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鬼滅の刃 第187話感想

全体公開 688文字
2019-12-16 23:13:15

ネタバレ注意。自己責任でお読みください。

Posted by @chi_ma_cho

無惨は、おそらく常に細胞分裂機能が暴走している状態で、心臓や脳が非常識に多いのも、その機能が作りすぎたせいだとしか思えない。
その機能自体は、人間だった頃の病身の無惨を救おうとした善良な医者が与えたものだったが、その医者を無惨は逆恨みの末、殺している。
生き汚い、とは本当に、よく言ったものだと思う。
それとは真逆に、表情も言葉も少なく、ただ淡々と語る縁壱さんの心情があまりにも悲し過ぎて、涙が出そうになった。
子どもの無垢な笑顔を見て、初めて涙を見せるその表情に、この人の今まで失ってきた大切なものの多さを、重さを想った。
私はごく最近まで、縁壱さんに妻子がいたことを想像できていなかった。
彼のこの胸をえぐるような悲しみも知らず、ずっと読み進めてきた。
縁壱さんにとって炭吉一家は、どれだけ心の支えになったことだろう。
自分の呼吸の型を神楽舞にしてこの一家に教えたのは、本当に彼らにしか伝えられる相手がいなかったのだ。
おそらく鬼殺隊内にも、その才能を妬んで、彼を疎んじていた者がいただろうと思う。
当時の炎柱は縁壱さんの味方だったようで、責める者の袖を引いて止めてはいたが、子孫に遺した日記には、やはり困惑していた心情が書き留められていた。
縁壱さんに、落ち度らしい落ち度があったわけではない。
むしろ彼でなければ、あそこまで無惨にダメージを与えられはしなかっただろう。
なのに、鬼殺隊を追放された。
感情表現の苦手そうな縁壱さんが、炭吉さんの子の笑顔を見て流した涙が、暖かくて、すごく救われる思いがする。
なんの解決にもなっていなくても、それでも浄化される思いがする。


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