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ハロハナPL録

@CaiberMAKISE
Publish to anyone
2019-11-12 12:10:26

アドベントカレンダー(裏)12月2日

この文章には
呻き
無理
限界
その他の要素を含みます。ご注意ください。

12/02 13:22最終更新

こんにちは。
はじめましての方ははじめまして。
イバラも始まって忙しい中、フタハナも終わりを迎えました。
その数日間で何があったか、何を考えていたか、PLと時々PCの目線から書きたいと思います。
有意義さは求めないでください、あって『戦闘をしないことの優位性』しか語れません。
追記 つくもしきさんが有意義っぽいこと書くみたいだったので末尾にまとめで『Flowerの身の振り方』を書いておきたいと思います。有意義なものになれば幸いです。

では、まずは参加した自キャラの事を。

Eno.27 リーヴァ

外見年齢 約12歳
実年齢 数百歳以上
性別 男性
身長 146cm
体重 42kg

Trend なるべく避ける
Favorite お菓子 魚 友だち(追記)
Hate unknown

*フタハナ*に賭ける願い
『なし』→『フタハナで、生きたくても生きられなかった人たちへのチャンス(≒蘇生)』

フタハナ参加理由
『対等な友人が欲しかった』

──特徴──
推定全長が数キロにも到達する巨大な海竜の化身
のんびりした口調と間延びした喋り
肘などから生える鱗
自在に水を作り出す魔法(解毒回復リフレッシュ効果)

──過去──
魔法も科学も黎明期の世界で、膨大な魔力を有し、容易に環境を変えられるほどの力から神と崇められた竜。
生き物を愛し、人を愛し、人と関わる為に人型の化身『Riva』(イタリア語 岸、渚など)をつくる。
生来の性か、困っている人が居ると助けてしまい、結果として感謝され、あるいは正体がバレ、愛されはするも対等な友人には恵まれなかった。
当然、悪用しようとする人間にも遭遇している。そういった悪性を知りつつも変わらず人を愛している。
尚、悪人は「ぷんすこ!(水洗)」の刑

以上、参加キャラのプロフィール。

以下、日付ごとにフタハナ内でのキャラの行動、自身の行動やそれに至った思考について記したいと思います。


10月31日、11月1日(途中で日付が変わるが準備期間でまとめる)
登録開始。ステルスでの参加は既に決めていたので、うっかり番号を言わないように自分を抑えた。
とりあえず深い意味はないが早い番号が取れるように画面待機。
Eno.27を取得し、プロフィールを開いて設定を書きこむ。
プロフィールを書きながらいつもの文体が出ないように意識。具体的には文末と文を切る位置。

一応のプロフが完成してから周囲、全体チャットにキャラを出す。
周囲にいたのは(以下、メモのままなので名前じゃ誰か分からない人がいるかも)オバケさん、マントの少年氏、吸血鬼の子、ウミウシさん、ネイクスさん、ウィステリアさんなど
その後に移動してきたか、後でチャットを始めたかした人たちがラドワさん、メテオさん、魔女狩りのやべーひと(メモにこのまま書いてある)の三名。
リーヴァはこの周囲で雑談に参加。雑談している間にPL自身はバディの打診をする相手を考える。
PLとしては吸血鬼の子ことワ・ノーガちゃん、ウミウシさんことアンナエさん、ウィステリアさんが候補としてあった。
全員可愛いのでPLとしてはどの子がバディの募集をしても凸を仕掛ける予定だったが、後のRPではPC的には恐らくウィステリアさん(以下、リアさん呼び)に話しかける気だった。
理由としては初対面の印象から来るもの、フレンドリーな人こそそれなりに居るが、『自分の正体を気にしなさそう』という点から。詳細を後に記す。

雑談の最中にリアさん側がバディ募集の旨を発言したので、意思表示。
特に深い意味があるわけではないが、隣の座標まで移動して周辺チャでバディを組むことに関連して再度RP
9歩歩いて(54,25)だったはず。右7上2とか
それからバディ申請を行いバディメッセでのRPへ移行。
組む前の会話で「……キミがいいの。話しててたのしかったから!」と送ったが、少年にしてみればそれだけでもバディを組むに足りるほどである。それと、実は1:1でそこそこ話しているのは先に書いたオバケさんとリアさんくらい(他は団体の会話に交じっての会話)なのでこの時点での好感度最高は先の二人である。
それからバディを組んで『お互い話せることは話しておく』という発言。それと友達になろうという言葉。
それと
『殺すより逃げる方が、逃げるより守る方が、ずっといい』
『願いが叶うかどうかは今は別として』
すぐ後にこんな話をして、リーヴァも「たたかわなくても、叶う」ので出来るなら殺す選択肢は外すことを示す。

この後、少年の願いについて聞かれる。
少年からしてみれば、早くも怖がられたりすれば友達を失う危険があるが
【けっして隠したいことがあるのではないのです。
けれど、願いごとにかかわるだいじな言葉。】
全く隠す気が無く、RP文を書いている自身が驚いた。
これが先にも言った通り、かなり初期からPCがリアさんをバディに選ぶつもりだったのではないかという発言の根拠である。
それからリアさんは どうでもいい と言うどころか『めちゃくちゃカッコいい』とまで言ってのけた。
少年が期待していた答えを上回って、もっと嬉しい答えが返ってきた。
最初のハグコマンド使用。この時、不具合により機能していなかったが確かにコマンドを実行したそうだ。
RPでも、泣き腫らした少年をリアさんが抱き寄せて宥めた。
今度は少年がリアさんの願いを聞く側になる。
願いは亡くなった師匠にもう一度会うこと、つまり蘇生。
しかし『その為に罪のない奴を殺すのは、無理』という言葉の通り既に二人とも*フタハナ*が目的ではない。
未練があってフタハナにまで実際に来てみてからやっぱりこう言える辺りがPCもPLも大好き

それから目的を生き残ることにシフトして作戦会議。
朝の安全な時間にそれぞれ廃墟と森を回る分業形式で決まる。
そして、これから6日、バディを殺したくないと叫びながら必死に食料を管理することになる。

それと、バディ以外との交友も。
ネイクスさんからのメッセージがあった。特記するとすれば『やさしい』と言われたこと。後々に他の色んな人にも同じようなことを言われたが、恐らく最初である。
それとアスさんからのバディ申請。この時すでにリアさんと組んでいたので断ることになるが、元気でいてほしいと無事を願う言葉を返す。

