@corona_moca1111
家に帰った。
いえ、だと思うところに帰った。
……。
帰るまでは変わらなかった、と思う。
……つかれた。
家のただっぴろい所に、床に、座り込んでしまった。
ぼくの部屋は広い。
僕……「たち」の、なんだろうか。
みれば、見ていれば、僕の部屋には知らないものがある。……金色のアクセサリーが転がってたり……丸めた紙があったり。服もこんなに出してないと思うし。
……。
やっぱりわかんないよ……。
棚から引っ張り出したいつかの大学ノートの端に、名前を書く。
『田町めぐみです。』
なんか、こっくりさんとかみたいな。ボールペンで書くだけだ。
『名前と好きなものを書いてください』
……震えが止まらないし、でも、たしかにわかんないから、わかんないところを、わかるように、わかるように。わかるように、わかんない。わかんないことがどうしてわかるの。わかんないよ、どうして。
『どうして』
どうして、どうして……僕は、こんなんじゃなかった、こんなはずじゃなかった、こんなことになんかならなかったのに。
涙が止まらない、袖で拭いて、か、書いて。
『どうして
し なせて
くれ なかっ たの?』
ああ、くるしい、つかれちゃったし、わかんない。わかんないよ。なんでこんなこと書いてるのかも、もう、なんでもいい。なんでもいいよ、だれだか、わかんないけど。ペンがどっかいっちゃった。ぼくも、ぼくもどっかに。どっかとおくに。
布団に転がり込んだらぬいぐるみが積まれていた。
一個を抱きしめたらなんも帰ってこなかった。
綿ではきちんと首はしまってくれないんだ。
……もう寝よう。…………寝たら明日なんかこないから……ねよう…もうこなくていい………このまま永遠に眠るんだ。朝なんか来ないんだから。おやすみなさい、おやすみなさい、
おやすみなさい、
もう今日はこないから。