@tpk4ever
彼の冷たい手が頬をなぞる。
抱きしめて温めてあげたいけれど、私が触れたら壊れてしまいそうなくらい華奢な身体に手を伸ばせないでいた。
「どうすればいい……?」
「わらってて」
思わずこぼれた心情に彼が答える。
「……」
ごめんなさい。笑えないわ。ポロポロと涙が溢れてしまう。
「ぼくはだいじょうぶ。じょーおうさまになるんでしょ……?なみだなんかみせちゃだめだよ」
「そうね、」
なんて答えるけれど、あなたのいない世界で王になる意味なんかない。
どうして、神様は彼の命を奪うの?
「ねぇ、おねがいきいてくれる?」
「なぁに」
「ぼくを、こわして」
「いやっ……!」
思わず耳を塞ぐ。
「こわれるくらい、だきしめてよ。そのて、のばしてよ」
けれど、近くで発せられる声は防ぎききれず中に入ってくる。
「ねえ」
彼の手が弱い力で私の手首を掴んだ。
「いやっ、絶対にいや」
「ごめんね……いじわるしすぎた。だいじょうぶ、ぼくはまだしなないよ?だからいっしょにねてくれる?」
ばかっ!なんて言えなくて、ただ頷いてともに眠りについた。