準備期間を終えて開幕を見届けてから睡眠。
PROTECTだったので特に気に掛けることもなく安心して寝た。


11月2日
朝8時始動、周りが動いておらず平和な環境で廃墟と森林探索。
互いにありったけ必要なものをかき集め、終了後にリアさんを森林側へ引き上げ。
抱き寄せのときにちょっと少年が照れたりもしたし、恋人みたいだとかも思ったりしたが、至近距離の対人慣れしてないだけという結論に落ち着く。この時点でリーヴァからしてもリアさん大好きではあるが、正直なことを言えばまだ恋を知る精神年齢ではない。
そもそも、これは余談ではあるが、うちの子の半数は初期の時点で対人の距離感を勘違いする傾向がある。少年にしてみれば1番好きな人には違いないので、勘違いも分からなくはないが。

昨晩すると約束した膝枕をしながら、特徴的な羽?のことを聞く。
魔道具の一種で魔法の補助をするものらしい。同時に、亡くなった師匠からもらったものでもあるようだ。帽子も、眼鏡も、羽も。
同時にPLもPCもチラりと似たようなものを見ている。昨日辺りに近辺にフューシャちゃんが来ているし、リーヴァはリアさんとの会話を聞いていない(離脱中だった)が周囲に居るのは見えていた。
フューシャちゃんの白羽の髪飾りを指して、似たものを見たと明かしてみた。
それから、リアさんの親友であるフューちゃんとの約束の話。
フューちゃんは*フタハナ*になるつもりでそのためなら殺害も辞さないスタンスだったが、互いに友人に死なれるのも愉快なことではないため『最後まで生存する』という約束になったという。リアさんもフューちゃんには生きててほしいが、自分たちが死ぬのは困るし、『お前また一人になっちまうだろ』。イケメン。好き。
この後、生存のためにできることをしよう、とシステム的な相談。夜のうちに祈りをかけて翌朝に安全な状態で探索しようという話に。
初めて祈りバフを実行。額にキスした。

この後、昼頃から連絡を入れていたマカロニスタンへ『お願い』をする。
みんながみんな生存すれば最後の二人など存在しないわけで、そうすればリアさんとフューちゃんが戦う必要性も無くなると考え、『生き残って』と願った。
皆、生き残ることに肯定してくれたし、周波数マカロニの管理者であるケイトさんもそのための音頭を取ってくれた。ここでマカロニの「余裕がある分は余裕のない人に」「あくまで自分を最優先に」といったいくつかの原則のようなものが発生する。
そして、事実上リーヴァの煽動である。PCとしてもリアさんとの約束があり、マカロニの皆を焚きつけた責任があり、死ぬつもりは毛頭なかったといえ尚更死ねなくなる。日を重ねる毎にどんどん生きなければならない理由が増えていく。まだこれだけで、このときは『やってやる』くらいの気持ちでいられたが、思えばこれを書いているときでさえ苦しいのはこの通信が転機だったかもしれない。この時点で、自身とバディ以外に抱える命が、死んでほしくない人たちが一気に増えているわけだ。


11月3日
朝。8:45くらいに起きて探索。
こちらが肉をかき集めていたら、リアさんがアイギスの盾を手に入れた。この時点では砂漠以外にアイギスはないと思われていたのもあってかなりツイている。一気に生存可能性が高まった。
この時はまだMP800-1000くらいで上位1/4程度に入った。この時点で最終日のボーダーは5-6000くらいに考えていたので、正直甘かったと言わざるを得ない。

最初から、順位調整は真ん中-上位1/4程度にするべきかと考えてMPを調整していた。
考え方としては『上は目立つ、下は余裕がない餌』という風に見られかねない為に最も目につかないだろう辺りを維持するつもりだった。
生存可能性で言えば、Flowerがバディである以上即死退場は無い(バディが落ちると花びらが減るが、直ちに死にはしないないので蘇生が出来る)ので襲撃によるキルはそこまで恐れはしなかった(少なくとも役職無しで参加した時よりは)が、とにかく戦略的に戦闘ログが残ることを恐れた。
目立って戦闘ログが生成され、ステータスが開示され、更にスキル構成まで明かされたときにはPOWAGIの好戦PCに何度も狙われる可能性があるため、キルを許容するプレイスタイルでも可能であれば終盤まで一切仕掛けず、また狙われないことが重要だろうと考えたわけだ。
こうして調整していたわけだが、あれほどまでに備蓄が不足するとは思わなかった。
恐らく読者もご存知の通り、最終日のボーダーは10000を超えた。恐らくブーケ脱出者の食料が上位に集中したのだろう。我々もマカロニスタンメンバーから提供されているし、もっと考慮すべきであった。

この後にピィさんと会話をした。
少しの交流で、また少年自身も話の内容が難しかったようだが、少年は『人ならざる者』同士何か思うものもあったのか、分からないなりに興味を持って話をした。
あとその前後くらいに媚薬TLだったわけだが、どうしてこの島はピンク色の話題が定期的に上がるのだろうか?ちなみに少年は12歳の精神だが知識は(偏りこそありつつ)数百年分持っているので媚薬を認識した。恐らく浅い範囲で知識だけはR指定も分かる気がする。

17-18時くらいか。ネバーカムさんの『治療』の話がTLに上がった。
少年はあれほどまでに積極的に人を救おうとすることができないことに悲しくなったりもしたが、本質的には似通っていて、その差は方法と、それを取る勇気だと考えていたりもした。
今になってみれば、少年の取る手段は合理論的でこそ無いが必ずしも間違いとは言えないし、一個人として、一つの生命として自身やその周囲の人間を優先するのは徳倫理などの観点からで言えば正とも言える。結局答えはないと気付いた上で、寄り添うことを選んだ。
このフタハナの最中に、少年は数度「やさしい」と、数名のPCからそう評された。それが真であるかはともかく、バディにも言われ、多くを救えないことのコンプレックスは一人への優しさと言う形でもって克服することができた。

何時だったか、更に後にフューシャちゃんと直接遭遇。
この時フューちゃんはMPトップを独走していたか二位だったかである。確かPCについては誰にも手をかけていなかったが、RP上の彼女は荒んでボロボロだった。
少年がじっとフューちゃんを見つめ、気付いた彼女が斥候と思いナイフを持って迫ったところをリアさんが割り込む。
誤解こそ解けたが、今度はフューちゃんが傷付いている。リアさんはここで休めと言って、しかしフューちゃんは少し離れてから一人で休むと返す。よろめき、それに対して変わらずリアさんは休むように言い、フューちゃんもここを離れるともう一度返す。
ここに居たらリーヴァを怖がらせると、恐らくは大義名分のようなものであったろうがそう返す。確かにナイフを向けられて怖がりはしたが、誤解が解けたのは分かっているし、傷付いたままでは約束も果たせないだろうと言って自分からもここでゆっくり休むように頼んだ。
ここまで言われ、フューちゃんの方も折れて休むことに決めた。

