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演劇ハイキュー(ハイステ) ”飛翔” について思うこと

全体公開 舞台 1 2 3964文字
2019-12-17 00:03:22

昨日のライビュを観て思ったことをつらつらと。後で手直しや追記するかもしれません。
とにかくひたすらキレている。

※注意※
 ずっとキレています。ほぼ文句しか言っていない。楽しい思い出だけ残したい人は見てはいけない。
 あと長い。


















今回の新作で不満なこと、その要因について。

①映像・マッピング
 あのでかくて動くスクリーン(?)、めちゃくちゃ邪魔でしたね。
稼働音がすごくて大不評だということはTwitterで散々見かけましたが、東京初日にTDCホールのアリーナで観劇したときは、実はそんなに気にならなかったんですよね。
ホール自体が結構大きくて音が拡散したのかな?とも思うし、単純に私自身が全然別のところに気を取られていたのかも。
ただ、凱旋で青年館に移ったらびっくりするほど稼働音が大きくて、そちらに意識が引っ張られてしまった。
静かな場面に鳴り響く「ウィ~~~~ン」という機械音……携帯の音が鳴り響くのとなんら変わりない酷い雑音でしたよ。
 そもそも、「ハイパープロジェクション」を謳っておきながら、プロジェクションマッピング要素皆無なのはどうなんですか???
床や壁に向けて映像を投影し、それと役者さんの動きが一体となったのが「ハイパープロジェクション演劇」だと思っていたのですが私何か間違ってます????
我々は別に美しい映像を観たくて劇場まで来てるわけじゃないんですよね。プロジェクションマッピングと演技の融合によるリアリティーを感じたくて来てるんですよ。
そこを履き違えて映像の美しさにこだわっちゃうから、あの無駄に重くて大きな、稼働音のうるさい自動扉みたいなスクリーンを使う羽目になるんでしょ。
今一度、舞台に冠された名前を見直してください。マッピングしないならただの「演劇ハイキュー」にしてほしい。名称詐欺だわこんなん。
 あと、映像でもうひとつ気になったのは、やたらと台詞を文字として映し出していたこと。
今までの舞台ハイキューで文章や文字を映し出すのはあった。誰の台詞でもない言葉や、キャラクターの紹介文とかね。
けれども、役者さんがしゃべってる言葉をそっくりそのまま映すような手法はほとんどなかったと思うんですが、誰か入れ知恵した?
舞台なんだから、役者さんの台詞回しでそこに込められた想いや熱量を伝えるべきではないのですか。
文字を読めばいいならわざわざ声に出して言う必要はありますか。
そもそも生身の人間で表現する意味がありますか。
どうしてこういう手法をやろうと思ったのか、本当に疑問でした。演劇である必要性がないじゃないか。

②音楽(劇伴)
 すべてを新しく書き直した和田さんはすごい。でも、前回までの音楽を1ミリも残さなかった和田さんは酷い。
「繋がなくてはならない、託さなくてはならない」というのであれば、音楽の面でもそのスタンスを貫いてほしかったです。
前作までの音楽とは何一つ繋がりのない、まったく異なる曲だらけでは、ここまで繋いできたものを断ち切られたという感想しか湧かない。
特にオープニング曲に強い思い入れがあるファンは私だけではないと思います。
他のどのシーンが新しくなってもいい、変わっていてもいい。でもオープニングだけは初演からの繋がりを感じさせる曲であってほしかった。
非常に、非常に残念でならない。せめて、次回作に出演が決まっている梟谷はこれまでの曲を使ってくださるよう、切に願います。

③振付
 今回の振付した方は、これまでの舞台ハイキューをきちんと初演から観たのでしょうかね。
すべての作品を観たうえで振付しているのなら頼むからもう一度最初から全部観直してください。
「バレーボール、排球。コート中央のネットを挟んで、2チームでボールを打ち合う。……
どうしたらあの大切な大切な群ゼリにアホみたいな振付をつけようと考えつくのか教えてほしい。
あの台詞こそ、ハイキューという世界を表す最も大事な言葉であり、全員で同じ台詞を言っていることに大きな意味があるとどうして思い当たらないんだろうか。
あそこに変な動きを付けることで、言葉のもつ良さが激減している。とても滑稽な場面に成り下がっている。
振付した人に本気で怒りが湧きました。馬鹿にするにもほどがあるだろうと。我々は前衛的な創作ダンスが観たいんじゃないんですよ。
バレーボールの動きをリアルに追求した表現が観たいんです。

