。
○群唱のところはちゃんとあって安心しました。あれがないとハイキューって感じしないもんね!ただ、謎の振り付けがついていたので目が点にはなりました。あの動きいる???
○今回、オープニングらしいオープニングがなかったような………ラストにバーン!とタイトル出すからなのかもしれないけど、キャラ紹介とハイキューの世界観をマッピングと合わせてギュッと凝縮していて「これから始まるんだ~!」ってワクワクする大好きなシーンだったから、よく分からんまま流れていってしまった感じがしてもったいなかった………。
またもや登場した謎の振り付けと共に本人にしゃべらせるよりもずっといいと思うんだけどな……。あれなんなんだろう?あの謎の振り付け………ちょっとアホに見えるからやめた方がいいよ?考えた人。
○女性でリフトを経験したのはおそらく今回の潔子さんが初めてなのでは。男性が女性の身体を触る、支えるってデリケートな部分もあるから、かなり思い切ったなと。
あとあれ、支えられる方にも結構な筋力がいるので潔子さんはすげえ。
○潔子さんつながりで、お風呂のシーンも何かしら代用シーン(風呂上がりに談話、とか)になるかと思ったらマジでお風呂入っててびっくりした。さすがに水着みたいなの着てたけど、ああいうところで肌を出すって相当勇気いるんじゃないかなあ……谷地さんも潔子さんも肝が据わってるな。
○さらに潔子さんつながりで、「ここが私の最前線」のシーン。原作でもすごくすごく好きなシーンで、本誌読んだときに泣いたところでもあったので、丁寧に取り上げてくれてて本当に嬉しかったです。走る潔子さんの美しさよ………貴方が女神か。
リフトの件もそうだけど、今回の潔子さん、走ったりハードル跳んだりするモーションがとても美しくて、本当に陸上やってらしたのかな?と思うくらいでした。実際どうなんだろ。
○「お前はここで何をしている」このセリフ、本当はウシワカが言うんだよね……ありけん……(´;ω;`)
○日向がスプリットステップを思い出すシーンで中学時代のテニス部の友達が登場するんだけど、それを作並くん役の廣野くんがやっていて笑ってしまったよねw 同じシーンで笑っていた人はきっと理由も同じだと思われる。(※廣野くんはついこの前までテニミュ出てた)
さすがのラケットさばきでしたわ。グリップくるくるやるクセがめっちゃテニス部だった。ユニフォームが黄緑っぽかったのはわざとですか?衣装さん。
○影山が「新・コート上の王様」を拝命するシーン。あのマントと王冠に見覚えあるしもしかして、と思ったらやっぱり袖にシューーン!て飛んでいった!!!(大歓喜)ここでデレッデッデッデ!って音楽が鳴ったら最高に初演だったんだけどさすがにそれはなかったね。残念。
○日向と影山が手を繋いでぐるっと回る動作も初演からあるあの動きだ!って嬉しくなってしまいました。ところどころでこれまでの烏野や変人コンビを彷彿とさせる仕掛けがあって古参は大歓喜ですありがとうございました!!!
○日向がちゃんと日向だった理由として、先代日向・須賀くんもやっていたポーズ(腰を落として片手を前に構えるようなやつ)をやっていたのもひとつあるかなと。
あとはとにかく一生懸命さ、ひたむきさを感じた。日向と同じく、醍醐くんもやるべきことをひたすら愚直に見つめて取り組んでるんだなあ。そこに日向らしさを感じたのかもしれない。自分で言っててよく分からんので読み飛ばしてください。
○影山役の赤名くんはこれまた初舞台ということだったけど、それをあまり感じさせなくて最初から「影山だな」と思えたからすごい。びっくりした。
しかしさらにびっくりしたのは遠目のフォルムが初代影山にめちゃくちゃ似てるということ。何となく顔の造形も似ている。声も似た感じのところがある。(さすがにドス利かせた低音はまだまだだけども)
初代影山を観たくてアホみたいに劇場に通っていた私が言うのだから間違いない。最初に舞台に出てきたときに「えっうそとびなり?!?!(※初代の愛称)」って思わず目をこすったわ。
あと今回の影山、ダンスの動きが烏野で一番いい。全体的な印象ではあるけども、抜群のキレの良さがすごく目を惹く。動きのいい子が好きなので軽率に推していきそうな予感がする。初代をとびなりと呼んでいるので、彼に似た3代目(!)をとびのすけと呼ぶことにします。(下の名前が「りゅうのすけ」なので)
とてもどうでもいいですね。
○フォルムがそっくりな人がもう一人いましてね。田中先輩なんですけどね。
私がハイキューを観ようと決めたのは先代田中さんが原作から抜け出てきたような完璧なビジュアルをしていたからで、舞台上で動いてしゃべる生の田中先輩を観てさらに好きになって最早崇敬してると言っても過言ではないくらいに推してきたという経緯がありまして。
だからこそ田中さんにはシビアな目で見てしまうだろうと考えていたのに、舞台の上で動いてる様子を見て「田中先輩がいる……」と思わず涙が出そうになりました。
遠目のフォルムがそっくりなのは言わずもがな、派手なアクロバットや相手を煽っていく威嚇スタイルもそっくりで、受け継がれし田中スピリッツをひしひしと感じました……( ;∀;)
ただ、声だけは先代の方がハリとカラスっぽさがあったなあと思います。
○烏野男性陣の声がどうしても聴き分けられない………日向と影山は(かろうじて)分かるんだけどそれ以外がさっぱり……先代は結構声にも特徴が表れてた気がするので、そこはちょっと残念というか、誰がしゃべってるのか分かりにくいのは演劇としては良くないのでは、と思う。何とかなんないのかな。
○叶香ちゃんの身長が田中さんより高かったのでそれだけで100万点です( ゚∀゚)b
○カテコで醍醐くんが「『おもしろかったでしょ!』って言おうと思っていたけど、終わった今は『おもしろかったですか?』としか言えない」「(烏野がキャス変して)お客さんも不安だったと思います」「まだまだ成長中の僕たちをどうか見守っていてください」と言ってて、ああ本人も私たちに受け入れてもらえるかどうか、すごく不安だったんだなと改めて感じました。偉大な先輩の後を引き継ぐって、想像を絶するプレッシャーだよね。ちゃんと繋いでくれてありがとう。
○劇中の潔子さんのセリフ「私たちはいつだって挑戦者(チャレンジャー)だ」が、今回の新生烏野を言い表している言葉だなあと思いました。これまでの「演劇ハイキュー」の積み上げてきたものに挑戦していく、それが今の新生烏野なんだと。挑戦者たちを、遠くからでもそっと見守っていきたいなあ。