それからのバディ会話。
『ホントに優しいなお前は。』
フューちゃんが、リアさんの親友である彼女が元気でいれば自分も嬉しい、自分のためでもあるという少年の言葉に対して。
この後、何度かバディから言われる言葉だが、恐らくこれが最初であったと思う。
それから先に言ったのは少年の方からだが、可愛いとかも言われたりした。カッコイイの方が良いとは言ったものの、カッコイイと言われるには色々足りてないのを自覚しているし、何より本音で褒められているのであればまんざらでもないのだと返す。
それから作戦会議にシフトしていたが、先ほど二人がしていた会話で引っかかったことを聞いてみた。

先ほど、ふたりの会話で『今度こそ守れると良いな』という旨の言葉をフューちゃんが発した。その『今度こそ』とはどういう意味なのか、と。
亡くなった師匠は、リアさんを守って亡くなった。その犯人は恐らく、魔術師を撲滅しようとする集団で、そしてフューちゃんの願いもまたその彼らへの憎しみによるものだとも。
今度こそ守れると良い……あるいは、今度こそ大丈夫。守れる。そのためには自身も頑張る。少年は生きるために誰かを手にかけないといけないかもしれない事へ少し迷いを残していたが、この言葉と共に覚悟を決める。

それから、夜には蒼い森の事件もあった。
マカロニスタンでもそこそこの騒動になったが、少年たちは少し離れたところにいたのでその日は大丈夫だろうと言い、またその範囲が拡大するなら東に移動しようと相談。
その時のRPでの余談だが、ケイト嬢の豆腐屋アイコンで死ぬほど笑った。

リアさんから膝枕のお願い。少年も素直に応じる。
膝枕をして、添い寝をして、手を握って。気温が下がって寒いからか、それとも。彼女が体温を求めるように、されるがままに寄って、少年も体温を感じるようにする。
それから手を握ったまま目を閉じて、明日に備えて睡眠をとる。


11月4日
起床、それから軽いRPと探索。
数日の間左上の森を往復していたが、今日は雪原を経由して右上の方にある森林へ移動する。雪原で肉をかき集め、武器を拾って森林で隠れる算段だ。

昼くらいのはず、メルシアさんが海を遊泳しながら見つけたラプターの座標を教えたくれた。いわゆるラプター漁である。
自身では使えないものの、確保してあれば後々かなり優位になるはず。MPも消費はするが大丈夫だろう(結果から言えばダメだったが、最終日のボーダーと比較すれば誤差レベルである)と思い確保へ向かう。
運良く誰かに取られることも無く回収。メルシアさんには感謝するより他にない。
これらの出来ごとと並行して、バディとも会話していた。
朝に森ガール装備を拾ったけど『self』をしてしまって消えてしまった話だとか、紫の花を拾えた事だとか。
それからラプターを取りに行き、帰還。ラプターを渡して衝動的に武器を拾いに行ったり、それを少年が抱き寄せて連れ戻したり。

そんな最中に、不具合により少年が草原で溺死する事態が発生する。



ここは間違いなく草原で、マカロニスタンのメンバーですぐ近くに居たシトルイユさんもその辺を確認してくれており、『見た目だけ草原に擬態した海中』でもないのだが、どういうわけか溺死した。
もちろんこのゲームでは死んだからといって会話が出来なくなることはないのだが、Flowerが死亡するのは中々にレアな出来事ではないだろうか。
それから、先ほどまでは笑い話で、これからはRPの話。
この死亡に伴って蘇生することになるのだが、溺死してからバディのAPが回復するのを待つ。APが回復し、蘇生をしてもらう。
つまり、キスである。
祈りのバフで少年から、額にはしていたが、初めて口付けをすることになる。何度か、必ず生き返らせるという意志で何度か。少年もすぐに目を覚まし、それから不安から少年も、彼女に口付けをした。
お互いに、抵抗もなく、自然と。極限故か、それとも。その答えはフタハナを終えてからも出ることは無かった。

『生きよう』
いくら生き返るとは言え大切な人の死は苦しい。彼女の場合、既に一度経験している。
少しばかり軽率だった。もちろんこれはPLとして。システム上は警告が出ているのに『草原だし大丈夫だろ』と思っていたら、ほんとに溺死してしまったのだから。
『こればかりは流石に慣れようがない。』
リアさんの中で、少年が大切なものになっていたことは嬉しかったけれど、しかしだからこそ、自身の行動の軽率さを反省した。彼女を生かしたいし、また、彼女のためにも少年は生きなければならない。それが約束だ。
また一つ、生きる意味が重くなる。

さて、バディとの話を離れて少し大局的な話をする。
この時点でマカロニスタンでは3本のブーケが完成していた。皆で手分けして探し、それらを束ねた結果の3本である。他所ではまだ協力していなかっただろうし、ソナー系アイテムも普及していない。それらから考えるに総脱出者は20-30人くらいになるかと考えていた。もちろん「このペースなら最終日にそれなりに残る」という考えも持っていた。
知っての通り、残ることができた人数はあの通りである。確か8人。また、考えの甘さがここにあった。
Futahanaチャンネルを見ていたなら分かるかもしれない。翌日はジョアンちゃんが助けられた日だ。あの日を境にブーケ脱出は加速した。そのことについて早抜けした人やアンナエちゃんたちを責めることはもちろんないが、あのような出来事を想定するのは難しい。こればかりはしょうがないと自分に言い訳をする。
これ以上の詳細は翌日の出来事として記そう。

それから、索敵キルが行われ始めたのは恐らくこの日辺りではないか。
マカロニのメンバーであるアスさんとアンナさんだったか、二人が索敵キラーに狙われた。確かアスさんが運良く生存し、しかしバディを蘇生したところで報復をしようとしてモメたのだったろうか。
結論から言うと、アスさんがなんとか宥めて戦略的撤退をした、はず。
そんな事件があったわけだが、索敵によるキルが行われたことで森の安全性が一気に下がったと認識したのがこの日の夜だ。あの西側の大きな森のどの辺かまでは分からないが、確かにあの場所で隠れているプレイヤーまで襲撃の選択肢に入ったという事実だけで隠れる場所の選択肢が減った。
この後、バディとは極地装備を揃えて森以外に隠れるべきだろうと話した。装備がない限り、隠れるなら草原か森林であり、そして森林はやはり人が集まるため索敵しても引っかかる可能性があるのだ。

