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鬼滅の刃 第196話感想

全体公開 865文字
2020-03-02 16:01:05

ネタバレ注意。自己責任でお読みください。

Posted by @chi_ma_cho

人間返りの薬が効いた。
禰豆子は今まで出会った人々を走馬灯のように思い浮かべながら、自我を取り戻した。

無惨はどうやら偶然、竈門家に来襲していたようだ。
炭治郎の家族を、かけがえのない命を、ただの実験台として奪ったあげく、己の目的を達せられなかったことだけを不愉快そうに言って去った。

鬼となり、自我を半ば失った禰豆子の瞳に映った、心優しい人々の面影、笑顔。
そして自分を守ると言っていつも手を引いてくれた兄の、自分の名を呼ぶ声。
眠っていた自分の意志が、今目覚めた。
溢れ落ちる涙とともに。

同じ人間返りの薬を飲んでも、無惨は出会った人々や鬼たちの誰をも思い浮かべないかもしれない。
心が無いから。

重傷を負った柱たちは、皆治療を受け、なんとか生き延びてくれていて嬉しい。
後の不利を悟った無惨は、昔縁壱さんと闘った時のように分裂して逃げようとするが、出来ない。
珠世さんとしのぶさんの作った薬が、劇的に効いていく。
400年前の縁壱さんと無惨の闘いで学んだことを、ひとかけらも無駄にせず作り上げた珠世さんの執念の薬が、用意周到な時間差で、無惨を死に追いやっていく。

これで炭治郎や善逸、伊之助、カナヲに各柱たちおのおのの一撃で、無惨の全急所を同時に突いて掲げ、串刺しのまま日の光を浴びさせることが出来れば、無惨を葬り去れるかもしれない。
無惨にとって太陽を克服するための唯一の材料だった禰豆子も、人間に戻ってしまっている。
だが。
だからこそ、本当にこれで終わりなのだろうか、とも思えてくる。
人間に戻って戦場に近づいてくる禰豆子。
すでに戦闘能力のない禰豆子が、もしも無惨に人質として捕らえられてしまったら?
それだけでも、炭治郎たち全員が動けなくなる。
もうすでに無惨が薬に犯されて戦闘力も生命力も削がれてしまって、禰豆子を人質になど取れなくなっているとしても。
むしろ尚更、この無情な悪鬼が死の淵に立ってどんな力を発揮してくるか判ったものではない。
まだまだ最悪の想像の余地のある状況。
安心してはいられない。


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