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ステイルメイト

全体公開 4257文字
2019-12-24 21:08:44

対立の終わりを目指して

Posted by @takonsm

まずは彼の歩んだ道のりを再確認し、今回やるべきことを確認しよう。

1.ガイアの日本にて生まれる。間も無くプレイライトに誘拐される
L間も無く「我が子を誘拐された。きっと死んだんだ」という事実と推測を信じて両親は我が子を追うように自殺。
2.プレイライトに誘拐され、プレイライト人のつもりで育ってきた彼は、『Nick』という相棒を得る。
3."いたずら小僧"のような小悪党を『Nick』と共に演じ続ける中で、『Nick』は彼に新たな劇場『Junk Town』に行くことを提案。彼は承諾。
L『Junk Town』は、2人のプレイヤーが機械の駒を操り戦う大悪党によって支配された機械仕掛けの劇場。
4.大悪党の役割を得た『Nick』は駒の1つ『黒のポーン』に対応した機械が壊れた為、大悪党という役割通り非人道的な行動を取る。
L非人道的な行動とは壊れた『黒のポーン』の代わりにガイア人の彼女を攫い、その人物にポーンの代わりをやらせること。
5.ポーンの代替を得た状態でチェスを行う。黒を彼が持ち、白を『Nick』が持つ。結果は黒の彼の逃走で終わった。
 L黒の彼が『駒を取る=取られた駒は死』『暗すぎる環境下でのチェス』での心身的負担は、本能的に逃げる行動を取らせた。
6.彼はその行為による後悔と心身的な負担によって灯の力に覚醒。その後次元旅団に拾われ次元旅団に所属。
 Lこの時自分がガイア人だと改めて気付く。更に両親は自分を理由に死亡したことを祖父母から聞かされる。
 L「両親は苦しんでたのに自分は遊んでたのか」との理由で家から追い出される。
7.次元旅団で様々な任務をこなす
 L『今までの行いを理由に』自身の全人生を否定した >http://hakinontof.sakura.ne.jp/trpg_system_jigen/index.php?api=LogShow/11
L過去の『人命を天秤に賭けたチェス』のトラウマのあまり両手の指先が小刻みに震える『程自身を呪った』 >http://hakinontof.sakura.ne.jp/trpg_system_jigen/index.php?api=LogShow/30
L『両親を置いて小悪党だと粋がってたという』今生の生に対する憎悪を迸らせながら地獄へ堕ち『たくなるほど自身を呪った』』 >http://hakinontof.sakura.ne.jp/trpg_system_jigen/index.php?api=LogShow/41
 Lこの世の運命を呪いながら他者に押し付ける『思いをした』 >http://hakinontof.sakura.ne.jp/trpg_system_jigen/index.php?api=LogShow/59
 L世界の運命を呪いながらこの世を終わらせるビジョンを脳裏に反復させた >http://hakinontof.sakura.ne.jp/trpg_system_jigen/index.php?api=LogShow/73
 L『調子乗っていた自身は』七大罪の傲慢は俺の為にあると呟きながらノートに細かく傲慢って文字を書いて『自身を呪った』 >http://hakinontof.sakura.ne.jp/trpg_system_jigen/index.php?api=LogShow/91
 Lこの世の全てを呪いながらお前を一人にしてやると呪詛を唱える悪の大魔道士『になる未来もあった自身を呪った』 >http://hakinontof.sakura.ne.jp/trpg_system_jigen/index.php?api=LogShow/103

8.今回のSSの目的『彼女に謝罪する』
 L『Nick』による発案・実行による黒のポーンの代替を止めきれず、彼女に対する誘拐に関与していたのは事実であり、及びその他余罪についての謝罪。


Side:black-3

7月
とあるビルの屋上にて。今日の空はやけに青く、整然と雲が自身を出張している。
赤羽銀の呼び出しに応じ、クエストリアはそのビルの屋上へと足を踏み入れていた。こんなビルでも仮面を被ってこんな所にいる彼女は正直どう思う。
一方で赤羽銀の両手にはコーンに乗せたバニラのアイスクリームが1つずつ握られている。

「よっす。食べる?」
……アイス? 何。急に」
「いやぁ……何か時城牧場に行ったら急に食べたくなっちまって……会話詰まった時とかは便利かなって、アイス食うの」
「時城牧場? ってことは未草君プロデュースのあのめっちゃ美味しいコーンアイス!? よし、食べる!」
「ちょっと君一言前の警戒感一瞬で消えてない? リアナ系女子か何か?」 うわぁマジかみたいな顔をしている
「リアナは別に食べ物で釣られて態度をコロって変えないでしょ」
「変えるぞ」
「マジかぁ……

 残念そうにアイスを食す仮面女子。
2人は和気藹々とアイスを食べて、食べ終わって、次の話題はそれからの事。

……ねえ、赤羽君。どうして私はどうして呼ばれたの?」
「一言、謝りたくてな。……電話とかじゃなくて、面と面を合わせて謝らないとダメな気がしたんだ。
……『Nick』とか、お前に対してのこととか、さ。お前のこと考えると、お前の痛みを実感出来ちまう。……はは、笑えるだろ」
……別に謝らなくていいけど。っていうか、痛みって何のこと? 私は普通。……もし、痛みがあるなら閃君にぶつけちゃったし。もう大丈夫」
……お前に酷いことして、悪かった。本当に、ごめん」  