さて話を戻して。
少年はリアさんに甘えるように体重をあずけ、それから寝ようと誘う。リアさんもそれに応じて、少年はリアさんの手を取り肩を寄せて目を閉じた。


11月5日
この数日でもはや日課になった探索。いつものように時間を合わせ、アイテムを探し、抱き寄せて合流する。
この日からはラプターがあるので遠方への遠征も楽になった点は違うが。
少年はサンドブーツを拾い、またリアさんは恐らく狙撃銃系の武器を拾ってきた。(武器のことは任せていたが、RP文からして恐らくシモノフヘカートあたり)
昨日は装備を消失させたりツイてなかったけど、今日はそこそこ集まって運が偏ってたんだ、みたいなことを話したりした。

この後11時くらい、『ノゾミナキモノ』、ミナちゃんが覚醒した。草原で頭ぶつけて覚醒したというあたりが何かこう、背後のPLさんらしいなと思ったりもした。
が、そんな覚醒の経緯こそギャグだが、話す内容は極めてシリアスであった。要約すれば『自分は助かりそうもないから、全行動力と物資で後続を生かすために尽力する』というものだ。あの時点ではブーケの使用すらしない口ぶりであったし、つまりLostになるつもりでそう提言していた。
少年のスタンスは、無理にでも生かすものでは無い。目の前の相手が生きようとしているなら、その為に尽力するし、逆に死を覚悟している相手には後悔しないかと問うが、それでも後悔しないと返されれば引き留めない。そしてミナちゃんはあの時後者であった。だからせめて、敬意を示し、そしてその存在を覚えると約束した。
また、生きる意味が重くなる。
フォスさんも花になることを宣言し、機関砲氏改めヘイル大尉も足切りが確実だ。彼らにも残ることを約束した。この時はまだ、本気で生き残れると思っていた。軽々しく願いを託せばそれは呪いになる。理解はしていたが、実感するのはもっと先のことだ。
大尉やメルシアさんが次々に装備の座標などを教えてくれたし、その結果ダウジング棒や浄化マスクも手に入った。リアさんも取引で肉を確保してくれ、状況はかなり好転する。
一方その頃、少年と僕自身は『自分から周りに何かを与えられていただろうか』と考えていた。僕らは施される側であった。座標は教えて貰ったりして、しかしこちらからまともに装備の情報も開示できていない。発見さえしていれば明かしただろう、だがまず花も余剰の装備も発見すらできなかった。
この話は、翌日に問題となり表出する。その時にまとめて記す。

そして、この日は例の姉妹が攻勢を開始した日だと記憶している。シトルイユさんが殺害されたのがこの日であるためだ。
姉妹の本格的な行動開始の前、たしか妹の恋理さんの方か。(記憶違いであれば申し訳ない)彼女が昼前か昼辺り、北西の森でリャボちゃんと会話をしていた。少年は脇からこっそりと見ていただけだが、内容としては凡そ殺戮者の殺害教唆だった。
『友達は美味しくない』『殺戮者は美味しい』とか、そんなことを教えていたのだったか。このフタハナという舞台の関係上、PCが殺戮者へヘイトを向けるのは自然(目に見えた脅威であるため)だし、RPとしても普通だろうとは思う。
これは個人的な話だが、盆ハナ以降は殺戮者の死亡を考えるだけで苦しい。当時もFlowerのPCで、自身のバディは二人とも殺戮者だった。そして、二人とも能動キルは0だった。このゲームでは、Hide出来ないことも、RP上のヘイトも含め、殺戮者はただ居るだけで狙われる。そして、彼らは*フタハナ*に掛けた願いでもなければ二度と蘇らない。
涙腺が壊れそうになるが、あくまでPL視点の話だ。だから、PCの視点では特別に思うところはない。等しく死は死で、等しく悲しい。それを思って堪えた。

その後、昼から夕方前だったか。その彼女にシトルイユさんが殺されたタイミングだ。
シトルイユさんは廃墟北東すぐ、水辺を渡った辺りの草原に少年たちから見える距離で待機していた。そこで殺されたのを間近に確認し、直後にリアさんがラプターで距離を取って抱き寄せてくれた。
しかし逃げた先にも椿桜さんの方が居るし、逃げた先で隠れたはずのハイドが解けたらしい。索敵してまでキルを取るつもりだったか、とにかく確認するとすぐにまたリアさんが逃げてくれた。
正直、かなり怖かった。この記事の原本となったメモが残っているが、それを書いた時
『正直かなり焦ったし、これを書いているときも手が震えている。
むしろヤバさを理解した今の方が目がチカチカしてるし、息が荒い。死ぬ。ログを発生させなかっただけでかなりマシ。頭が上がらない。
胸が痛い。ほんとに無理。逃げたと思って安心したころに涙が出てきた。』
原文まま。とにかく焦りに焦ったことが記されていた。なんなら、一か月弱経過した今でさえ思い出すと怖い。
初めて、死の恐怖みたいなのを感じた気がする。自分の命でもないのに、心の底から怖かった。

もちろんただ震えていたわけでもない。
マカロニスタンの通信が傍受、もといあれは公開回線だったので監視されていたわけであるが、座標を明かさないよう個別のメッセージで生存報告をし、またケイト嬢に当該回線の放棄と新規回線の作成を打診した。その後、周波数マカロニは偽の閉鎖告知をして、偽装を図った。
それから、大尉からシトルイユさんの脱出報告も受けた。自分たちが作っていたブーケで、なんとか生還することができたようだ。それから約束していたように、シトルイユさんはアイギスの盾を譲ってくれた。大尉がメッセンジャーとして運んでくれた。
このしばらく後に大尉は、やはりブーケで帰還したいと言った。この時は既に新規回線、アントノフ製造所に移行していた頃か。
誰もが歓迎したし、僕やバディも歓迎する。当然だ、回線の存在意義は『生き残る』ということで、少なくともそう願った本人なのだ。歓迎しない他ない。その上、大尉は自身一人が生存する以上に多くの生存者へ貢献した功労者だ。報告に対して、本当に安堵した記憶がある。