④主演
 各所でものすご~~~~~~く批判されてるのは見ました。私は初見の感想が「まあまあよかったんじゃない?」という、わりと前向きな感想でした。
というのも、(初日レポでも触れてますが)醍醐くんが日向を演ると分かった瞬間から不安要素が99.99%を占めていて、期待値はマイナスを切っていたからです。
絶対に絶対に日向として観られない、日向だと思えないだろうという確信があり、そういうネガティブな気持ちで観たゆえに、「意外と良かった」というプラスっぽい感想になったのでした。
ただ、凱旋公演を生で1回観て、大千秋楽をライビュで観て、「ああやっぱり私の観たかった日向ではないな」と思ったことがありました。
 ひとつめは、この舞台のことを「ハイステ」と呼んだこと。私はこの呼称が好きではありません。
ファンが他の舞台の真似事をして勝手に呼んで広めている名称であり、公式からは愛称として一切提示されていないからです。
だからといって、他の人が使っているのに目くじらを立てるなんてことはしませんし、こういう誰かの目に留まって欲しい内容のときは私も使うことがあります。
ただ、ここまで舞台のカテコなどでキャストさんがその名称を使ったり、公式側が発信する内容にその名称を含んだりしたことは(私が覚えている限り)絶対にありません。
ずっと「演劇ハイキュー」「舞台ハイキュー」で通してきました。
それを、観客側と歩み寄るつもりなのかは知りませんが「みなさん『ハイステ』でツイートしてください!」とのたまったときには正直肝が冷えました。
というか、ものすごく興醒めしました。「あーついにそっちの名称を使うのか観客側と馴れ合うつもりねハイハイ」みたいな。
だからきちんと「演劇ハイキューで」と訂正があったのにはとてもとても安堵しました。危うく怒髪天を突いてスーパーサイヤ人になるところでしたわ。
どうして「ハイステ」という呼称を今までキャストの誰も使ってこなかったのか、そこに考えが及ばないんだなあと残念な気持ちでいっぱいです。
 もうひとつ、これは本当に細かいことなんですけど、醍醐くんはカテコで一番最後に袖にはけます。
そのとき(というかカテコの挨拶中からずっと)彼は「醍醐虎汰朗」なんですよ、日向翔陽ではなく。
先代日向である須賀くんは、袖に戻る最後の一瞬まで「日向翔陽」で在り続けてくれました。
物語が終わってカテコの挨拶をしていても、須賀くんはその場にただいるだけで「日向」だった。
彼が「須賀健太」に戻ったのは、『最強の場所』の卒業挨拶のときくらいじゃないかなあ。
それくらいずっと、舞台の上に立っている限りは「日向翔陽」として生きてくれていたんだな、と実感しました。
その熱意というか、日向というキャラクターに懸ける想いの違いを私は袖にはける一瞬で感じったけれど、おそらく他の方もいろいろなところでそれを感じたからこその大批判なんでしょうね。

⑤製作陣
 ここまでの4つの失態(あえて失態と書くぞ)を許容してきた製作委員会には、それなりの責任があると思うんですよね。
なんでこんなの許したんですか?って聞きたい古参は私だけじゃないよ。
劇場の席が埋まらないのも、チケットが譲渡の嵐なのも、大千秋楽で当日券が抽選にならないのも、全部製作側の責任だと思うんです。
これまでなら東京公演のあと、地方公演を経て凱旋公演にたどり着くころにはかなりブラッシュアップされて練度の上がった舞台になっている。
それを楽しみに凱旋のチケット取る人も多いはずなんです。追いチケするなら凱旋公演でしょ。少なくとも私はそうだ。
でもふたを開けたら東京公演と変わったところが全然分からない。むしろ変わったの?
失礼ながら、新生烏野メンツがどうがんばっても絶対に先代烏野に敵わないことは分かりきっていたことだと思います。
約3年半250公演以上を烏野高校排球部員として「生きてきた」人たちに、たかだか3か月かそこら稽古しただけの若手が並ぼうということ自体、無理が過ぎる。
大地さん役の日向野くんは「先代を超えたところもある」と言っていましたが、申し訳ない、それはただの錯覚です。
観客側からしたら何一つ超えられていません。並んでもいません。追いつきさえしていない。
力不足なのは観る前からわかっていた。だからこそ、演出、脚本、演技指導、そういうところで補ってこれまでのハイキューに恥じないものを創り上げていくべきだったのでは?
キャストを一新したリスクはそれ以外の部分でカバーしていかないと、私のような古参はついていかなくなるよ。
現に、追いかけるのやめよう、やめたっていう人を何人も見ているし、まず私がそうなっている。
何をしてでも観たいと思わせる、圧倒的な熱量が感じられないんですよ。追いチケしたいと思う要素がない。
次回作もすでに決まっていて、梟谷や原作でも人気の高い稲荷崎の出演も分かっている。
正直、次もこの程度のレベルだと先代についてきていたファン層は完全に離れるし、そこがいなくなったら舞台ハイキューは終わりだと思います。
どうするのかなあ、と既に他人事のように考えてしまう時点で心が離れている証拠ですね。
できればSUMESHIでカムバックする遊馬くんが観たいんだけどなー……


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