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アランの『幸福論』

全体公開 4482文字
2020-02-08 17:02:17

名称:アランの『幸福論』 Alain's “Propos Sur Le Bonheur” 人間名:アラン

能力:音楽に合わせて強制的に体操を行わせる。対話、接触による気分の向上。

解説:長い三つ編みの二十代女性です。動きやすい服装を好み、ジャージを愛用しています。
 楽観的な性格であり、様々な物事を好意的に捉え、好意的な意見を進んで発言します。常に上機嫌であり、笑顔を絶やさず、他者と共に体を動かすことを好みます。
 当哲学人が音楽に合わせて踊る、もしくは体操を行うと、周りの人間と哲学人は同様の(身体能力や体調によって多少異なる)動きを行います。体操後、多くは筋肉のほぐれと血流の改善を実感します。
 落ち込んでいる、または不機嫌な人物に対しては積極的に近付き、能力によって体を動かさせようとします。

 約800ml/日程の乳汁を分泌しています。乳汁の成分は人間の母乳と同等ですが、経口摂取することで精神状態の安定、消化器官の異常回復、多幸感、摂取後約一日続く母乳以外に対する食欲低下と他の飲食物の嘔吐等を引き起こします。
 当哲学人は体を動かせない状態の人物や、落ち込んでいる相手に対し乳汁を与えようとしますが、今後の食生活に後遺症が残る可能性があるため実験外での摂取は禁止します。

対応:■■大学附置哲学人研究所所有地にて生活している。研究所で行われる業務前のラジオ体操と哲学人犯罪取締課で行われる訓練時の準備運動指揮を担当。
 乳腺炎を防ぐため、日に最低二度は研究所にて搾乳を行う。研究用以外の乳汁はすぐさま廃棄すること。決して冷蔵庫や給湯室に置かないこと!

発見経緯:■■■■/■/■より、■■県■■■市の■■■■■公園にて当哲学人が毎朝ラジオ体操を行っていたところ、通勤通学の近隣住民が能力に暴露し遅刻を頻発する事態となったため、取締課に確保された。その後職員の健康促進に有用であると判断され、更なる運用のため研究所に送られる。

実験記録1:体操強制について。
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実験内容:室内でラジオ体操の音楽をかけ、当哲学人が体操する。
結果:室内の研究員、室外で待機していた研究員、廊下を偶然通った実験内容を知らない職員が音楽が聞こえると共にラジオ体操を始める。全員、『体操したい。しなければならない』と感じた。強制力は心理作用であると考えられる。


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実験内容:室内で音楽をかけず、当哲学人が鼻歌でラジオ体操を歌いながら体操する。
結果:同上。ただし声量の都合により効果範囲は狭まった。二度目のラジオ体操であるためやや疲労を感じたが、苦痛はなく、疲労を心地よく感じた。


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実験内容:室内で音楽をかけず、当哲学人が無言で体操する。
結果:室内の研究員だけが体操した。心理作用は同上。音楽が無いためタイミングのズレが甚だしい。三回目のラジオ体操であるためかなりの疲労を感じたが、苦痛はなく、疲労を心地よく感じた。


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実験内容:室内でラジオ体操の音楽をかけ、当哲学人は体操せずに座っている。
結果:室内の研究員の内、先程の実験で三回ラジオ体操を行っていた人物のみラジオ体操を行った。ラジオ体操を行わない研究員は『体操するべきかと思ったが、思い留まった』と発言し、ラジオ体操を行った研究員は『ラジオ体操が楽しいものであり、積極的に行いたかった』と発言した。四度目のラジオ体操の結果息切れを起こしているが、心地よさを感じている。
 能力の複数回暴露によって不可逆的な心理作用が現れる可能性がある。


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実験内容:当哲学人とは別室で、実験で三回以上ラジオ体操を行った研究員の前でラジオ体操の音楽を流す。
結果:室内の全員がラジオ体操を行った。内一名はラジオ体操の途中で疲労により失神。医務室に運ばれ、六時間後に意識を取り戻す。覚醒後は『身体中の疲労が全て取り除かれた。爽やかな気持ちだ』と発言。体調は回復している。

 二十四時間当哲学人の能力に暴露させずに同様のメンバーで同じ実験を行ったところ、ラジオ体操を行う者はいなかった。少なくとも四回の暴露では一日で効果が消えると判明。

※不可逆的効果が現れる上限の実験は永久的に凍結する。


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実験内容:全身を拘束した■■研究員、■■■■研究員(身体上の都合で車椅子を使用している)、■■氏(半身不随の外部協力者)の前でラジオ体操の音楽をかけ、当哲学人がラジオ体操を行う。
結果:全員、動かせる範囲で音楽に合わせて体操を行った。拘束されている■■研究員は足先や指先を揺らすなどで充分な満足感を得ている。
 ■■氏は実験後にリハビリへの意欲を強くしている。※リハビリ施設への派遣は審議中です。


実験記録2:乳汁について。
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実験内容:実験用マウスに乳汁1mlを与える。
結果:投与後に恍惚状態となり一時間ほど動かなくなる。給餌を行うも従来の餌に興味を示さず、籠の隅でじっとしている。睡眠時間が2倍に増加。強制給餌を行うと全て吐き出した。

 二十四時間後になると活動量が通常に戻り、従来の餌にも興味を示すようになる。

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実験内容:実験用マウスに煮沸処理後の乳汁1mlを与える。
結果:同上。

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実験内容:実験用マウスに■■処理後の乳汁1mlを与える。
結果:同上。

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実験内容:実験用マウスに■■■■■■■■処理後の乳汁1mlを与える。
結果:同上。

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実験内容:実験用マウスに■■■■■■■■■■■後の乳汁1mlを与える。
結果:同上。

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実験内容:実験用マウスに■■■■混合後の乳汁1mlを与える。
結果:同上。

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実験内容:乳汁1ml給餌後の実験用マウスに牛乳と乳汁の混合物を与える。
結果:混合物を吐き出す。

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実験内容:実験用マウスに一日一度乳汁1mlを与える。
結果:他の食物への興味を示さないまま、三日後に餓死。

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実験内容:実験用マウスに給水器によって乳汁を与え続ける。
結果:給水器の下で睡眠と排泄を行い、乳汁を飲むときのみ覚醒するようになった。衛生不良による疾病を発症。痛みに対する反応はない。
現在も観察中。



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