さて、足切りの時間がやってくる。
ボーダーがいくつだったかは覚えていないが、この日はまだそのラインから余裕があった記憶がある。
ただ足切りの公表があってから、僕自身の精神は一度完全に余裕を失った。
アンナエ・ジョアンペアの片方、ジョアンちゃんの脱落は昨日の項にも記した。確か、ボーダーがギリギリで危うくなり、MPを急いで上げたがデッドラインには間に合わなかったのだ。そのことについて、アンナエちゃんは全体チャットで嘆いたのだ。
同PL氏が言うには、あのまま自暴自棄になって襲撃し殺されることも考えていたらしいのだが、しかしそうはならなかった。現実は、心優しい有志たちが提供した花を束ね、ジョアンちゃんは脱落を逃れたという結果が残った。
その時の僕は、Twitterで同PL氏の嘆きを見ていた。苦しそうなのを見てなにか言いたかったが、しかし何も言えなかった。ボーダーは余裕で超えていたはずなのに、声を掛けられるほど、人のことを考えられるほどの余裕がなかった。
『あの場に居たのが自分たちなら』
そう考えたら、恐ろしくなって、バディを殺すことを考えたら恐ろしく、堪え切れず、それでも必死で涙をこらえた。
この日まで、食糧の管理をしていたのは少年、つまり僕自身でもある。脱落するとしたら、その責任は凡そ自分の責任だろう。それは管理の甘さ故なのだ。
感謝や様々な気持ちからだろう、もう既にリアさんへの思い入れは深いものだった。それ故に、自ら彼女を殺すということを考えると、本当に堪えられないことだった。
そして、昼の騒動を思い返す。手が震える。動悸がして、胸が苦しかった、痛かった記憶がある。
ジョアンちゃんたちは救われた。しかしそれは奇跡にも近い。同PLの努力、開催期間中の交流や根回しの周到さは理解しているし、その下準備と、周囲の善意、運の全てがあって救われたのだろう。フォロワーさんたちが彼を『持っている』と評する所以だろう。自らを運がないと語るが、それ故に努力を惜しまない。
自分たちはどうか。恐らく、そんな奇跡は無い。彼女が救われたことは嬉しかったし、安堵した。だがしばらく、恐怖と苦痛に向き合い続けていた気がする。次、自分は彼女を殺しうるのだと。

何分経ったか分からないが、しばらく後に落ち着いた。怖かったが、彼女を生かせるのは彼女自身と、自分たちしか居ないのだと奮い立たせた。
そうして落ち着いた後に知ったことだが、ジョアンちゃんやアンナエちゃんにケイトさんが花の供給をしていた。
キャラがマカロニスタンメンバーであることを誇った。自分たちの行いの結果助かった人が居るのもそうだが、自分たちのトップがメンバーであるかを問わず手を貸そうと行動出来ること、周波数マカロニという場所とそのトップであるケイトさんを誇らしく思った。
ケイトさんがその選択をしたのが、とにかく嬉しかった。何がどうか、というと未だ詳細に言語化出来ないのだが。

『リーヴァも、ケイトさんみたいに強く優しくなりたいと思った。リアさんもそれを称えてたし、本当にいいペアを組めたと思う。絶対に殺したくない、殺したらどうしようではなく、何があっても殺させてたまるかと思った。
あの回線の人たちも、ジッセもすごいと、本当に思う。自分たちが助けられたのだから、こんどは自分たちが助けたい。
生きる、生かす、だけどマカロニのひとも助ける。本当に、バディがリアさんならできる気がする。
ケイトさんの振る舞いに恥じないよう、PCもPLもありたい。 』

この日のことをメモ取った原文ママ。
やはり、考えが甘かった。
この次の日からが、本当に苦しかった。


11月6日
例によって朝の探索を開始する。時間もいつも通り。
しかし探索を開始してすぐ、近くにディゴさんや姉妹のどちらだったかが居ることに気がつく。
一時中断し、それからリアさんに遠くで抱き寄せてもらってから探索を再開する。
リアさんは橙と青の花を入手。一方、リーヴァはこれまで花の入手は無し。運が良かったとしたら、加護付き武器を3つ拾った程度か。確かに運は良い、だが誰かに助けて貰ってばかりという焦りがあった。

この日の大きな出来事の1つは、例の姉妹が能動的に、そして大々的に殺害を開始したことだろう。
結論から言うと知られているであろうように、彼女たちは離脱を選択した。だが、それまでの間にもマカロニスタンメンバーは色々なことが起きていた。
彼女たちへの対策もそうであるし、また普段の業務も行った。
ここから、ある程度時系列に沿って記す。

メンバーではまず、メルシアさんが狙われた。この後何名かメンバーで狙われた人が居て、少年の視点では『マカロニスタンのメンバーが居れば優先的に狙っている』ものだと考えていた。後にPLも知ることだが、無差別の攻撃の結果なぜかマカロニスタンのメンバーだっただけらしいが……その時は確かに考えていた。
この時はアントノフ製造所のチャンネルは見られていないと思っていたが、全体や周囲から場所がばれたら、その時は死ぬものだと思った。
それから、ケイト嬢がアンナエちゃんやフューちゃん、ラドワさんやクリソベリルさん、個人的に連絡を取ったことのある人たちを招集してくれた。ここに共同戦線を構築する。
それからリアさんがチャットの会話に参加。
しばらくしてから、ネバーカムさんの情報により赤の花を確保。あと黄色があればブーケになる。この時の、リアさんの行動が好きだ。誰か必要だろ、と言って即座に、迷わず取りに行ったのが好きだ。自分たちは花を使う気がなかったが、それで直ちに取りに動けるのが好きすぎる。
その後、クリソベリルさんのバディであるラブドレトさんが殺害された。知り合いのバディの死というだけでも苦しいのだが、彼は殺戮者だ。自分の理由ではあるが、その事実と結果を考えるだけで、苦しかったし、自分のことでは無いが泣いた。殺戮者は生き返らないのだ。
それから彼女はブーケ脱出に切り替える。二人分のブーケが欲しいと告げる。足りないのは黄色い花で、数は二つ。ほかは揃っていた。
その時に、バディが少年に聞く。取りに行っていいかと、即座に尋ねた。断るわけはない。食糧もなんとかなるはず。正直打算がなかったわけではないが、最悪何も貰わなくても残れるだろう。だったら、出来ることをして欲しい。食糧はこっちで管理するからラプターを活かしてもらうつもりで送り出した。好き。この時はもうTwitterでもさんざん呻き声をあげた。フォロワー諸氏には見苦しい姿を見せて申し訳ないが、もう感情を吐かないと耐えられそうになかった。そして、改めてこのバディを、リアさんを殺したくないと思った。殺してなるものか、そう思った。
それからレイさんとリアさんが黄色い花を一つずつ発見、二つのブーケが完成する。この間に少年も、赤い花を見つけたフューちゃんをバディアクションで回収したりした。
セアちゃんの殺害と、アンナエちゃんによる蘇生。
完成したブーケをクリソベリルさんへ渡し、リアさんは彼女からアイギスの盾を二枚重ねた、通称『看守の盾』を譲り受けた。
その間にも、アスさんが分析して傾向を割り出したりしてくれていた。多方面から人が集まり、タイミングが合うまで各々待機し、後から聞いた話ではマカロニ陣営以外の別動隊も控えてくれていたようだ。例の姉妹の行動を止めるために、あとは指揮者の号令待ちというところだった。
そんな最中、彼女たちの離脱が宣言される。停戦、即ち『自分たちの生存のための殺害』は実行されずに終わることとなった。当然だ、恨みなどではなくあくまで防衛手段である。その結果死んだ人たちはいるが、不要な殺害はしない方針でもある。
少年も僕も、拍子抜けはしたが、それ以上に安堵が大きかった。僕自身は厄災にも等しい害意からの解放に安堵した。少年はそれもあるが、自分と近しい人かそうでない人かを選ばなくてはいけない状況からの解放にも安堵したのではないか。マカロニスタンメンバー、そしてバディには生きて欲しいが、彼女たちのことも等しく命だと思っていたからだ。
ともあれ、これで一難去った。これからは、皆いつもの業務に専念した。