男は深く頭を下げた。いつものヘラヘラとした態度は消え失せ、ただ純粋に思いだけで彼は行動に移していた。

「なに、いってんの」

彼女は首を横に振った。

……君は馬鹿だなあ。リーゼの方が分かりやすく頭いいよ」
「お前リーゼの事分かりにくい頭いいキャラって思ってたのか」

彼女の後に彼は苦笑した。

「私の好きなもの持ってきて、機嫌取って、頭下げて、心籠めて謝ってみた? ……そんなもので、私許すと思う?」
……それは」
「許す訳ないでしょ。私はNickに誘拐させられた。しかもチェスの駒の代替をさせられた。駒は取られると死。それって何?
私は殺人ゲームに強引にやらせたってことだよね。確か私はあのチェスの時、君の指示通りの行動しかできなかったんじゃなかったっけ?」
……そうだったな。駒はプレイヤーの意のままに行動する」
「じゃあ君は私に殺人者をさせてくれたの? それとも捨て駒にしたの? 何もしなかったの? ええ、それならまだマシだったのかも。
ねえ何故逃げたの?」
……ビビッちまったからだ。人の命を守りながら戦って、しかもあんな暗い所で戦えってのは、流石に俺には……!」
……ふざけんなっ!」

……彼女は彼を突き飛ばした。

――ああ、コー。無理だわ俺。本当に仲間になりたい奴と腹割って話したって、俺は真っ直ぐになりきれねえんだ。
――ああ、ヴァルトリンデ。確かに俺は言動さえどうにかすれば使える奴かも。今の俺、言動最悪だわ。

Side:white-4

……どうしてコイツはそんな態度を取れるんだ。コイツは私を不幸にした。許せるはずもない。
コイツがどんな御託を並べようとも、私の怒りは、憎しみは、抑えきれない。

……大好きなダーツをするのに必要なその眼を抉り、大好きなチェスをするのに必要なその手をへし折り、お前を殺してやるっ……!」

また、やってしまった。また言ってしまった。彼の態度に不安を覚えて、あの時を思い出して苦しくなって、怖くなってしまった。
その恐怖から私は怒ってしまったんだと思う。……口に出すとなんだかその殺意が本物のような気がして、私はゾッとした。

「劇場っていう優しい嘘で塗り固めた景色ばっかり見て、どこまでも続くと思ってた日常を捨てて
この私と、一緒に、理不尽を、あんなつまらない劇場まで運んで……何なんだよ。君らは」
……本当、そうだよな。お前にとってはつまらない機械ばかりが集まる劇場で、あんなこと……、苦しすぎるよな」
……機械が皆、フォーアインみたいな子だったら、皆一緒に笑える感じになったら良かったのにね」
「機械っぽい恰好してるスペルビアみたいな奴でもいいんだけどな俺……

互いに言葉は出てこない。更なる沈黙は場が支配していた、のに。

「ごめんな。クエス。……まだ、俺はお前に謝る資格はなかったみたいだ。ニルみたいにやられちまうのがオチだって分かってたのにさ、すまん」
……いや、こっちもごめんね。……こういう、つもりじゃなかったんだけれど」
……お互い様さ」
……赤羽君」
……ん?」
……君は、許すよ」
……んん?」
「君がここに来る前から決めてたから、それだけは」
……なんだよそれ、俺緊張してここに来る必要なかったんじゃねえか。はははっ……
「前へ進むって、決めてるからね。私」
……ハハハッ、俺よりすげえや。お前」


9.和解
L共に苦楽を分かち合った仲間達との時間に感謝を。



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10.昇格

Side:black-3-Remake1 『Eポーン』
戦場のど真ん中に立つ黒いポーン。能力を継いだのはクエストリア。
彼に対する憎悪の念は今だ消えないが、謝罪という言葉に何かひっかかりを覚えた気がする。
夢である『隅っこ』に到達できた時、何かが起きる予感を感じている。

……赤羽君。君は悪いっていうけど、実際そうなんだろうけど、君は私の誘拐を止めようとして、更に私を守ろうとした側なのに」
「君が彼を止めきれなかっただけの事実を盾に君のせいって言い張って君を責め立てるのは、おかしいんだよね。謝るのはこっちだよ」

Side:white-4 『ルーク』
確かに凄い勢いで移動するルーク。能力を継いだのは赤羽銀。
ルークの駒は『1人じゃない』という言葉に反応し力を授けに来た……はずだが、一度は彼に拒否られた結果、強制的に力を授けた。


「クエストリアと和解出来たってことでいいのかよっしゃっ。……そう思ってから、起きた時にも気が楽になって来たぜよっしゃっ」
……後は、Nickだけだ」


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