「刀帳番号何番_刀剣男士名」みたいなシリーズの文章です。本来はコレが原題だったのを、Caravelに移行した時にタイトル変えてました。五話目の山姥切長義も同時投稿します。
@Fu_HsXi
注意書き。
新規に優しくない。
自分の本丸設定がバリバリに反映されている。
みんな歪んでる。性格とか。
居ないと思いますが読んだ後の文句などは受け付けません。
追記。
これ書き終えたの2018/09/22だそうです。驚きだね!
不動行光。
追加で実装された刀剣男士。
長らく拡充ボスマスのドロップでしか入手出来なかった。
しかし最近は鍛刀や戦国時代でのドロップでも入手が可能になった。
元主に愛されていたと自負している。
甘酒を飲み、それに酔っている。
修行に出ると酒を抜いてきて性格や口調が変わる。
修行前は「俺は駄目刀だから」が口癖。
恐らく、審神者や他の刀剣男士たちから受けている印象は、このようなものだろう。
間違ってはいない。
俺は他の不動行光よりも愛されたがりのようで。
端的に云えば、もっと、恋仲に愛されたい。
でも想いを告げる時に、
『愛してくれなくて構わない』
『貴方からの愛情は欠片も要らない』
『俺の傍に居てくれるだけで良いから』
『だから俺と懇ろになって』
と、云って終ったのだ。
莫迦だなぁ、と。過去の自分を呪う。
それでも、彼の子は俺に、目一杯の愛情を呉れる。慈しみ、優しくして呉れる。
同時に想いを告げた圧切は、恋仲の燭台切に俺と全く同じ文言を云い、
最低限の愛情すら貰ってないらしいと聞いた。
だから、俺は恵まれているのだろう。
俺と懇ろになった理由を、別れない理由を聞いた。
「貴方は俺からの愛情は不要だと云う」
「それなのに貴方は俺に無償の愛を、惜しみ無く注いでくれる」
「だから手放したくはないんだよ」
「だが、貴方から愛想を尽かされ別れを告げられる可能性も在るだろう」
「別れを告げられぬ様、努力はする」
「餌を遣らねば皆、死んで終うから」
「……俺も貴方に似て、随分な愛されたがりだからさ」
「愛しているひとからの愛情が何よりも欲しい気持ちはよく分かる」
「貴方は俺を愛していると云ってくれたから」
「だから、俺が与えている愛情は、俺の独り善がりだ」
「要らないなら改めて教えて。もう愛情も何も遣らないから」
嗚呼、此の子は、本当に優しい。
要らないと云ったのに。
愛想を尽かされたくないから。嫌われたくないから。
『な、んで……』
「どうした?」
『何で、そんなに優しいの?』
「云っただろう、独り善がりだと」
「これは俺の押し付けだよ」
「不動は、きっと俺に嫌われたくないんだよな」
「ねぇ、不動は。もう少し我侭を云っても良いんだよ」
「何が欲しいの?教えて」
『……もっと、愛して欲しい』
『愛してよ。俺のこと。神様と同じ位に。もっと、たくさん』
『神様よりも、なんて。烏滸がましいことは云わないから』
『せめて神様と、同じ位に。俺のことも愛して……』
「ん、分かった。いいよ」
「恋仲だもの。考えたら当然だよな」
「俺たちは、互いの打算が切欠で交際が始まったけれど」
「少しずつ、他の恋仲たちと同じ様に、喧嘩とか出来たら良いよな」
「もっと、色々と。出来たら嬉しい」
「我侭、云ってくれて有り難うね」
俺の我侭を聞いてくれるのか。
ごめんね、ありがとう。
「折角だから、互いに呼び方を変えようか」
「不動と太鼓鐘では堅苦しいもの」
「ねぇ、貞って呼んでよ。俺は、ゆきって呼ぶから」
『……うん、分かった』
「それじゃあ、改めて。宜しくな、ゆき」
『は、はい……。俺も宜しくね、貞』
我侭を云って終ったから、嫌われるかと思ったけれど。
歩み寄って呉れるだなんて、矢張り優しい。
恐らくは口吸いも夜伽もしないけれど。
俺は、其れでも構わない。其れ丈が愛情ではない。
俺も、もっと。
貞の理想になれるように頑張るから。
だから、俺のこと。棄てないでね。