そうして花を集めていた時の話。マカロニスタンには、外部から様々な物資提供があった。
ピィさんは、ブーケを丸ごとひとつ提供してくれた。予備のブーケの事を聞いても、無い。つまり、彼女は自らの命を差し出した。
それでいいのか、もちろん問いただした。だが彼女は覚悟の上だったようだ。どうせ長くない、記憶が極めて怪しいために雰囲気だけだが、そんなような事を言って、ならば美しいもの、自我を持つ者の生存に尽くすといった事を語った。
何度も言うが、人の選択であればそれは曲げないで受け取るのが少年のあり方だ。だから、感謝し、敬意を示しマカロニスタンの物資として貰った。
また(ホームレスの)ジャックさんからも花を数種融通してもらったという報告。
このくらいのタイミングに、フューちゃんも最後の花を拾いブーケを完成させる。最後の花は、誰かの花畑に咲いていた。誰かが残した奇跡だ。僕はこの話を当該PLとDMでしていたが、正直泣いた。何度目だと言いたいが……しかし始め人を恨んでいた少女が、人々の優しさに絆され、そして誰かの手で救われた。そう考えて欲しい。僕は耐えられなかった。
その話を聞いた少年も、見知らぬ誰かに感謝した。誰かのために、死んでも誰かを救ったその様は、美しいものだと思ったことだろう。

それでも、まだ揃わないブーケは残されている。
黄色い花。とにかく黄色い花はいくら探しても足りない、最後の1つは大抵黄色い花だ。
少年も探そうとする。食糧は一応備蓄があるし、ソナーも譲り受けた。サンドブーツもある。ここで一斉に探す他ないだろう。
何より、まだ助けて貰ってばかりで、なにも助けられていない、ここでやらねば。そんな焦りがあった。
けれど、探しても探しても見つからない。広大な砂漠の、どこに花があるともわからない中でとにかく歩く。MPが減る。そろそろボーダーとして予測した数値に到達する。
1度、その数値で思いとどまった。焦る、焦るがどうしたらいい。探して1人多く生き残って欲しいし、だが自分たちは残らなければ。焦りから、ロールとして、そして僕の本心として『どうしよう』と回線で聞いた。
初めて不定の狂気というものを理解した気がする。頭ではダメだとわかりながら、破滅する方に向かってしまう。1度手を止めたもののまた、花を探さなくてはと数歩歩き出した。
落ち着け、と。バディに止められる。そして、諭される。
『支え合うには支える側の余裕が必要』
『俺達がギリギリになるならやめとけ』
『俺達は生きなきゃいけない。絶対に』
『お前が無理して死にそうってんなら、腕引っぱってでも止めてやる。止めてやるさ』

『なあ、俺は……お前の相棒でいられてるか』

振る舞いを恥じた。後悔したし、そしてこうして引き止めてくれたリアさんには感謝しかなかった。
自分たちが皆に生きていて欲しいように、自分たちもまた生きて欲しいと願われている。今日は良くても明日は危ういとしたら、彼らは何を思うのか。何人から、何を託されているか。
過ちに気が付き、それからビンタを1回してくれと頼んだ。ケジメだ。これ以上迷わないという意思表示だ。

帰る場所であってくれと言われた。
もう迷うことは無い、そう思った。
自分たちはなんのためにこのチャンネルに居たのか。
改めて、理解した。
つまるところ出来ることをするしかないのだ。出来ることをして、出来ないことを補ってもらう。出来ないことはするものじゃない、とは言うものだ。
出来ることをして、その限りは自身は自身として、迷わず居られる。

正直これは振り返って感情なんかを想起したに過ぎないのだが。記憶では、とにかく泣いたことだけが残っている。
感謝と、謝罪と、その2つだけ覚えている。不甲斐ない、不甲斐なさに泣き、そして愛想を尽かさずに怒ってくれた事への感謝をした。

その後、順位発表があった。
みてみればギリギリで、余裕を持ってボーダーより上に載せてたはずだったので生きた心地がしなかった。
それから別れのロールと物資整理。フューちゃん、ライム・アルリスさんペアは離脱。アンナエちゃんはギリギリまで手助けをしての脱出という形。
フューちゃんが物資を託してくれた。そして、生きて帰ったら故郷を案内すると、だから2人とも帰ってこいと言われ、約束する。
ライムさんも物資を、食糧以外の全アイテムもまとめて渡してくれた。そしてライムさんは、ずっと探しても見つからなかった黄色い花のことを、それに言及し、探してくれてありがとうと言ってくれた。
泣いた。あるいは、これを書いている今ですら思い出して泣く。僕たちは花という結果を出すことは出来なかった。けれどそれを見ていてくれたこと、それに感謝してくれたこと、報われた気がした。

