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鬼滅の刃 第191話感想

全体公開 902文字
2020-01-27 17:29:53

ネタバレ注意。自己責任でお読みください。

Posted by @chi_ma_cho

炭治郎が復帰する直前、一気に形勢が逆転する。
無惨によって、壁や地面に叩きつけられた柱や善逸たち。
悲鳴嶼さんの左足は、血で形状がはっきりしない。
不死川さんは、建物の二階か三階の壁の亀裂から下半身が覗いているのみで、上半身の状態が全く解らない。少なくとも意識があるようには見えない。
冨岡さんの右腕は、完全に切り落とされている。
伊黒さんも、左腕の部分が肩から血みどろで、欠損しているようにも見える。
善逸も右腕もしくは右半身あたりからの出血がおびただしい。
伊之助も、四肢は付いているようにみえるが、背中と上半身からの出血がひどい。
いずれも、意識を失っている。
唯一意識のあるカナヲは、無惨の前で、今にも葬られようとしていた。
動けない。
隠が、我が身も顧みず止めに入ろうとしたその時、ヒノカミ神楽が無惨の腕を焼き斬り飛ばし、炭治郎がカナヲと隠を無惨から離れた所へ避難させた。
その顔は、先刻の無惨に注入された鬼血によって、細胞の増殖が暴走して出来た肉とも内臓ともつかぬ物が右目を覆う。
残る左目は爛々と無惨を見据える。
凄まじくも、覚悟を決めた静かな形相。
「醜い姿だ これでは どちらが鬼かわからないな 竈門炭治郎」
つぶやく無惨。
お前がやったんじゃろがっ!
無惨の体は、今の炭治郎のような細胞で出来ており、そうなったのは本人の望みではなかったかもしれない。
人間であった頃からすでに無惨は、自分の身体を心から案じていた医者を、治療の効果が出ないことにじれて殺すような者になっていた。
病弱な体への怒り悲しみが原因でゆがんでしまったのか、それとも元々の性質がそうだったのか、本人以外には解らない。
それからの無惨は、不死の身に驕り、数えきれないほど虎の尾を踏む行為を重ねた。
許されるものではない。
炭治郎に、かつて自分を消滅寸前まで追い詰めた縁壱の影を重ね、目を背ける無惨。
炭治郎は、まるで狂気にも似た澄んだ瞳で、対峙する。
その瞳には、今何が見えているのか。
無惨の醜さとともに、その奥に抱え込んだ劣等感が、苦しみが、寂しさが見えているのだろうか。
その瞳を見ていると、泣きたくなる。


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