@guccho_sw
1/6追記しました。
新米小僧さん(http://shinmai.seesaa.net/)の企画に参加しました。
ルール
・2019年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
・風が強く吹いている 21話「さよなら、美しきこの世界」
アニメでありながらアマチュアスポーツの真髄を見たな、と感慨深くなった本エピソード。
現実でも、多くの名も無きアスリートが能力の限界や人生の節目を迎えてその競技人生を終える。
きっとそれぞれにドラマがあって、苦い経験や感情の全てを綯い交ぜにして駆け抜けた先の景色はどう見えるだろう。
カケルのようには走れないユキとニコチャンが過去を振り返りながら、この美しき世界に別れを告げる熱量と寂しさがよく表れている。
個人的に6区山下りの長距離走らしからぬスピード感が好きで、ユキの走りに体現されていたことも嬉しかった。
・五等分の花嫁 11話「結びの伝説3日目」
人気の漫画原作ラブコメのアニメ化はこうやるのだ、という模範解答なのではないだろうか。
原作の可憐な絵柄や印象的なコマはしっかり残しつつ、細やかな芝居と色鮮やかな演出といったアニメならではの仕掛けで、ヒロイン達の魅力を見事描いてみせた。
シリーズ通しての画の出来には正直低調さを感じていただけに、相対的な意味で強烈に印象に残ったのは否めないのだが。シャフトに感謝。
・ブギーポップは笑わない 10話「夜明けのブギーポップ1」
淡々としたセリフとBGM。昼から夕、夜から明け方へジワリと時を進める日光。
緊張感が漂う中、身体を分断するように差す影が際立って印象に残った。
その意味は「合成人間」や「進化」か、あるいは「死に際」のメタファーか。
木のシルエットと重ねてブギーポップの始まりを予感させたのは、アニメという媒体を生かした本エピソードのハイライト。
・八月のシンデレラナイン 8話「夏に向かって」
子供のために頑張る大人、の構図に年々弱くなっている気がする。歳のせいだろうか。
生徒には時間の制約がある一方、大人の立場には気持ちだけではままならない障壁が付き纏う。
ずぶ濡れの生徒と雨傘に身を隠す掛橋先生の対比がまさにそのギャップで、故にみんなで水をかけ合うシーンはどちらをを選ぶのかという作品の意思そのものだと感じた。
ハチナイのシンボルである向日葵がこの回で花を咲かせるのがまた、綺麗な構成で印象深い。
・バビロン 2話「標的」
曲世愛の特異性を強烈な演出で突き付けてくるエピソード。
正崎のみならず視聴者をも魅了してしまうかのような映像の数々に、思わず息を飲んでしまった。
相容れない主張をしているはずなのに、最後のまばたきが同調したのが特に印象的。
1話の時点ではドラマのような題材でもあったため「実写でやれよ」的な声もちらほら見かけたが、それを一蹴するかのようなアニメならではの映像体験の連続だった。
・ちはやふる3 5話「あまのかぐやま」
「風が強く吹いている」とは対照的と言うべきか、諦めない大人たちの熱さがこれはこれでたまらなく良い。
3期から登場する元クイーン・猪熊遥のかるたへの熱さと人間らしい脆さが同居しているのが凄く好きで、たった数話で放っておけない存在となった。
競技から離れてしまった桜沢先生の涙と、原田先生の折れない向上心。そして迫り来る若い世代。
老若男女が同じ条件で闘うからこそ、それぞれの葛藤がモノローグに乗り、汗に乗ってぶつかり合う。
純粋な実力勝負の美しさが色濃く感じられるエピソードだ。
・Re:ステージ! ドリームデイズ♪ 9話「向こうの親御さんには私から連絡しておくわ」
本エピソードの軸は紗由と母親の対立にあるわけだが、並行して舞菜のパーソナリティを描いたことが印象的な回。
鏡の前でポーズを決めてみたり、叔母に説明する時に嬉しい感情が先行して言葉が付いてこなかったり、普段より積極的に話す場面も多かったり。
経験上、観衆が登場人物に愛着を持つ瞬間というのは大抵些細なこだわりを積み重ねた先にあるものだ。
人物が多数出演するノベルやソシャゲがアニメ原作の主流になった今、そんなこだわりが薄れてしまっていないかと感じていたものだが、ソシャゲ原作である本作がこれほどにキャラクターに愛情を持って接して、描いてくれたことが嬉しかったのだ。
・BEASTARS 7話「制服と被毛のそのまた下の」
3DCGで顔まで獣の擬人化をこれほど表情豊かに描けるのかと、驚きの連続だった本作。
中でも7話は表情や距離感のコントロールが良かった。
濡れ場の優しい雰囲気やラストのレゴシのセリフと表情の噛み合わなさは見事な表情芝居。
ジュノと練習するシーンで鏡や背景の梯子を上手く使っていたのも印象的。
・まちカドまぞく 2話「スポ根ですか!?万物は流転する」
シャミ子の小さい身体の愛らしさが芝居作画とレイアウトで良く表現されていたのが印象的な回。
この回に本作をどう楽しんで、キャラクターをどう愛でるべきかが詰まっていると思う。
モモのボケのキレは3話の方があるかなとも思ったのだが、2人の凸凹感は序盤の回では一番良く出てると思う。
シャミ子が電車に乗り込むカットのレイアウトが特にお気に入り。
・ハイスコアガールⅡ 18話「ROUND18」
日高のハルオへの想いが最も熱く、そして最も哀しく語られるエピソード。
レストランでの日高の攻勢は妖艶とさえ思えるが、それさえもハルオには届かないのがとてつもなく切ない。
無趣味だった日高をこれほどに変えたのはハルオだが、そのハルオを作り上げたのは紛れもなく大野への想いなのだと、日高の「戦い」が夜雨と共に終わりを告げるかのようなラストシーンだった。
今回で新米小僧さんが企画から離れるとのこと。お疲れ様でした。
投票に参加したのは2年間だけでしたが、毎年いろいろな方のレビューが見られるのが年始の楽しみでした。
自分のアニメ好きを確認する意味合いも込めて、今年以降も個人的には続けていこうかなと思っています。
次は本文も遅刻しないように・・・