それから、明日に向けて所持花の整理をして、疲れて寝た。


12月7日
地獄の6日目、だが朝はやはりいつも通り。
今日は、初めて花を拾えた日だった。緑の花で、そしてちょうど不足の花だ。これでまた、1人脱出する足掛かりになる。
それから、午前は極めて平和だったので在庫管理をしていた。ボーダーが1万を軽く超えるなど、この時は微塵も思わなかった。1万あれば安心、程度の気持ちだった。最後まで考えは甘かった。

夕方から戦況は変わる。
生存のために、上位の人達が争い始める。その中で脱落した人達もいる。
残るため、順位を上げておかねば。だが上に上がると目立つ。ギリギリまで堪えるべきかと思案する。手が震えてくる。仕掛けるタイミングも分からなければ、上がり方が想像以上で恐ろしくなってきたのもあった。
その中で、特に目立ってキルを取っていたように見えたコウコンちゃんを止めるという話がチャンネルで上がる。脱落間際ではあるが、人によっては最後の思い出作りをしているような人達もいた。あの時点でコウコンちゃんは勝ち抜けで決まりだと思っていたし、だから『下の人たちは放っておいて欲しい』という旨を伝えようと言う話になった。少なくとも、何も言わずに殺して止めるのは違うのではないかと。戦闘になるにしても、何も言わずに仕掛ければ後悔するだろうと。これは、隠れ場所を見つけられずに決行こそされなかったが。
見つからなかったので、食糧を集める方にシフトする。アンナエちゃんから、まだあった余剰の肉を受け取る。
ケイト嬢の、ジャックさんへブーケを渡したという報告。それそのものは良いが、彼女自身のブーケがないこと、黄色い花を見つけたように匂わせて『今から探す』という笑えない冗談。周囲からいっせいに『ビンタ覚悟しろ』と言われていた。結局その機会は無かったが。
我々のペアも度々狙われるようになる。ダメージを受けたので手当、応援と祈り。狙われてノーダメージで返り討ち。ディゴさんはなんども襲ってきたが、全て軽くあしらっていた。
奪われる方は今のところ問題ないように見えるが、そもそもボーダーに届かない。チヨ子ちゃんやアンナエちゃんには面倒を承知でMPの直渡しをお願いした。
だが、届かない。1度はリアさんがボーダーギリギリセーフまで届いたものの、その時物資供給で組んでいたリーヴスさんがタラテラさんに落とされてMP6000まで低下。少年も10000そこそこのMPで足りない。

最後まで諦めはしなかったが、とうとうボーダーを切った。
生存者は確か8名、その記憶すら怪しいほどにもはや失意しか覚えてない。二人は、脱落したその他大勢に含まれた。
自分をとにかく責めた記憶がある。Twitterではとにかく、バディに謝り続けた記憶がある。
初めから書いてきたが、食糧で引っかかるならそれは僕自身の甘さ故だと思っていた。今も、ある程度仕方なかったと思う点もあるが、やはり責任の帰結する場所は自身だろうと思わずにいられない。
今はもうそれで責めることはないが、あの時はバディを殺してしまった、その事実に耐えきれずに、文字通り涙が枯れるまで泣いた覚えがある。
苦しかった。リアさんを殺したのは自分だと思うと、気が狂うという言葉で表せないような何か、今でも形容し難い感情が湧き上がった覚えがある。今までの振る舞いの中で甘かった数々の行動が脳裏に蘇り、どうしてそんな行動をしたのかとずっと問いただしていた記憶がある。

しばらく泣いて、とにかく泣いて落ち着くまで少し経つ。泣いてばかりもいられない。
あと少し、最期のロールがある。
案内人が用意してくれた、最期の猶予は短い。
彼女を抱きしめる。抱きしめられる。
自分で自分を責めていた時、リアさんは
『生まれ変わったら、リーヴァの親友になりたい』
『お前の隣にいたい。お前を一人にしない。』
言霊、口に出して、そしてその願いが真実になるよう願ってくれた。
不甲斐ない自分、約束を守れなかった彼、けど、彼女は最後まで友人で、相棒で居ようとしてくれた。あの時も、そして今も、思い返せば涙が堪えられない。
最初に会ってから、そしてこの日まで、バディがリアさんで良かったと本当に思った。最初から最後まで、彼女は1番の相棒で居てくれた。
少年も思いを口にする。
一人にはしないから。隣に居たい。
死がどんなものかは分からないが、それは目前に迫っている。怖いのは彼女もきっとそうで、そして最後まで相棒でいてくれた彼女に応えるように。
二人で願えば、きっと叶うだろう。
そう言い……ただ1つ、ワガママを口にする。
誰かの奇跡になりたい。
フューちゃんが花畑の誰かに救われたように、自分たちも誰かを救うことが、せめて出来れば。花になると、ここで選択する。最後の最後まで寄り添い、最後は花になる選択。
願いを聞いてくれた。なれるさ、そう返してくれた。……それから、彼女は声をあげて泣き出した。
とにかく、悔しいと。約束を守れなかったことが悔しいのだと泣いた。
少年も、怖さと悔しさに泣いた。けど、嬉しくもあった。悔しいが、だが生き残ってくれた人達もいる。彼らはきっと元気に生きてくれるだろう、それだけは嬉しい事だった。
そうわざわざ口にしたのは、少年なりの慰めでもあったのかもしれない。全てが無駄じゃなかった。
『ここで過ごした瞬間は、無駄じゃなかった』
助けられた人達のことも、また無駄じゃなかったはずだろうと。

「おやすみ、リア。
"明日"はきっと、いい日だから。」

"明日"もまた、良き相棒として、親友として居られる事を願う。
そして、少年の生は幕を下ろした。


11月8日
言うことは無い、皆あの決戦を見ていたはずだし、少年はもう居ない。
申し訳程度に書くと、あの日は零さんを応援していたことや、タラテラさんのPLさんがゲームが上手いということ、『キャラ強度』がすごいという話とカルミアさんのロールが最高だったという辺り。
他にも色々あったはずだが、限界すぎてそれ以上の事が上手く出ない。
勝敗が決してから、疲れて泥のように寝た。久々に長く寝た。


11月9日、11月10日
9日の朝、起きたのがいつもより少し遅かった。当然4時間睡眠を続けた後で、その反動だろう。
寝起きでフタハナを開く。タラテラさんの勝利で終わったあと、何を願ったか確認する。
寝起きの頭では、何が願われたのか分からずしばし考えた。救いを願った、その意味をしばらく考えた。それから間を置いて理解。
信じられなかったし、直後discordで『そういうこと』で良いのかと聞いた覚えがある。もちろん返答はYES。その瞬間に、また堰を切ったように泣いた。
これを書いてる時は、自分何回泣いてるんだ?と冷静に指摘できるが、やはり当時の自分からすれば当然だった。自分はもっといい選択が出来たとか、あれは自分のせいだとか、あれこれ考えて虚ろな目をしていたかもしれない時にこれだったわけだ。
(事実親には体調不良を心配されたり、顔色が悪いと指摘されたりしていた。)
結果的に生きて帰れることになった。結果的にではあるが、約束を守ることが出来た。生かしたいと願ったバディはもう帰らないと思ったが、生きている。

勝敗が決した後、自分は寝てしまったが、リアさんからメッセージが届いていた。
先に願いによって目を覚ましたリアさんが、少年に語りかける。少年はまだ、呑気に寝ていたのだが。
少年に口付け、語りかけ、リアさんもまた眠りにつく。
『"明日"はもっともっと、良い日になるぜ』
それから僕自身も起き、少年も起き上がるロールをする。自分が願いが一度信じられなかったように、少年も夢ではないかと疑う。
そう送ってから、どうやって現実だと気付かせるかに少し迷ったのは我ながら計画性がないと思う。
あれだけ大量の食糧をかき集め、口にしたはずだが腹は減る。そうであればまあ夢では無いのだと気付くだろうとそんなことを書いた。死後の意識の有無は定かでないにしろ、少なくとも死んでたら生理現象は起きないだろう。

生きてる事を認識してからは、もういつも通りに戻った。泣く理由の全てが吹き飛んで、後悔も何もかもが結果の前には無意味になる。
少年は、最期まで自分のやりたいように、全ての責任を負うつもりで行動した。誰かを手にかけたとか、そういった後悔は結果的に負うことなく済んだ。必要ならば覚悟はしていたが。
そうした悔恨が残らなかったことは脱落の時にも、その場で思いつく限りの最善を取り続けた事は自分を褒めたし、(圧倒的に後悔の比率が大きいけれど)願いの結果何一つ思い残すことの無い結末になった。
(本当のことをいえば、まだ優位に立ち回るために取れた選択を模索している。が、思い詰めていないという意味では間違ってないだろう。)

マカロニスタンメンバーでパーティーをする話。これはアフター1日目は主催の予定か何かで無理そうだったのでアフター2日目になった。
この日は特に目立った会話もしなかったので、ここからアフター2日目の話に移る。

昼頃だったか、アントノフ製造所のチャンネルでパーティーをする。
周りでは「フタハナイレブン」とか言いながらラプター(のミサイル)でフリーキックをしているし、ケイト嬢はウツセミでミサイルを止めたりしているしなんとも胡乱な有様だ。
バカ騒ぎも全てタラテラさんのおかげだろう。僕もタラテラさんを奉ろうとか社を立てようとか、そんなことを言っていた気がする。あるフォロワーさんは『祀ると距離ができる』みたいに言ってたが、それは確かにそうだ。が、僕たちはほとんど関わらず、全体チャットで見た覚えがある程度なのだ。理解して欲しい。
直接の交流があった人はどうか友人として接して欲しいと思うし、仮に少年に関わりがあったとしたらそうしただろう。対等で無いというのは辛い、その思いから島に来ているのだ。
パーティーに話を戻そう。カレーを作ろうという話になったので調理班が出動する。少年やラドワさんが作るが、正直に言うと作らせるべきではなかった。
ここにラドワカレーというミーム?が生成されたわけである。
逸話が残っている。ケイト嬢を苦しめ、あまりの不味さに新規アイコンを書き下ろさせ、アンナエちゃんに至ってはステータスが弱化する不具合が同時期に発生した。どんだけまずいんだよ。エイラスさんは普通に食べてたけど。
少年はと言うと、まともなマグロカレーとジャンボパフェを崩して再生成したパフェをライムさんと作っていた。

トンチキの裏、16時くらいからだろうか。少年はお土産にブーケを作ろうと花集めを始める。それと、2人分のチケットも。お土産と言いながらバディにプレゼントする気だったが。
草原をローラーし、砂漠を歩き雪原を回り、海を泳いで、結果それら4箇所の花は見つかった。残りの3箇所は頑張って探したはずなのだが、特に廃墟で見つからなさすぎて時間が危うくなってしまい撤退した。
ブーケを渡す計画は頓挫した。だが運良く黄色い花はある。
先にも書いた、自身が焦りのあまりに不定の狂気に陥っていたときの話を思い出して欲しい。あの時苦しめられた花が黄色で、そしてその事で叱られたり、色んなことがあった。
『あの時……とめてくれてありがと。』
『これからも迷わずにいられるとおもうよ。』
自分が迷わず自分でいられることへの感謝だとか、ずっと一緒だという約束の証だとか、色んな意味を込めた花だ。
『ボクの友だち、バディでいてくれてありがとう。
それと、これからもずっと……よろしくね。』

『俺も、俺のバディになってくれてありがとうな。』
泣いた。
(自分たちが知らない事が沢山あると言って)
『そういうの、今から全部見に行くんだ!絶対楽しいだろ?
その楽しい瞬間に、俺達は一緒にいられるんだ!』
『これからずっと!』
少年たちのこれからは明るいのだと思うと、嬉し泣きの涙が止まらなかった。
それに少年は、一緒に見に行こうと、それから船に遅れたら怒られると返して駆け出す。
『えへへ、大好きだよ、リア。』
この一言の気恥ずかしさを誤魔化しつつ。

並行して、マカロニスタンメンバーはお別れの挨拶をしていた。
各々に帰る場所はある、だがいつか、ケイト嬢の故郷で会おうという約束を交わして。
『マカロニスタンで遭いましょう。』

これらをもって、フタハナでの一切のロールは終わる。

余談だが、Twitterでのお疲れ様でしたムードの時にリアさんのPLさんからイラストが飛んできた。二人で笑いながら手を取るイラスト。それだけでかなり無理になったが、髪飾りに黄色い花を付けているのだ。駄目。ここで呻く訳には行かないために貧弱な語彙1つで終わらせておく。
またイバラシティにおいてアンナエちゃんと再会した。
その時にお金のない少年が、特技の水魔法で大道芸をしたのだが、アンナエちゃんが黄色い花をくれた。バディとおそろいだ。駄目そう。

ちなみに少年少女は、きっと船内で惰眠を貪っているのではないか。平和そのもの。


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https://privatter.net/p/5204305
Flowerの立ち回りは別記事に分けました。


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